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2歳児の人権保育
その視点とねらい
- 出版社在庫情報
- 品切れ・重版未定
- 初版年月日
- 2010年6月
- 書店発売日
- 2010年7月30日
- 登録日
- 2010年7月23日
- 最終更新日
- 2015年4月28日
紹介
人権保育の視点から乳児保育をどのように考えるべきかの問題提起の書。本著では、人権を尊敬を軸に公平・反偏見の視点を加えて人権保育のトライアングルとした提起を受けた2歳児の実践の方向を示唆している。2歳児を持つ親・保育者への示唆に富む
目次
はじめに
一 2歳児の人権保育の視点―ねらいをたてる発想―
1 あぶくたった
2 2歳児とはどんな子どもか
3 2歳児保育の3つの視点
4 自己意識と自己肯定感の成立―2歳児の人権保育の視点1―
5 他者にかかわるー2歳児の人権保育の視点2―
6 自分の世界の自己形成―2歳児の人権保育の視点3―
7 3つの視点と2歳児の人権力の育ち
二 保育所保育指針での2歳児保育
1 2歳までの捉え方
2 2歳児の保育
3 3歳の保育
4 2歳児の保育者の姿勢
三 人権保育のねらいの視点
1 人権保育のねらいは長期的見通しで
2 乳児の人権保育で提案した保育のねらい
3 2歳児保育目標の事例
四 一人ひとりの願いを受け止め、子ども理解をどう進めるか
1 2歳児のチェックポイント
2 観察の対象児を選び観察する
3 参与的観察
4 親・家庭の理解
五 2歳児の生活(しつけを含む)とそのかかわり
1 2歳児の心地よい生活を考える
2 ヒトとしての成長の出発点
3 ヒトとしての振る舞いと生活の自立・セルフサービス
4 セルフサービスの遂行とその評価が自己への尊敬を育てる
5 2歳児の生活の組み立てグループと担当性について
六 2歳児の遊びをどう展開しかかわるか
1 生活の中の遊び
2 探索の遊び
3 活動的な遊び
4 ごっこ遊び
5 遊びの中での関係
七 人としての自立と共同の関係の転換
1 大人との共同性の中で子どもの自主性と自信を育てる
2 他児とのかかわりを通して育つ生活の関係
3 他児への肯定的な評価(すごいね)
4 生活の中での振る舞いを育てる
5 子どもの言葉の成長と自立的行動
6 他者との調整行動(調整の振る舞い)の始まりの時期
7 不安定な自立の時期
資料1 平成11年度保育所保育指針(2歳児)
資料2 平成20年度保育所保育指針(発達)
あとがき
前書きなど
はじめに
乳児の人権保育と呼べるものがあるのか、という問いは保育実践者・親として考えた人もいるが、多くの場合には、そうした問い自身がされていないのが現状である。これは、ひいては、保育においては人権保育があるの?という疑問にもつながっている。
私たちは、よく指摘されているように子どもたちの人生の入り口・基礎を作る時代が保育の時期であり、「生きる力」を育てる重要な時期であると考えている。その考え方が正しいとすれば、また、人生の中で人権の力を必要とするならば、保育に老いてこそ人権保育がなされなければならないということになる。このような趣旨で拙著「子どもの人権力を育てる―尊敬を軸にした人権保育」(解放出版社 2009)を出したのである。この本でいろいろな人権の視点から保育を見直していく視点を提起したつもりである。
そうすると、先の問いから考えると究極の問いは、乳児における人権保育はあるのか、あるとすればどのようなイメージで考えればいいのか、であろう。この回答は、単なる心情論ではなく、具体的な保育の実践の問いに答えるものにしたいと考えた。本著はこうした発想から生まれた。人権を大事にする保育者のみならず、学校関係者にも呼んでいただいて改めて子どもたちの育ちの基盤をともに考えるきっかけとなることを願っている。
上記内容は本書刊行時のものです。
