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日本の繊維と人 Ⅰ 眞田 岳彦(著) - スタイルノート
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日本の繊維と人 Ⅰ (ニホンノセンイトヒトイチ) 衣服造形家が出会った、大麻、苧麻、蓮、藺、芭蕉、椰子… (イフクゾウケイカガデアッタタイマチョマハスイバショウヤシ)

歴史・地理
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A5判
204ページ
並製
定価 2,800円+税
ISBN
978-4-7998-0209-0   COPY
ISBN 13
9784799802090   COPY
ISBN 10h
4-7998-0209-7   COPY
ISBN 10
4799802097   COPY
出版者記号
7998   COPY
Cコード
C1072  
1:教養 0:単行本 72:写真・工芸
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2024年4月23日
書店発売日
登録日
2024年3月18日
最終更新日
2024年4月15日
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紹介

土地に生きた人たちの姿が浮かぶ「日本の繊維」。骨董でも過去を懐かしむノスタルジーのための物品でもなく、そこには、コンテンポラリー・アート(同時代芸術)のように、大きな感動が潜む出来事や物語、生きるための問いがある。日本の気候風土の元、繊維と懸命に生きた人々の「生命の美」の姿であり、「今を生きる意味」や、「明日を生きるための希望」を私たちに与えてくれる。本書では「日本の繊維」そして「人」とは、どのような物であり、この国に生きた人たちは、どのように繊維と関わり、どのような生き方をし、どのような「美」を紡ぎだしてきたのか、これまで著者が、各地を訪ね出会った「日本の繊維と人」による造形活動を通して、繊維を見つめてゆく。
第1巻では、「麻」「苧麻」「草」「木」をとりあげ、それぞれの材と人との関わりを、実際にそれぞれの材に携わる人々の生き方を通して見つめる。衣服造形研究者が、日本をめぐり繊維と人の歴史を紐解き、繊維文化を継ぐ人々を訪ね出会った「生命の美」と心震える感動を綴る。期待の第1巻。

目次

プロローグ
 人と繊維の出会い
  道具の繊維
  心の繊維
  社会の繊維
  日本の根源的繊維
  東北の繊維
  巡った主な土地

草本 そうほん

一章  麻 あさ
1 麻の繊維
 世界の麻   各地に生育するさまざまな種
 麻縄の文様   土器に押し当て思いを伝えた
 福井県若狭町へ   鳥浜貝塚、1万年以上前の痕跡
 鳥浜貝塚の編布   若狭三方縄文博物館の麻の遺物
2 大麻の繊維 たいま
 大麻   神事に使用する繊維
 麁服という大麻の織物   千年以上にわたり継がれる大嘗祭の麻文化
 徳島県美馬市へ   四国の中央部、木屋平に継がれる麻の神事
 麻の移植   阿波から安房へ広がる麻繊維
 毛野国   大麻がよく育つ土地として名を馳せた
3 上州北の大麻繊維
 上州北麻   上州と信州をつなぐ要衝の地 岩島麻の繊維
 岩島麻の地へ   岩島麻保存会名が継ぐ技
 麻剝ぎ、麻挽き   次の作業を考え仕事を整える人への思い
 麻織りを学びに   奈良県の月ヶ瀬との交流
 岩島麻の成り立ち   土の良さが麻の良さを決める
 麻の花   小さい白色の花を連なるように咲かせる
4 野州の大麻繊維
 下野国の麻   栃木県鹿沼地域に育つ麻
 鹿沼の麻と繁栄   彫刻屋台や伝統工芸を育んだ麻
 野州麻の地へ   400年間、継いできた麻栽培の技
 世界最古級の印刷物   百万塔陀羅尼経
5 亜麻の繊維 あま
 フラックスからリネンへ   大地一面に紫や白い可憐な花を咲かせる亜麻
 エジプトから継がれる亜麻   人々の暮らしを変えたフラックス
 フラックスとの出会い   ロンドンでその触感と歴史を知る
6 亜麻繊維 日本へ
 日本の亜麻   北海道の大地に育まれる麻繊維
 亜麻栽培   明治政府が取り組んだ北海道開拓
 亜麻の繊維と種子   芸術に大きな貢献をしてきた
 北海道当別町へ   亜麻の種子と黄金色の亜麻仁油
 北海道の亜麻繊維   柔らかい触感と光沢ある質感
 麻の衣服   麻繊維の特徴と着心地
 コラム1:なぜ、私たちは衣服を着るのか

二章  苧麻 ちょま・からむし
1 苧麻の繊維 ちょま・からむし
 からむしの由来   苧麻という名に思いを馳せる
 麻縄の文様土器   大森貝塚出土のコード・マークド・ポタリー
 北海道恵庭市へ   北海道の卓越した繊維文化
 新潟の苧麻   縄から糸、そして、縮・上布へ
2 越後の苧麻繊維
 越後縮の奉納幡   機織り技術の向上、家内安全の祈願を込めた
 越後の布プロジェクト   越後縮幡が500名の心をつなぐ
 南魚沼市塩沢へ   豪雪地に継がれる苧麻繊維の技
 人が背負い運搬した   六十里越峠
3 福島のからむし繊維
 福島県昭和村へ   昭和村に継がれる、からむしの技
 村の貴重な繊維文化   地域で取り組む次世代への継承事業
4 苧麻繊維の編布 あんぎん
 新潟県十日町市へ再び   あんぎんを継ぐ、越後アンギン伝承会
 アンギン・プロジェクト   地域に伝えられる繊維文化の再考
 あんぎんの葉   6千年目の、あんぎん革新
5 備後の柿と苧麻繊維
 広島県福山市へ   柿渋と麻、海中で腐りにくい漁網のために
 瀬戸内の柿   海に生きるための染め文化
6 沖縄 八重山の苧麻繊維
 沖縄の植物   風土と人が育む繊維文化 
 沖縄に育つ苧麻   苧麻を織り上げた人々の思い
 八重山の苧麻   南国の海が繊維を美しくする、海晒し
コラム2:曖昧な輪郭を求めて

三章  草 くさ
1 北海道の蒲繊維
 蒲   褐色の花序、保温性のある葉を持つ植物
 イテセ   アイヌの繊維文化を伝える美のちから
2 東北の草繊維
 ヒロロ   奥会津の菅草の繊維
 福島県南会津町へ   豊かな植物繊維と生活用具
 ヒロロの蓑   奇麗な装飾編みをした美への思い
 山形県米沢市へ   山形の渦巻くシダ植物の棉毛の暖かさ
3 蓮の繊維 はす
 蓮   泥中より美しく咲く花の繊維
 藕糸   風に舞うほど極細な蓮の繊維
4 葛の繊維 くず
 葛   根は漢方薬、蔓の繊維は布、籠に使われる
 静岡県掛川市へ   葛の蔓繊維
 光沢がある葛繊維   江戸時代から使用されてきた単衣や裃
 グラス・クロス   アメリカの壁を飾った葛の繊維
 葛と金唐革紙   西欧の革文化との意外な関係
5 藺草の繊維 いぐさ
 藺   弾力性ある髄を持つ草
 藺草の敷物   泥染めが独特の香りと色、光沢を生む
 藺草の用具   狩り、旅行、流鏑馬の笠、着茣蓙
6 藺草の髄と繊維
 灯りと繊維   灯明油から灯りを得るための植物
 灯芯草   中国から伝わった藺草の使用方法
 奈良県安堵町へ   藺草の栽培と灯芯の技
 奈良の墨と藺草   墨の濃さと質を支えた灯芯の撚りの太さや形
7 芭蕉の繊維 ばしょう
 芭蕉   糸芭蕉、マニラ麻、食用バナナなどの植物
 沖縄県西表島へ   紅露工房での芭蕉糸の制作体験
 芭蕉繊維をつなぐ   土地と人が共鳴しあう芭蕉糸作り
コラム3:身に着ける 巻く

木本 もくほん
四章  木 き
1 北海道の樹皮繊維
 北海道平取町へ   アイヌ文化が継がれる土地
 大切な文様   家族のために文様を刺繍する思い
 二風谷のアットゥシ   アイヌの繊維・衣文化を知る
 オヒョウニレの布   自然と共につくり伝えてきたアイヌの繊維文化
2 ヒノキ科の樹皮繊維
 青森県青森市へ   ヒノキ科の樹皮、木の実の袋・籠
 広島県大崎上島町へ   槙肌、檜の樹皮縄
3 棕櫚の繊維 しゅろ
 棕櫚   唐棕櫚、和棕櫚、野良棕櫚
 和歌山の棕櫚   野上谷の棕櫚繊維の伝承
和歌山県海南市へ   海南市の棕櫚産業
4 棕櫚繊維の伝統を伝える
 和歌山県産棕櫚束子   高田耕造商店へ
 棕櫚縄用製縄機   日本の大発明、棕櫚の繊維から縄へ
 棕櫚は甘い   棕櫚葉の切り口には、蟻が集まる
 棕櫚の箒   豊川稲荷の門前の荒物屋の箒
 棕櫚の蓑   100年以上前の蓑
5 先島の木の繊維
 先島諸島へ   阿檀、蒲葵、地域に自生する植物
 椰子   世界の人々にとって有用な植物
 八重山諸島の椰子   サタケンチャ・リュウキュウエンシス
 石垣島の阿檀   浜辺や湿地で幹を支える支柱根の繊維
 竹富島の蒐集館   地域の植物繊維が織りなす生活用具
 クバの葉   平安時代貴族の牛車を覆った蒲葵の葉
コラム4:縫い合わせる

著者プロフィール

眞田 岳彦  (サナダ タケヒコ)  (

女子美術大学・大学院特任教授 東北芸術工科大学客員教授。桑沢デザイン研究所非常勤講師。Sanada Studio Inc. 主宰。
1962年東京都生まれ。桑沢デザイン研究所研究科卒業。2011-13年国立民族学博物館外来研究員。愛知県立芸術大学博士後期課程修了。博士(美術)。
20代にアラスカ・ポイントバローはじめ世界各国を訪ね、ロンドンで3年間生活するなど多様な文化を体験。30歳に訪れた北極圏グリーンランドでは表現コンセプト「生命の際きわ」を見出し、以降、衣服と繊維を媒体にした活動を行っている。活動は、展覧会、地域プロジェクト、企業のアート・デザインディレクション、次世代の作家・デザイナーへの支援、視覚障害者との相互学習会、執筆、講演等。著作には『考える衣服』『ひらく衣服』(スタイルノート)、『Ifuku 衣服』(六耀社)等がある。

上記内容は本書刊行時のものです。