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デジタル時代の児童の読解力 難波 博孝(編) - 文学通信
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デジタル時代の児童の読解力 (デジタルジダイノジドウノドッカイリョク) 紙とデジタル比較読解調査からみえること (カミトデジタルヒカクドッカイチョウサカラミエルコト)

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発行:文学通信
四六判
140ページ
並製
価格 1,500円+税
ISBN
978-4-86766-039-3   COPY
ISBN 13
9784867660393   COPY
ISBN 10h
4-86766-039-6   COPY
ISBN 10
4867660396   COPY
出版者記号
86766   COPY
Cコード
C0037  
0:一般 0:単行本 37:教育
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2024年3月31日
書店発売日
登録日
2024年2月28日
最終更新日
2024年4月6日
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紹介

紙とデジタル。それらは児童の読解力にどんな影響を与えているのだろうか。
児童のメディアとの向き合い方が大きくかわっていくなか、何をどう考えていくべきか。

コロナパンデミックの時代にデジタル機器一人一台を迎えた学校教育現場では、学習者の読解力が低下するのではないかという懸念や、紙をデジタル機器に置き換えただけのカリキュラムや授業で果たしていいのかといった不安が解消されないまま、急速にデジタル機器を使った教育実践が進められている。

確かなデータを手に入れて、それを元に議論をし、その議論を踏まえて国語科や教育現場におけるデジタル機器の使用やデジタル機器を用いた教育を新たに構築するべきだと考えた編者らが、児童の読解力、特に深く読む「読解力」が異なるのかどうか、異なるとしたらどこが異なるのか、また、児童のメディア志向(読書するなら紙がいいか、デジタルがいいかなど)が読解力にどのような影響を与えているのかの調査を行った。本書はその調査報告である。

難波博孝のほか、執筆は、菅谷克行(茨城大学人文社会科学部教授)、森美智代(福山市立大学教育学部教授)、瀧口美絵(広島都市学園大学子ども教育学部准教授)、黒川麻実(大阪樟蔭女子大学児童教育学部准教授)、髙橋茉由(秋田大学教育文化学部講師)。

【私たちがどうしてもお伝えしたいのは、今のままの「読むこと教育」(文学・説明文など文章全般を読むことの教育)ではいけないのではないかということである。デジタル機器導入によって、児童のメディアとの向き合い方が大きく変わってきているからである。ぜひとも本書をお読みいただき、「新たな読むことの教育計画」をこれからどう作っていけばいいかについて、みなさんと一緒に考えていければと願っている。】……「はじめに」より

目次

【目次】

はじめに―今のままの「読むこと教育」ではいけない―

第1章 本書の調査研究の背景・目的

第1節 本書の調査研究の背景
第2節 本書の調査研究の目的および学術的独自性と創造性

第2章 深く読むことについての理論的整理

第1節 「深く読む」ことの概要
第2節 「深く読む」ことの構造
第3節 「深く読む」ことの詳細
 第1項 読む姿勢
 第2項 読む対象
第4節 「深く読む」ことの整理
第5節 まとめ

第3章 調査の概要

第1節 調査全体の概要
 第1項 調査全体の構成
 第2項 読解調査の設計と内容
 第3項 アンケート・インタビュー調査の設計と内容
 第4項 ビデオ観察の設計と内容
第2節 M市立K小学校の調査の概要
第3節 M市立N小学校の調査の概要
第4節 O市立S小学校の調査の概要
第5節 O市立M小学校の調査の概要
第6節 T市立X小学校の調査の概要

第4章 紙とデジタルの比較読解調査の結果

第1節 K小学校
第2節 N小学校
第3節 S小学校
第4節 M小学校
第5節 X小学校
第6節 まとめ

第5章 インタビュー・アンケート調査の結果

第1節 インタビュー調査の結果(K小学校)
第2節 アンケート調査の結果①
 第1項 N小学校
 第2項 S小学校
 第3項 M小学校
 第4項 X小学校
第3節 まとめ

第6章 観察調査の結果(K小学校)

第1節 回答時間の分析
第2節 回答行動の分析
第3節 まとめ

第7章 各調査の照合

第1節 読解調査×回答行動×インタビュー調査(K小学校)
第2節 読解調査×アンケート調査①
第3節 読解調査×アンケート調査②
第3節 まとめ

第8章 共同研究者からのコメント

第1節 デジタル志向の強い子ども達からみえること(黒川麻実)
第2節 書籍のメディア特性と読者のメディア志向性(菅谷克行)
第3節 デジタルを読むことの教育の必要性(瀧口美絵)
第4節 本研究が提示した学習者像(髙橋茉由)
第5節 メディアの転換と学習内容(森美智代)

第9章 全体のまとめと今後の展望

第1節 全体のまとめ
第2節 今後の展望

参考文献

著者プロフィール

難波 博孝  (ナンバ ヒロタカ)  (

1958年生まれ。広島大学大学院人間社会科学研究科教授。主な著書に『母語教育という思想』(世界思想社、2008年)、『ナンバ先生のやさしくわかる論理の授業』(明治図書、2018年)、『文学授業のカンドコロ 迷える国語教師たちの物語』(共著、文学通信、2022年)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。