版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
戦う姫、働く少女 河野 真太郎(著/文) - 堀之内出版
.
【利用可】

書店員向け情報 HELP

書店注文情報

注文電話番号:
注文FAX番号:
注文メール:
注文サイト:

在庫ステータス

在庫あり

取引情報

取引取次:
鍬谷   書店
トランスビュー
直接取引: なし
返品の考え方: 常時返品可。

出版社への相談

店頭での販促・拡材・イベントのご相談がありましたらお気軽にご連絡ください。
POSSE叢書巻次:003

戦う姫、働く少女

このエントリーをはてなブックマークに追加
発行:堀之内出版
四六判
240ページ
価格 1,800円+税
ISBN
978-4-906708-98-7   COPY
ISBN 13
9784906708987   COPY
ISBN 10h
4-906708-98-6   COPY
ISBN 10
4906708986   COPY
出版者記号
906708   COPY
Cコード
C0095  
0:一般 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2017年7月
書店発売日
登録日
2017年5月13日
最終更新日
2022年1月27日
このエントリーをはてなブックマークに追加

書評掲載情報

2018-02-08 週刊教育資料  2018年2月5日号
2017-12-20 Oggi  2月号
評者: 三田修平
2017-08-28 週刊現代  9月9日号
2017-08-12 wezzy(ウェジー)  
評者: Lisbon22
2017-08-02 週刊新潮  8月10日号
評者: 武田将明
MORE
LESS

重版情報

8刷 出来予定日: 2022-02-28
7刷 出来予定日: 2020-04-10
6刷 出来予定日: 2020-04-05
5刷 出来予定日: 2020-01-15
4刷 出来予定日: 2019-01-25
3刷 出来予定日: 2018-04-10
2刷 出来予定日: 2017-08-25
MORE
LESS
「フェミニズム」と「文化批評」の定番、ロングセラーになっています!

紹介

ジブリの少女やディズニープリンセスは何と戦い、どう働いたのか。それは現代女性の働きかたを反映していた―。『逃げ恥』から『ナウシカ』まで。現代のポップカルチャーと現代社会を縦横無尽、クリアに論じる新しい文芸批評が誕生!

目次

はじめに
第一章 『アナと雪の女王』におけるポストフェミニズムと労働
革命的フェミニスト・テクストとしての『アナと雪の女王』
二人のポストフェミニストの肖像
トップ・ガールズとブリジットたちの和解?
シェリル・サンドバーグは存在しない――グローバル資本主義とその本源的蓄積
労働なき世界と「愛」の共同体
第二章 無縁な者たちの共同体――『おおかみこどもの雨と雪』と貧困の隠蔽
承認と再分配のジレンマ
『おおかみこどもの雨と雪』と貧困の再生産
ポスト・ビルドゥングスロマンと成長物語の変遷
『ハリー・ポッター』、『わたしを離さないで』と多文化主義
無縁な者たちの共同体
コーダ 現代版『ライ麦畑でつかまえて』としての『僕だけがいない街』
第三章 『千と千尋の神隠し』は第三波フェミニズムの夢を見たか?―アイデンティティの労働からケア労働へ
フェイスブックという労働
『魔女の宅急便』のポストフェミニズム
『千と千尋の神隠し』は第三波フェミニスト・テクストか?
『逃げるは恥だが役に立つ』?─―依存労働の有償化、特区、家事の外注化
第四章 母のいないシャカイのユートピア──『新世紀エヴァンゲリオン』から『インターステラー』へ
スーパー家政婦、あらわる
『インターステラー』の母はなぜすでに死んでいるのか?
『インターステラー』の元ネタは『コンタクト』なのか?
『コンタクト』と新自由主義のシャカイ
セカイ系としての『インターステラー』
『エヴァ』とナウシカのポストフェミニズム
コーダ1 AIの文学史の可能性──『ひるね姫』と『エクス・マキナ』
コーダ2 矛盾の回帰?─―『ゴーン・ガール』と『WOMBS』
第五章 『かぐや姫の物語』、第二の自然、「生きねば」の新自由主義
「生きろ/生きねば」の新自由主義
『風の谷のナウシカ』における自然と技術の脱構築
技術と自然の脱構築と労働の隠蔽
『風の谷のナウシカ』、『寄港地のない船』、(ポスト)冷戦の物語
罪なき罰と箱庭
終章 ポスト新自由主義へ
没落系ポストフェミニストたち
主婦が勝ち組?─―ハウスワイフ2・0から『逃げ恥』へ
セレブ主婦の蜃気楼
貧困女子の奮起
エイミーたちの願いとジンジャーたちの連帯

Fighting Princesses, Working Girls
Contents

Introduction
1 Postfeminism and Labour in Frozen
2 The Community of the Excommunicants: Wolf Children and the Suppression of Poverty
3 Did Spirited Away Dream of Third-Wave Feminism?: From Identity Labour to Care Labour
4 The Utopian ‘Society’ without Mothers: From Neon Genesis Evangelion to Interstellar
5 The Tale of the Princess Kaguya, the Second Nature, and the Neoliberalism of the Injunction to ‘Live’.
Conclusion: Towards Post-Neoliberalism



Works discussed

Introduction
Star Wars: The Force Awakens
Nausicaä of the Valley of the Wind

Chapter 1
Frozen
Bridget Jones’s Diary
Lean In
Top Girls
Snow White and the Seven Dwarves
Mulan
The Princess and the Frog

Chapter 2
Wolf Children
The Catcher in the Rye
The Harry Potter series
Never Let Me Go
Daniel Deronda
Erased
A Silent Voice

Chapter 3
Kiki’s Delivery Service
Spirited Away
The Full-Time Wife Escapist (Nigeru wa Haji da ga Yaku ni Tatsu)

Chapter 4
I Am Mita, Your Housekeeper (Kaseifu no Mita)
Interstellar
The Road
Contact
Doctor X
Neon Genesis Evengelion
Nausicaä of the Valley of the Wind
Gone Girl
Wombs

Chapter 5
The Tale of Princess Kaguya
Nausicaä of the Valley of the Wind
Non-Stop (Starship)
Princess Mononoke

前書きなど

※ 本書では登場する作品の結末も含むあらすじを紹介しています

本書が目指すのは、「戦闘美少女の社会的分析」である。『風の谷のナウシカ』から『新世紀エヴァンゲリオン』、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』にいたるまで、わたしたちのポピュラー・カルチャーは戦う姫・少女の姿であふれている。それらの女性像は、いったいいかなる社会の変化を、そしてどのような願望のありかを指し示しているのか? この疑問に取り組むにあたって軸となるのは労働の問題、それもとりわけ女性の労働/女性と労働という問題だ。少女たちが文字通りに働くジブリ作品はもちろん、現代に氾濫する「解放された女性」たちの物語と、新自由主義とポストフォーディズム下における女性的労働そして女性化された労働の世界との関係はいかなるものなのか? 本書はそうした疑問をさまざまな作品を縦横無尽に接続しながら論じる。そうして可視化された「現在」を、わたしたちが乗り越えていくために。

著者プロフィール

河野 真太郎  (コウノ シンタロウ)  (著/文

(2019年5刷時)
専修大学教授。1974年山口県生まれ、一橋大学大学院商学研究科准教授を経て2019年4月より現職。関心領域はイギリスの文化と社会。著書に『〈田舎と都会〉の系譜学』(ミネルヴァ書房、2013年)、共著に『文化と社会を読む 批評キーワード辞典』、(研究社、2013年)訳書にピーター・バーク『文化のハイブリディティ』(法政大学出版局、2012年)、共訳書にレイモンド・ウィリアムズ『共通文化に向けて―文化研究1』(みすず書房、2013年)など。

(刊行時)
一橋大学大学院商学研究科准教授。1974年山口県生まれ。関心領域はイギリスの文化と社会。著書に『〈田舎と都会〉の系譜学』(ミネルヴァ書房、2013年)、共著に『文化と社会を読む 批評キーワード辞典』、(研究社、2013年)訳書にピーター・バーク『文化のハイブリディティ』(法政大学出版局、2012年)、共訳書にレイモンド・ウィリアムズ『共通文化に向けて―文化研究1』(みすず書房、2013年)など。

追記

【イベント】
2020/02/28 赤坂憲雄×河野真太郎トークイベント「ナウシカの声が聞こえる場所へ」

上記内容は本書刊行時のものです。