世代連鎖を断ち切る支援たすけて! 私は子どもを虐待したくない
長谷川 博一
発行:径書房  発売:径書房
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四六判 248ページ 並製
定価:1,700円+税 総額を計算する
ISBN978-4-7705-0181-3(4-7705-0181-1) C0036
在庫あり
奥付の初版発行年月:2003年06月
書店発売日:2003年06月26日
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紹介

「今日、子どもに熱いアイロンを投げつけてしまった……」と告白する母親。多くの人びとから非難されるばかりの親たちに寄り添い、「虐待してしまう親は、自らもまた虐待された過去を背負っているのだ」と訴える心理学者の著者。虐待してしまう自分を責め、そのあげくにまた虐待をくり返してしまう自らを赤裸々に綴りながら、虐待してしまう親たちが苦闘の末に子どもへの愛を確認していく姿は、私たちに多くのことを教えてくれる。虐待する親たちの生の声を多数掲載し、苦闘する彼女たちの姿を浮き彫りにした本書は、他に類を見ない一冊。心理学者、カウンセラーを目指す人、虐待に関心のある方、心当たりのある方は必読です。

目次

●はじめに

■虐待の世代連鎖を断つ方法
母親の育児日記/「親がまだ生きている人へ」/「世代連鎖」は支援のため/愛する対象の支配
/世代連鎖の生じ方/連鎖がマイナス方向を目指した/「否認」を打ち破る

■連鎖を知って「流れ」が変わる
衝撃的な出会い/「当たり前のことが本当にわからない」ということ/自殺をしない理由/矛盾に引き裂かれた心/甘えとは、受け止められること/風向きを変えた一言

■私は「鬼畜」、死んだほうがいい
「すみません」が口癖/子どもをいたぶる日々/私は鬼畜──「試し」と期待/少女時代の「生き地獄」──父親の虐待/思春期以降──屈従から自立へ/抑圧されていた「親への恨み」/「わかってほしい」/「過去」と「現在」のつながり/「嫌だ」と言えた/生まれて初めての「温かい手」/プラスの力、マイナスに引き戻される力/「家族の絆」を求めて/父親に立ち向かう心/父親の「代理」/エンパワー──自分を生きる

■許せないのは、好きだから?
嫁いでわかる「自分の家」/酒に走った父への恨み/夫に見る父親の影/甘えたい心/あんな父でも愛されたい/揺れる心──怒りと許し/藤──父への手紙/決意──ぶつけよう/「それでも好き」と言わせて

■私は許さない
「語り」のきっかけ/子どものせいにして叩く/子育ての当惑/連鎖に気づき、自責が止まる/子ども時代──叩かれて謝る/「当たり前のこと」と思っていた/「自分の姿」「母親の姿」/社会の温かい目/こんな私が役に立てる/あふれだす母への恨み/自分を嘆く「ピーク」のあと/自分史に「歩み」を実感する

■開かれたパンドラの箱が閉じるまで
連鎖を断った「卒業生」/少女から母親へのサバイバル/開いた「パンドラの箱」/命を賭けた「スプリット」/「死と再生」のテーマ──人生の転換/小学校乱入事件の刺激/予期せぬ子どもとの対決/後進たちへ──「連鎖を断つコツ」/そして今──「自分史」に触れて

■二つの世代が手をつないだら
息子を救えなかった無念/「連鎖」を知ったあと/二世代協力して連鎖を断つ/父──息子の対決が始まる/家族というシステム/余儀なくされた「対決の中断」/襲う「母子」の幻影/過去を清算する旅へ/深く諦めること

●終章——虐待の連鎖をどう扱うべきか
否認から対決、和解への道/対決させず、否認を壊さない/加害者の被害者性/社会の責任を問う

前書きなど

◆本文より

「これだけ大切に思っているのに、どうして子どもの顔が腫れるまで叩いてしまうんだろう。なんで自分は、こんな人間なんだろう……」
虐待してしまう自分に悩む親の多くが、世間の目に怯え、自己嫌悪と罪悪感に苦しんでいる。
「世代連鎖」という考え方は、まず、「虐待する親は悪い」と決めつけ、それだけで片づけようする態度を是正する。

◆女優・東ちづるさんの推薦文(本書の帯より)——

親子関係を考えようと、
母娘で長谷川先生のカウンセリングを受けた。
結局それは自分自身の心に寄り添うことだった。
そして今、私たちは連鎖を断ち切り、
“生きなおし”を始めたところだ。
人はかならず変われます。
…………………………………東ちづる(女優)

版元から一言

虐待してしまう親たちの生々しい告白。彼ら自身の虐待された痛ましい過去。
虐待する親たちの生の声を多数掲載し、苦闘する彼女たちの姿を浮き彫りにした本書は、他に類を見ない一冊です。

著者プロフィール

長谷川 博一(ハセガワ ヒロカズ)

1959年、愛知県生まれ。東海女子大学人間関係学部心理学科教授。名古屋大学大学院教育学研究科博士後期課程中退。専門は心理療法。1999年に「親子連鎖を断つ会」を設立し、虐待する親のケアに取り組んでいる。スクールカウンセリングや犯罪心理鑑定など、幅広い実践活動に日々奔走している。
著書に『子どもたちの「かすれた声」』、『たましいの誕生日』、『こんにちは、メンタルフレンド』(いずれも日本評論社)、『しつけ──親子がしあわせになるために』(樹花舎)、『〈私〉はなぜカウンセリングを受けたのか』(東ちづると共著、マガジンハウス)などがある。

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