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野球のメディア論 根岸 貴哉(著) - 青弓社
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野球のメディア論 (ヤキュウノメディアロン) 球場の外でつくられるリアリティー (キュウジョウノソトデツクラレルリアリティー)

社会一般
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発行:青弓社
四六判
縦188mm 横128mm 厚さ18mm
重さ 261g
234ページ
並製
定価 2,400円+税
ISBN
978-4-7872-3534-3   COPY
ISBN 13
9784787235343   COPY
ISBN 10h
4-7872-3534-6   COPY
ISBN 10
4787235346   COPY
出版者記号
7872   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2024年3月8日
書店発売日
登録日
2024年2月13日
最終更新日
2024年4月27日
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紹介

メディアはどのように野球を捉え、描き、野球そのものに迫ってきたのか。雑誌やテレビ中継、ゲーム、漫画、SNSを検証して、メディア間の相互関係を分析する。スポーツを捉えようとするメディアの試行錯誤や多様性、ダイナミズムに迫る野球視覚文化論。

目次

序 章 「野球観ようぜ」

第1章 雑誌で野球選手はどのように表されたのか――雑誌「野球界」の写真とイラストを中心に
 1 視覚文化として語られない野球
 2 雑誌「野球界」の概要
 3 「野球界」に掲載されていた野球写真
 4 野球写真の技術論
 5 「野球界」のイラストの特徴と解釈
 6 雑誌「野球界」での選手の表象とファンの要望

第2章 野球中継でのカメラアングルの変遷とその影響
 1 メディアスポーツからみた野球中継の重要性
 2 野球中継に関する研究動向とその重要性
 3 テレビ中継のカメラアングルの変遷――バックネット裏からセンターカメラへ
 4 センターカメラからの映像が及ぼした影響
 5 新技術によって変化しつづける野球中継

第3章 野球中継の言語分析――実況、解説、一般視聴者のピッチングフォーム批評からみえるもの
 1 スポーツ中継の言語分析の重要性
 2 なぜピッチングフォームなのか、なぜ高校野球なのか
 3 テレビ中継のピッチングフォーム批評と一般視聴者のコメント
 4 ピッチングフォームの言語表現の分類と解釈――「オーソドックス」と「変則性」の集合としての「独特」
 5 ピッチングフォームの「躍動感」と「ダイナミック」
 6 ピッチングフォームの「きれいさ」と「かっこよさ」
 7 ピッチングフォーム批評から考えるメディアと視聴者の関係性

第4章 野球のデジタルゲームの展開と構造
 1 なぜ野球ゲームをプレーするのか
 2 初期野球ゲームの変遷
 3 野球ゲームのストーリー
 4 野球ゲームの選手の個人性――『ファミスタ』から『パワプロ』へ
 5 野球ゲームの画面構成と野球中継との相互作用
 6 野球ゲームの独自性

第5章 野球漫画のなかの他メディアと実在選手――『巨人の星』と『ドカベン プロ野球編』を中心に
 1 野球漫画の先行研究とその問題点
 2 『巨人の星』とスター選手
 3 『ドカベン プロ野球編』での実在選手
 4 メディアとしての野球漫画とリアリティー

第6章 メディアによって展開される「野球」
 1 野球選手のキャラクター化
 2 メディアを通して野球を観るということ
 3 展開される野球世界
 4 メディアで展開される野球

参考文献一覧

初出一覧

あとがき

版元から一言

野球ファンの多くは、テレビや配信、テキスト速報、SNSでプレーを共有しながら楽しみ、勝敗に一喜一憂する。実際にプレーする人や現地観戦する人もいるが、ほとんどのファンはメディアを通して野球を見ている。では、メディアはどのようにして野球を捉え、描き、野球そのものに迫ってきたのか。

写真やイラストを多用して野球を見る視点を生み出した雑誌、カメラアングルや実況で野球の見せ方に大きく影響したテレビ中継、選手を操作するゲーム、実在の選手をも物語に登場させる漫画……。

選手のキャラクター化、スローモーションなどの技術による「動き」への着目、メディア間の相互関係などの論点を整理しながら、メディアを通してしか見られない野球の魅力や豊かさを描き出す。スポーツを捉えようとするメディアの試行錯誤や多様性、ダイナミズムに迫る野球視覚文化論。

著者プロフィール

根岸 貴哉  (ネギシ タカヤ)  (

神奈川県生まれ。博士(学術)。立命館大学大学院先端総合学術研究科一貫制博士課程修了。専攻は野球史、メディア論、視覚文化論、ゲーム研究。論文に「野球実況におけるピッチングフォーム批評」(「スポーツ言語学研究」第1号)、「ゲーム、実況者、視聴者の関係性からみるゲーム実況生放送の構造」(「REPLAYING JAPAN」第5号)など。

上記内容は本書刊行時のものです。