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戦後児童文学史の未解決点
発行:てらいんく
A5判
460ページ
上製
定価
3,200円+税
- 初版年月日
- 2010年3月
- 書店発売日
- 2010年4月3日
- 登録日
- 2010年3月26日
- 最終更新日
- 2010年6月6日
紹介
2009年4月に急逝した著者の遺稿集。
生前発表の文と原稿のまま残された未発表の文から成る。
1953年、「早大童話会」に所属した鳥越信、古田足日・神宮輝夫、山中恒らが発表した「少年文学の旗の下に」(通称「少年文学宣言」)、および鳥越信、古田足日の「小川未明批判」を否定する立場で書かれた児童文学評論。日本児童文学史上において貴重論文。
目次
序 小川未明否定・「少年文学宣言」、双方を否定する
壱 怒れる若者・共産党員連合による日本児童文学者協会クーデター
弐 鳥越信・共産主義児童文学史批判
参 古田足日「さよなら未明批判」
肆 古田足日・五九年戦後画期説の成立
伍 菅忠道共産主義文学史・批判
終章 古田童話史観の破綻
前書きなど
誰も書かなかった、大きな決定的な問題ー戦後児童文学と共産主義との関係を、広範な資料を遍く精査して論証。部落解放問題と社会主義についての30年にわたる論考の蓄積の上に、1953年、鳥越信、古田足日らの通称「少年文学宣言」以降の小川未明批判・攻撃が、どのような思想で、いかなる手段をもってなされたか。あたう限りの資料を駆使、時代背景を照射しつつ明らかにする。「ネバーランド」連載に未発表<夢>、<原理>、<境い目>以降の原稿を加え、詳細な註を付して1巻とした。絶筆!
版元から一言
この本は2009年4月に急逝した著者の遺稿集というべきものです。
生前、児童文学誌「ネバーランド」に発表文と原稿のまま残された未発表文から成り、参の古田足日「さよなら未明批判」までが既発表、古田足日・五九年戦後画期説の成立以降が原稿のまま残されたものです。
遺族、また生前の著者の友人、愛弟子たちの手で、1巻として刊行されました。
上記内容は本書刊行時のものです。