版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
精神病の日本近代 兵頭 晶子(著) - 青弓社
.
【利用可】 (連絡不要)

書店員向け情報 HELP

書店注文情報

注文電話番号:
注文FAX番号:
注文メール:

在庫ステータス

品切れ・重版未定

取引情報

取引取次:
ト・日     書店
子どもの文化     書店(直)
直接取引:あり
返品の考え方: 返品は常時フリーです。了解者名が必要な場合は「矢野」と記入してください

出版社への相談

店頭での販促・拡材・イベントのご相談がありましたらお気軽にご連絡ください。

精神病の日本近代 (セイシンビョウノニホンキンダイ) 憑く心身から病む心身へ (ツクシンシンカラヤムシンシンヘ)

社会一般
このエントリーをはてなブックマークに追加
発行:青弓社
A5判
324ページ
上製
定価 3,400 円+税   3,740 円(税込)
ISBN
978-4-7872-2032-5   COPY
ISBN 13
9784787220325   COPY
ISBN 10h
4-7872-2032-2   COPY
ISBN 10
4787220322   COPY
出版者記号
7872   COPY
Cコード
C0320  
0:一般 3:全集・双書 20:歴史総記
出版社在庫情報
品切れ・重版未定
初版年月日
2008年11月
書店発売日
登録日
2010年2月18日
最終更新日
2018年2月6日
このエントリーをはてなブックマークに追加

紹介

いつから、私たちに狐は憑かなくなったのか。憑かれるという知覚を否定され、精神を病む経験を刻印された心身は、さまざまな監視・排除を受けて医療観察法に囚われていく。民俗や宗教から司法、社会事業までをも貫く人間像の転換を、多くの史料から紡ぎ出す。

目次

はじめに――ある忘却の歴史から

序章 「憑かない心身」からの問い
 1 精神病の日本近代
 2 狐憑きという視座
 3 「精神病とはそもそも何なのか」
 4 狐憑きが当たり前だった世界
 5 狐が神となる瞬間
 6 狐憑きが再定義されるということ
 7 「憑かない心身」の考古学へ

第1章 精神医学史はなぜ〈もの憑き〉を語るのか――憑く心身との邂逅
 1 精神病の歴史を書くということ
 2 金子準二の「日本精神病史」――「精神病観」と「怪異」
 3 呉秀三「磯辺偶渉」――神意の発現としての「怪異」
 4 「神意」から「心意」へ――精神病史の始点
 5 〈もの憑き〉という世界観

第2章 〈もの憑き〉は医の領域に属するか――日本近世の問い
 1 〈もの憑き〉という問題
 2 医事か否かという問い
 3 儒医という自己規定
 4 「淫祀」という認識の登場と、新たな対処法
 5 日本近世からの問い

第3章 〈もの憑き〉の再定義――病む心身が構築される過程
 1 近代精神病学の樹立と〈もの憑き〉
 2 〈もの憑き〉の現場から――〈繋がり〉の異変の修復
 3 精神病としての再定義――〈存在〉を病むということ
 4 〈もの憑き〉と近代社会――「個人」が形成される時代
 5 新たな心身への問い

第4章 〈もの憑き〉をめぐる世界観の剥奪――「憑物」問題の成立
 1 「憑物筋」と「患者筋」
 2 民間治療場をめぐって
 3 「精神病者」が見出される場所
 4 「患者筋」の発見
 5 定住社会への併呑と「憑物筋」
 6 民間治療場のゆくえ

第5章 憑く心身か、病む心身か――大本と「変態心理」の相剋
 1 〈もの憑き〉への存命の賭け
 2 民衆宗教の現場で
 3 心のありかをめぐって――精神の再定義と潜在意識
 4 「精神病」を癒すこと――精神治療の可能性
 5 心の内奥への眼差し――「変態心理」における潜在意識
 6 大本の憑霊をめぐる論争――潜在意識という論拠の変質
 7 大本の精神鑑定――責任能力と潜在意識
 8 不可視の異常へ

第6章 病む心身の主題化――新刑法と精神病者監護法・精神病院法
 1 犯罪と病む心身
 2 新たな責任概念と精神病学――〈存在〉に固定された危険性
 3 「中間者」概念の登場と精神病者監護法の変質
 4 入江事件の衝撃――精神病院法への前哨
 5 精神病院法をめぐる議論とその実施――司法の外での拘束
 6 「第二の入江三郎」の死――永続的な監禁の果てに
 7 〈存在〉を封じること

第7章 未然の危険をめぐって――社会問題の「予防」と病む心身
 1 「予防」という権力
 2 危険の予知
 3 危険を未然に防ぐこと――断種・新たな監獄・未発の病
 4 非監置病者の危険と収容――監護法を超えて
 5 監置の現場から――危険の「予防」と非監置病者の包囲網
 6 架空の危険と精神病

終章 精神病の日本近代
 1 〈もの憑き〉の世界観と憑く心身
 2 病む心身の再定義と「精神」の潮流
 3 〈存在〉の時間幅と病む心身の危険性
 4 民間治療場の近代
 5 医療観察法という結実
 6 医療観察法の問題点
 7 いま、精神病を語るために

あとがき

索引

著者プロフィール

兵頭 晶子  (ヒョウドウ アキコ)  (

1978年、兵庫県生まれ。立命館大学文学部卒業。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。現在、日本学術振興会特別研究員、学習院大学非常勤講師、大阪大学非常勤講師。専攻は歴史学。共著に『戦死者のゆくえ』『憑依の近代とポリティクス』(ともに青弓社)、『時代がつくる「狂気」』(朝日新聞社)。論文「大正期の「精神」概念」(「宗教研究」第344号)で、第1回日本思想史学会奨励賞を受賞。

上記内容は本書刊行時のものです。