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父よ、わが糞尿譚 米本 浩二(著) - 共和国
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父よ、わが糞尿譚 (チチヨ ワガフンニョウタン)

文芸
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発行:共和国
四六判
縦188mm 横125mm 厚さ16mm
重さ 250g
224ページ
並製
価格 2,200 円+税   2,420 円(税込)
ISBN
978-4-911729-02-1   COPY
ISBN 13
9784911729021   COPY
ISBN 10h
4-911729-02-3   COPY
ISBN 10
4911729023   COPY
出版者記号
911729   COPY
Cコード
C0095  
0:一般 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2026年9月30日
書店発売日
登録日
2026年8月10日
最終更新日
2026年9月28日
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紹介

91歳で認知症の父が暴走し始めた。さあ、どうする!?
 

読売文学賞を受賞した『評伝 石牟礼道子』などで知られる作家が、ユーモアと愛惜を込めて描きだす、800日におよぶ「遠隔介護」のドキュメント。
 
2024年のある日、徳島で独居する91歳の父=じいじの様子がいよいよおかしい。認知機能が極端に低下しはじめたし、常識も通用しない。トイレもあやうい……。
じいじの通院に付き添うために、福岡から遠隔介護を開始したフリー文筆業の私が、そこで体験したこととは? 家族とは? 長寿化する人間の尊厳とは? 

誰もが避けて通れない現代最大の課題に向きあった、ノンフィクション作家の悩み多き2年2カ月の日録。

装釘=宗利淳一
定価=2200円+悪税

目次

はじめに――主人公じいじ

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第1章 いま、風呂の業者が来ている
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テレビをやめる ◎ そらの郷にて ◎ かかりつけ医 ◎ 免許返納 ◎「タクシーに乗れませんでした」事件 ◎ 付き添う ◎ ケアマネジャー ◎ 風呂浄化装置 ◎ 紹介状 ◎ 待つ ◎ 謎のふたり ◎ 大動脈弁狭窄症

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第2章 巻き寿司、買うてきてくれ
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介護チーム ◎ 県都へ ◎ 巨大病院 ◎ 検査入院 ◎ 強制退院 ◎ 正義は回復した ◎ 巨大マグロ ◎ クロマルの出現 ◎ 決戦場へ ◎ 長い夜 ◎ 手術

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第3章 わしは事実を言っておるのだ
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介護で太った ◎ うんちの思い出 ◎ もう一度やり直す ◎ 家を継がなかった男 ◎ 誤嚥 ◎ トイレの問題 ◎ エノキのおっさん ◎ はじめての徘徊 ◎ またも足が腫れる ◎ とりあえず放り込んで ◎ 尻が軽くなった

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第4章 町長選挙はきょうあるのか?
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じいじの弟 ◎ 草刈りの愉楽 ◎ 師走の急変 ◎ 発熱 ◎ 緊急避難 ◎ トイレはどこだ ◎ 年が明けた ◎ 一月三日 ◎ 畑を掘る ◎ わが南風 ◎ やまびこ荘へ ◎ 横になるのが仕事

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おわりに 次のじいじへ

前書きなど

《じいじが本書を読んだなら、なんと言うだろう。「こんな年寄りがおるのか」と他人事のように笑うだろうか。「わしの気持ちをおまえは本当に分かってないのぉ」と嘆くだろうか。父親をネタにした息子を許してほしい。/天下の平凡人たるじいじのことを完全に書けたとは思わないが、最晩年の日々をある程度カバーできた感じはある。読み返すと、亡父の声が聞こえるような気がする。父がそこにいるような気がする。人の記憶に残る限り、人は死んでいない。じいじのことを書いてよかった。いま、私はそう思っている。》
――「あとがき」より

版元から一言

認知症で介護が必要になった親と、どのように向き合えばよいのか――?
親から生まれた以上、誰もが避けて通ることができない現代社会最大の課題について、『評伝 石牟礼道子』『水俣病闘争史』などの伝記やノンフィクションで知られる作家が、自身の父親との関係をとおして描き出した800日におよぶ濃密なドキュメントです。

タイトルに見られるようなユーモラスな表現も随所に用いられていますが、ここで提起される課題は、けっして他人事ではありません。人間はどのように/どこで死を迎えることができるのか。その尊厳とは。家族とは。つきっきりの介護はどこまで可能なのか。徳島と福岡、という遠隔介護の困難さもひしひしと伝わってきます。

実体験に裏打ちされた一言一句にさまざまな思いが凝縮した「記録」として、多くのみなさんに読まれてほしいと願っています。(担当者)

著者プロフィール

米本 浩二  (ヨネモト コウジ)  (著)

1961年、徳島県に生まれる。早稲田大学教育学部卒業。毎日新聞記者を経て、現在は著述業。日本文芸家協会会員。福岡市在住。
著書に、『読書の終り 明け方の光』(書肆侃侃房、2024)、『実録・苦海浄土』(河出書房新社、2024)、『水俣病闘争史』(河出書房新社、2022)、『不知火のほとりで――石牟礼道子終焉記』(毎日新聞出版、2019)、『評伝 石牟礼道子――渚に立つひと』(新潮社、2017、読売文学賞評論・伝記賞)、『みぞれふる空――脊髄小脳変性症と家族の2000日』(文藝春秋、2013)など。

上記内容は本書刊行時のものです。