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このコーナーは空犬太郎さんにご協力をいただいています

フリーぺーパー4点 フリペで紹介された本 162タイトル
 

本屋フリペの楽しみ方

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空犬太郎さんが新刊書店で発行されているフリーペーパーの魅力について語るコラム。
(⇒ バックナンバーもどうぞ)

 

第16回 「往来っ子新聞」

2017-07-24

街歩き好きに人気の高い東京屈指の散歩エリア、千駄木。地下鉄千駄木駅から徒歩数分、千駄木通り沿いにある往来堂書店は、一見ふつうの町の本屋さんですが、その見事な棚作りで全国の本好き、出版書店関係者に人気の高いお店です。同店がすごいのは、そうした玄人に「だけ」愛されるような、敷居の高いお店になっていないこと。地元の老若男女にとってのふだん使いのお店、文字通りの町の本屋さんとしてきちんと機能し、町にとけこんでいるのがすばらしい。筆者も大好きな本屋さんの1つです。

同店で長く発行されてきたフリペが「往来っ子新聞」。紙面は、A4判横置き両面。店頭では3つ折りの状態で、レジや入り口の看板に置かれています。すべて手書きで、新刊やおすすめ本の紹介、文庫などの売上ランキング、フェアやイベントの紹介などの情報が両面にぎっしり詰まっています。

表面の下には、同紙の名物といっていいでしょう、新聞のサンヤツ(一面の下に並んでいる書籍の新刊広告;新聞の段、3段分を使って横に8コマ並ぶことからこう呼ばれます)のように、手書きの広告がずらりと並んでいます。地元のお店の広告あり、新刊広告あり。書影まで手描きのイラストになっています。手書きなので、本文と同じテイストで広告を「読めて」しまうのがおもしろいですね。

創刊は2009年6月。前回紹介した「次読むならコレにしや〜!」も60号超と、長く続いている本屋フリペの1つですが、こちらはなんと本稿執筆時点で通算150号をゆうに超えています。

2013年には、創刊号から109号までをまとめた合本版『往来っ子新聞 創刊号−一〇九号』が刊行されました。税込2,000円。表紙はミロコマチコさんによるシルクスクリーン。1枚ずつ刷ったそうで、いくつか色違いのバージョンがありました。同じスタイルで長く継続して刊行し続けてきたからこそ可能になったものですよね。こちらは完売で、残念ながら現在は在庫がないようですが、また200号記念のときなどにまとめたものが作られるかもしれませんから、ファンの方は要チェックですね。

「往来っ子新聞」は、同店で無料配布されているほか、版元ドットコムでPDFをダウンロードすることもできます。バックナンバーの一覧はこちらをご覧ください。

往来堂書店といえば、なんといっても「往来っ子新聞」が有名ですが、同店にはメルマガ「往来堂ももんが通信」もあります。こちらは週刊で、「本日の一冊」「これから出る本の予定 ピックアップ」「編集後記」などからなっています。まぐまぐで配信されていますので、登録はこちらからどうぞ。バックナンバーはこちらで読めます。

  
発行店:往来堂書店
頻度:(往来っ子新聞)月刊;(往来堂ももんが通信)週刊
 
  
 
【お知らせ】
往来堂書店のオリジナル文庫フェア「D坂文庫2017」が7/15(土)に始まりました。同店にゆかりのある選者64人が、とっておきの文庫をセレクト。わたくし空犬太郎も選者の一人として参加しています。読み応えたっぷりのフェア冊子(ブックカタログ)は100円で販売されるそうです。フェアは8/31まで(予定)。

もう1つ、往来堂書店にも関連のあるイベントを。

7/29(土)に「帰ってきたブックンロール(ブックなし)」を開催します。出版・書店業界関係者による音楽ライヴイベントで、往来堂書店の笈入建志さんが登壇するショートトークのコーナーもあります。荻窪ルースター・ノースサイドにて。詳細は当方のブログの案内記事をご覧ください。
 

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