民主主義と宗教
マルセル, ゴーシェ:著, 伊達 聖伸:訳, 藤田 尚志:訳
発行:トランスビュー  発売:トランスビュー この版元の本一覧
四六判 227ページ 上製
定価:2,800円+税 総額を計算する
ISBN 978-4-901510-79-0 C1010
在庫あり
奥付の初版発行年月:2010年02月 書店発売日:2010年02月05日
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紹介

なぜ、宗教からの脱出と進展とともに民主主義は危機に陥ったのか。フランス独自の政教分離「ライシテ」における政治と宗教の関係を歴史的に考察し、未来への道を示唆する。左右の対立を超えて第三の潮流を形成する、現代フランスを代表する哲学者のエッセンス。

目次

訳者解説Ⅰ・ライシテとは何か

序 ひとつの深い断絶

第一章 宗教的なるものの変遷
「宗教からの脱出」とは
非宗教化と世俗化
代替宗教の破綻
 共産主義信仰の死
 歴史の脱宗教化と民主主義の危機
 芸術としての宗教の終焉
 問い直されるライシテ

第二章 ライシテの歴史
絶対主義と宗教の従属
共和主義と教会の分離
自立の政治の輝き
 ルヌーヴィエの洞察
 ルソーの定式化の持続力
 民主主義と全体主義


第三章 ニュートラルな民主主義
民主主義の地殻変動
自由主義の波
公私関係の再編

第四章 戴冠せる市民社会
変わりゆく国家・社会・個人
私的な権利の公的な使用
市場原理社会

第五章 アイデンティティの時代
新たなアイデンティティ像
寛容から多元主義へ
承認のポリティクス

第六章 信じることの革命
民主主義に取り込まれた宗教
宗教的意識のコペルニクス的転回


第七章 現代民主主義の限界
代理表象の変化
国家と社会の優劣なき差異
手続き民主主義の意味
新たな喪失に向かって

原注
訳注

訳者解説Ⅱ・フランス現代思想におけるゴーシェの位置

関連リンク

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著者プロフィール

マルセル, ゴーシェ(Marcel Gauchet)

1946年生まれのフランスの哲学者。社会科学高等研究院(EHESS)教授で、レイモン・アロン政治研究センターに所属。『記憶の場』の編者ピエール・ノラとともに『デバ』誌を創刊、主筆を務める。民主主義を生きる人間の歴史的条件を問い続ける哲学者であると同時に、アクチュアリティに切り込むジャーナリストでもある。著作は『世界の脱魔術化』(1985年)をはじめ多数。邦訳書に『代表制の政治哲学』(みすず書房)。4巻本予定の『民主主義の到来』は現在第2巻まで刊行中。

上記内容は本書刊行時のものです。

伊達 聖伸(ダテ キヨノブ)

1975年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位修得退学。2002年から2007年までフランス留学。リール第三大学博士課程修了、Ph.D(パリ高等研究院との共同指導)。現在、東北福祉大学総合福祉学部専任講師。専門は、宗教学、フランス語圏地域研究。訳書に、ジャン・ボベロ『フランスにおける脱宗教性(ライシテ)の歴史』(三浦信孝との共訳、白水社)、論文に「ライシテは市民宗教か」(『宗教研究』)など。

上記内容は本書刊行時のものです。

藤田 尚志(フジタ ヒサシ)

1973年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位修得退学。2000年から2006年までフランス留学。リール第三大学博士課程修了、Ph.D。現在、九州産業大学国際文化学部専任講師。専門は、フランス近現代思想。共著として『ベルクソン読本』(法政大学出版局)や『哲学と大学』(未来社)、論文に「ドゥルーズか、ベルクソンか」(『思想』2009年12月号)など。日本フランス語フランス文学2010年度学会奨励賞受賞。

上記内容は本書刊行時のものです。
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