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羽音に聴く 芥川 仁(著) - 共和国
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詳細画像 0

羽音に聴く 蜜蜂と人間の物語

発行:共和国
菊変型判
縦188mm 横150mm 厚さ9mm
重さ 250g
88ページ
上製
価格 2,400円+税
ISBN
978-4-907986-69-8
Cコード
C0072
一般 単行本 写真・工芸
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2020年2月20日
書店発売日
登録日
2020年2月8日
最終更新日
2020年3月12日
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書評掲載情報

2020-06-09 BE-PAL(ビーパル)  2020年7月号
評者: 鹿熊勤
2020-06-02 毎日新聞    朝刊  2020年6月2日付  宮崎版
2020-04-18 図書新聞  3445号
評者: 猪瀬浩平
2020-04-14 宮崎日日新聞    2020年4月14日号
2020-04-03 日刊ゲンダイ    2020年4月3日

紹介

藤原辰史さん推薦――「芥川仁の写真はどれも、言葉になる寸前の空気の溜めと震えが映っている。土呂久や水俣もそうだった。まるで空気の彫刻家だ。蜜蜂の羽音、養蜂家の息遣い、そこを吹き抜ける風の香り。じっくり浸って、時間を忘れたい。」

人間と環境が交錯する場を追い続ける写真家が、日本全国39箇所の養蜂場を訪れ、蜜蜂の小さな世界を守りながら生きる人びとの姿を活写したフォトスケッチ。

前書きなど

「実を言うと、養蜂家の仕事や蜜蜂の生態について、何も知らずに取材が始まった。養蜂場に一歩足を踏み入れると身を包み込むようにウォーンという羽音が聞こえてくる。全身の筋肉が緊張で硬直する。面布と手袋を着け、防備態勢は整えているのだが、刺される恐怖心が先に立つのだ。
 蜜蜂は、自然界の変化に影響を受けやすい小さな命だ。花のない冬季を人間の世話なくして生き抜くことはできない。自然界の天敵スズメバチの来襲から守るのも養蜂家だ。以前から指摘されている農薬の被害を最小限にするには、養蜂家が遠隔地へ巣箱を移動させてやらなければ、蜜蜂は脳神経が狂わされ巣箱へ戻ることはできなくなる。
 その代わりと言えば、人間の身勝手にも聞こえるが、私たちは蜂蜜という自然界の贈りものをいただくことができるのだ。一匹の働き蜂が、一生の間に採ってくる蜂蜜はスプーン一杯分の量という。健気さに涙が滲む。
 あれから五年。養蜂場で蜜蜂の羽音を聞くと、蜜蜂たちの機嫌が伝わるようになった。心地良く花蜜を採ってきているか、寒さに震えてはいないか、女王蜂は順調に卵を産み続けているか。自然界は蜜蜂たちに快適なのか。
 蜜蜂の言葉は「羽音」だ。小さな命の声に耳を澄ませてみよう。」
――「まえがき」より

版元から一言

水俣や土呂久をはじめ、長く環境の視点から人間の姿を撮り続けてきた芥川仁さんの最新写真集です。ここに写された蜜蜂たちの姿に見入っていると、人間の世界そのものにみえて愛おしさすら募ります。また、その蜜蜂たちの小さな世界を守り続ける人びとの営為が、かけがえのないものに思えてきます。
小社から最初の写真集がこの1冊になったことはとても光栄です。ぜひ、手に取ってください。

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写真展「羽音に聴く――蜜蜂と人間の物語」
以下の日程で開催されます。
この機会にふるってお運びください。

2020年2月20日(木)より26日(水)まで
 於:キヤノンギャラリー銀座
 *期間中、写真集を先行発売いたします。

2020年4月2日(木)より8日(水)まで
 於:キヤノンギャラリー大阪

著者プロフィール

芥川 仁  (アクタガワ ジン)  (

1947年、愛媛県に生まれる。写真家。
1970年、法政大学社会学部二部(夜間部)卒業。
おもな作品集に、
『里の時間』(阿部直美との共著、岩波新書、2014)、
『生命の惑星 青島』(鉱脈社、2010)、
『銀鏡の宇宙』(海鳥社、1995)、
『輝く闇』(葦書房、1991)、
『土呂久 小さき天にいだかれた人々』(同、1983)、
『水俣 現存する風景』(財団法人水俣病センター相思社、1980)など多数がある。
現在は宮崎県在住。

上記内容は本書刊行時のものです。