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森をゆく 米倉久邦(著) - 日本林業調査会
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森をゆく (モリヲユク) 「人と森のかかわり」を訪ねて (ヒトトモリノカカワリヲタズネテ)

自然科学
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四六判
222ページ
並製
定価 1,714 円+税   1,885.4 円(税込)
ISBN
978-4-88965-200-0   COPY
ISBN 13
9784889652000   COPY
ISBN 10h
4-88965-200-0   COPY
ISBN 10
4889652000   COPY
出版者記号
88965   COPY
Cコード
C0061  
0:一般 0:単行本 61:農林業
出版社在庫情報
絶版
初版年月日
2010年6月
書店発売日
登録日
2010年6月14日
最終更新日
2020年11月18日
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紹介

60歳の定年を機に百名山を踏破した男が、新たな頂に挑む! 森の豊かさと危機の実態を伝える渾身のルポ。(社)日本図書館協会選定図書(平成21年7月21日選定)

目次

刊行によせて(森林インストラクター東京会会長 石井誠治)  3
はじめに  5
地 図  16

東京大学北海道演習林  19
科学する北方の大森林  19 /どろ亀さんの林分施業法  21 /理想の森林へ木を伐る  23 /エゾマツの倒木更新  26 /どろ亀さんが愛したミズナラの大木  28 /トドマツの凍裂  30

白神山地  33
林道反対運動が世界遺産へ  33 /傷残すブナ伐採の歴史  35 /核心部から消えた杣小屋  37 /絶たれた森との共生  39 /野放しのイワナ密漁  41 /ブナの森は輪廻の世界  44 /マタギの付けたナタ目  46 /世界遺産はだれのため  48

東京都水道水源林  53
100年前は荒廃の山  53 /森林を襲った過酷な運命 55 /森林再生へ苦闘の歴史  57 /シカが森を食べる  60 /シカと共存はできるか  63 /森林再生に活躍する森林隊  65 /奥多摩の森は巨木日本一  67

長野県信濃町・癒しの森  71
町と市民が案を練った  71 /まず、人づくりから  73 /森に癒しの効果はあるのか  75 /雑木林が癒しの空間に  77 /トレーナーは森の魔術師  79 /人には森のDNAがある  81 /癒しの宿のおもてなし  83 /モデルはドイツのクナイプ療法  85

富士山  89
孤高の山に独自の植生  89 /這い登る先駆植物たち  92 /森林限界に生きる  93 /見事な樹木の垂直分布  96 /森林復活に1000年  98 /樹海は特異な環境に成立  100 /取り残された古代の森  102 /イヌブナの巨木達  104 /吉田口登山道は巨木の森  106 /85年ぶりに古道復活  108 /変化に富んだ須山古道  110 /満ちるダイナミズム  112

京都大学芦生研究林  115
西日本有数のユニークな天然林  115 /豪雪がつくった芦生スギ  117 /動物たちとの熾烈な闘い  119 /立ち枯れるミズナラの大木  122 /ナラ枯れ病は人災ではないのか  124

奈良県吉野林業地  127
吉野スギを育てた樽丸林業  127 /貧しさが生んだ山守制度  130 /変容する山守制度  132 /伝統の間伐術が銘木をつくる  134 /勘と経験の作業を現場でみた  137 /コストのかかるヘリ搬出  140 /手間とヒマをかける林業は岐路に  142 /作業道を造る  144 /だれでもできる林業を  146

宮崎県綾の森  149
日本一の大照葉樹林  149 /照葉樹林伐採の通告  151 /照葉樹林文化論で武装  153 /町長の粘り腰が勝った  155 /渓谷を覆う大照葉樹林  158 /着生ランや妖精のいる森  160 /照葉樹林帯を横切る送電鉄塔  163 /照葉樹林帯復元の大計画  165

鹿児島県屋久島  169
日本の森が凝縮された島  169 /海岸部には亜熱帯の森  171 /スギが主役の森になった  173 /島が育む超長寿のスギ  175 /500年に及ぶ伐採の歴史  177 /森林破壊から保護へ  180 /貴重な資源、土埋木  182 /風雪と闘う白骨樹  184 /水が生むもののけ姫の森  187 /生き延びた屋久スギ達  189 /不思議な存在感の縄文杉  192 /縄文杉の樹齢ミステリー  194

沖縄やんばるの森  199
ずば抜けて豊かな生態系  199 /長い収奪の歴史  201 /イタジイが守護神  204 /森に不思議な住居跡  206 /ヤンバルクイナの棲む森  208 /危機にある固有種の宝庫  210 /森を破壊するマングース  212 /林道、ダム、破壊の歴史  214 /轢き殺される生き物たち  216

あとがき  219

前書きなど

はじめに
百名山登頂を終えた後、次の目標を「森」に定めようと思った。日本人と森との深い関係に気が付いたからだ。森を歩きたいという欲求は、もしかしたら、自分の中にある日本人のDNAの仕業かもしれない。それを確かめるためにも、日本列島の森を訪ねることにした。
 一口に森といっても、列島の森林は一様ではない。さまざまな、多彩な森がある。日本の森林はその自然環境に応じて実に多様性に富んでいる。
 もうひとつの大きな特徴は、人と森との「かかわり」だ。日本には、まったく手付かずの原生林というのははほとんどない。人は縄文の時代から森に分け入り、その恵みを受け、森とともに暮らしてきた。日本人は森を神として尊崇し、共生してきた。森とのかかわりの長い歴史が培ってきた独特の森林観である。
 日本の森を歩き、それぞれの森がどう人とつき合ってきたのか、どんな問題を抱えているのか、どんなに素晴らしい森なのか、さまざまな角度から、その森の姿に自分なりの光を当ててみたい。
2010年5月  米倉 久邦

著者プロフィール

米倉久邦  (ヨネクラヒサクニ)  (

フリージャーナリスト、元共同通信社

上記内容は本書刊行時のものです。