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テレビだョ!全員集合
自作自演の1970年代
- 出版社在庫情報
- 品切れ・重版未定
- 初版年月日
- 2007年11月
- 書店発売日
- 2007年11月24日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2020年10月8日
紹介
『8時だョ!全員集合』『ザ・ベストテン』『NHK紅白歌合戦』『時間ですよ』などの番組を取り上げて、バラエティ・歌番組・ドキュメンタリー・ドラマなどのジャンルごとに1970年代のテレビ文化の実相を読み、現在のテレビ文化の起源を探るメディア論。
目次
序章 七〇年代テレビと自作自演 長谷正人
1 テレビの面白さ
2 自作自演としての七〇年代テレビ
3 本書の構成
第1部 七〇年代テレビをジャンル別に見る
第1章 開拓者の時代──七〇年代バラエティというフロンティア 太田省一
1 テレビに移住する──「ゲバゲバ」から「土曜8時」へ
2 「低俗」であるということ──『全員集合』と通過儀礼
3 「欽ちゃん」というバーチャルリアリティ──「お茶の間」を見るテレビ
4 視聴者参加の七〇年代──真剣とゲームの間で
5 タレントとは何か──マチャアキからタモリへ
6 バラエティの秘かな冒険──ポストテレビへの助走
第2章 視るものとしての歌謡曲──七〇年代歌番組という空間 太田省一
1 全盛期としての七〇年代
2 六〇年代後半に起こったこと
3 「アイドル」という現象
4 変容する「歌謡界」
5 『ザ・ベストテン』が意味するもの
6 八〇年代へ
第3章 ドキュメンタリー青春時代の終焉──七〇年代テレビ論 丹羽美之
1 転回点としての一九七〇年代
2 『ドキュメンタリー青春』と田原総一朗
3 青春、ジャズ、テレビ
4 テレビの自己解体
第4章 日常性と非日常性の相克──七〇年代テレビドラマ論 長谷正人
1 視聴者における日常性と非日常性の相克
2 制作現場における中継性と作品性の相克
3 山田太一、非日常性を日常性に折り畳むこと
4 「住まうこと」の中継としてのドラマ
第5章 コマーシャルの転回点としての七〇年代 難波功士
1 コマーシャルから解放されたCM音楽
2 伝説のCM作家という伝説
3 マルチな才能という商法
第2部 七〇年代テレビと社会を読む
第6章 テレビと大晦日 高野光平
1 メディア・イベントとしての十二月三十一日
2 年越しテレビの古層(─一九五二年)
3 『紅白』圧勝──秩序が生む想像的非日常(一九五三─七四年)
4 覚醒から混沌へ──内輪空間が生む増幅的非日常(一九七五年─)
5 大晦日からテレビが見える
第7章 「女子アナ」以前 あるいは“一九八〇年代/フジテレビ的なるもの”の下部構造──露木茂氏インタビューから 瓜生吉則
1 彼女たちが「女子アナ」になったころ
2 「テレビ・アナウンサー」露木茂
3 「女子アナ」神話の下部構造
4 「革命」の後で
第8章 テレビにとって“やらせバッシング”とは何か──「やらせ問題」のテレビ史的意義 田所承己
1 ムスタン事件
2 やらせ概念の出現
3 やらせリンチ事件
4 テレビバッシングの特性
5 “やらせバッシング”とは何か
資料 七〇年代を代表するテレビ番組の基礎知識
資料 七〇年代テレビ史年表
資料 テレビ論のためのブックガイド 長谷正人
あとがき 太田省一
上記内容は本書刊行時のものです。