——『坂の上の雲』—もう一つの読み方司馬遼太郎と朝鮮
備仲 臣道
発行:批評社
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四六判 204ページ 上製
定価:1,800円+税 総額を計算する
ISBN978-4-8265-0471-3 C0021

奥付の初版発行年月:2007年10月
書店発売日:2007年10月10日
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紹介

司馬遼太郎の作品『故郷忘じがたく候』にある一行の引用からこの物語ははじまる。それまで慣れ親しんできた司馬遼太郎の作品群も日本による朝鮮への植民地支配を「たかが三十余年」と司馬遼太郎が断じたその意味を、心の奥深くに刻んだときから、己の出自と重ね合わせて、侵略者としての日本人である己を苛(さいな)む長く苦しい旅がはじまる。幼少時に育った遙かなる朝鮮での体験を踏まえて「坂の上の雲」に潜む蔑(さげす)みの思想を個々の作品群をとおして緻密に抉り出し、日本近代におけるネジレの構造を照射する。

目次

はじめに
序章
一章 明治維新◆ねじれた変革◆民衆の悲鳴◆幕府の手づまり◆一揆・打ち壊し◆坂本龍馬の裏切り◆朝鮮侵略の思想
二章 明治新政府◆天皇をかつぐ◆征韓論争◆征韓論の根っ子◆「反革命」の完結
三章 日清戦争◆征韓のはじまり◆奇襲で火ぶたを切る◆旅順の虐殺◆朝鮮侵略戦争◆踏みつぶした夜明け
四章 日露戦争◆帝国主義戦争◆民衆同士が手を結ぶ時◆忍従の哀しみ◆一九〇五年の革命◆明石大佐の後方攪乱◆レーニンの友人◆革命ののち
五章 東方の覇者◆講和条約◆日露兵士の抱擁◆国民の軍隊◆飽くなき抑圧◆一旗組/
終章
参考文献
あとがき

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著者プロフィール

備仲 臣道(ビンナカ シゲミチ)

1941年、朝鮮忠清南道大田生まれ。山梨県立甲府第一高校卒、山梨時事新聞記者、同労働組合書記長。月刊「新山梨」編集発行人。美術団体「貘の会」事務局長(1976〜1993年)。1998年から「高麗美術館館報」に高麗・李朝美術に関するエッセーを連載中。2002年、第6回岡山・吉備の国「内田百聞文学賞」優秀賞受賞。
著書に『千塚物語』『輾転点々』(新山梨社)、『蘇る朝鮮文化』(明石書店)、『輝いて生きた人々』(山梨ふるさと文庫)、『高句麗残照』『美は乱調にあり、生は無頼にあり』(以上批評社)、共著に『甲府中学・甲府一高百年誌』(同校同窓会)など。



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