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父よ、わが糞尿譚
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2026年9月30日
- 書店発売日
- 2026年9月28日
- 登録日
- 2026年8月10日
- 最終更新日
- 2026年9月28日
紹介
91歳で認知症の父が暴走し始めた。さあ、どうする!?
読売文学賞を受賞した『評伝 石牟礼道子』などで知られる作家が、ユーモアと愛惜を込めて描きだす、800日におよぶ「遠隔介護」のドキュメント。
2024年のある日、徳島で独居する91歳の父=じいじの様子がいよいよおかしい。認知機能が極端に低下しはじめたし、常識も通用しない。トイレもあやうい……。
じいじの通院に付き添うために、福岡から遠隔介護を開始したフリー文筆業の私が、そこで体験したこととは? 家族とは? 長寿化する人間の尊厳とは?
誰もが避けて通れない現代最大の課題に向きあった、ノンフィクション作家の悩み多き2年2カ月の日録。
装釘=宗利淳一
定価=2200円+悪税
目次
はじめに――主人公じいじ
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第1章 いま、風呂の業者が来ている
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テレビをやめる ◎ そらの郷にて ◎ かかりつけ医 ◎ 免許返納 ◎「タクシーに乗れませんでした」事件 ◎ 付き添う ◎ ケアマネジャー ◎ 風呂浄化装置 ◎ 紹介状 ◎ 待つ ◎ 謎のふたり ◎ 大動脈弁狭窄症
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第2章 巻き寿司、買うてきてくれ
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介護チーム ◎ 県都へ ◎ 巨大病院 ◎ 検査入院 ◎ 強制退院 ◎ 正義は回復した ◎ 巨大マグロ ◎ クロマルの出現 ◎ 決戦場へ ◎ 長い夜 ◎ 手術
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第3章 わしは事実を言っておるのだ
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介護で太った ◎ うんちの思い出 ◎ もう一度やり直す ◎ 家を継がなかった男 ◎ 誤嚥 ◎ トイレの問題 ◎ エノキのおっさん ◎ はじめての徘徊 ◎ またも足が腫れる ◎ とりあえず放り込んで ◎ 尻が軽くなった
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第4章 町長選挙はきょうあるのか?
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じいじの弟 ◎ 草刈りの愉楽 ◎ 師走の急変 ◎ 発熱 ◎ 緊急避難 ◎ トイレはどこだ ◎ 年が明けた ◎ 一月三日 ◎ 畑を掘る ◎ わが南風 ◎ やまびこ荘へ ◎ 横になるのが仕事
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おわりに 次のじいじへ
前書きなど
《じいじが本書を読んだなら、なんと言うだろう。「こんな年寄りがおるのか」と他人事のように笑うだろうか。「わしの気持ちをおまえは本当に分かってないのぉ」と嘆くだろうか。父親をネタにした息子を許してほしい。/天下の平凡人たるじいじのことを完全に書けたとは思わないが、最晩年の日々をある程度カバーできた感じはある。読み返すと、亡父の声が聞こえるような気がする。父がそこにいるような気がする。人の記憶に残る限り、人は死んでいない。じいじのことを書いてよかった。いま、私はそう思っている。》
――「あとがき」より
版元から一言
認知症で介護が必要になった親と、どのように向き合えばよいのか――?
親から生まれた以上、誰もが避けて通ることができない現代社会最大の課題について、『評伝 石牟礼道子』『水俣病闘争史』などの伝記やノンフィクションで知られる作家が、自身の父親との関係をとおして描き出した800日におよぶ濃密なドキュメントです。
タイトルに見られるようなユーモラスな表現も随所に用いられていますが、ここで提起される課題は、けっして他人事ではありません。人間はどのように/どこで死を迎えることができるのか。その尊厳とは。家族とは。つきっきりの介護はどこまで可能なのか。徳島と福岡、という遠隔介護の困難さもひしひしと伝わってきます。
実体験に裏打ちされた一言一句にさまざまな思いが凝縮した「記録」として、多くのみなさんに読まれてほしいと願っています。(担当者)
上記内容は本書刊行時のものです。
