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いのちの選別はどうして起こるのか トーマス・フィッシャー(著/文) - 亜紀書房
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いのちの選別はどうして起こるのか (イノチノセンベツハドウシテオコルノカ) ER緊急救命室から見たアメリカ
原書: The Emergency: A year of healing and heartbreak in a Chicago

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発行:亜紀書房
四六判
縦188mm 横130mm 厚さ22mm
重さ 341g
320ページ
並製
定価 2,800円+税
ISBN
978-4-7505-1830-5   COPY
ISBN 13
9784750518305   COPY
ISBN 10h
4-7505-1830-1   COPY
ISBN 10
4750518301   COPY
出版者記号
7505   COPY
Cコード
C0095  
0:一般 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
在庫あり
書店発売日
登録日
2023年11月8日
最終更新日
2024年3月25日
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書評掲載情報

2024-04-20 日本経済新聞  朝刊
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紹介

《 シカゴ大学の緊急救命医が告発する[人種差別×医療格差 ]の実態 》
「差別と貧困」が医療ケアに爪を立てる日常に挑み続けた、あるシカゴER医師の葛藤と前進、そして憤懣と挑戦に満ちた熱きドキュメント。


---------

〈 格差が分断する、医療という名の戦場 〉

通院するカネがなくて病状を悪化させた者、銃撃事件に巻き込まれた者、麻薬中毒者……。
救命救急室に担ぎ込まれるのは、社会構造と医療保険制度から取りこぼされた貧困層の黒人ばかり。

──アメリカ型資本主義の価値観は医療システムの中に勝者と敗者を生み続け、“敗者のいのち” は常に軽んじられてしまう。

社会で正義がおこなわれないかぎり、医療もまた、正当に人を救えるものにはなりえない。
これは、私たち日本人にとっても対岸の火事ではない。

目次

■序文……タナハシ・コーツ 
■1………2020年2月 
■2………2020年3月
■3………ジャネットへの手紙
■4………2019年11月(パンデミックの前)
■5………ニコールへの手紙
■6………2020年5月
■7………ロバートへの手紙
■8………2020年7月4日
■9………ダニアへの手紙
■10………2020年8月
■11………リチャードへの手紙
■12………2020年9月
■13………フェイヴァースさんへの手紙
■14………2020年11月
■15………母への手紙
■謝辞
■訳者あとがき

前書きなど

〈序文寄稿〉タナハシ・コーツ(2016年タイム誌『世界で最も影響力のある100人』選出)

「本書は、パンデミックさなかのERの1年を描いているのみならず、複雑な医療システム全体、そしてそれを捻じ曲げる分配の不平等について果敢に検証する。思い出してほしいのは、新型コロナウイルスの流行が始まったばかりの頃、ウイルスには〝肌の色は無関係〞と言われていたことだ。たぶん、本物の危機にあっては、人間誰もが共有する弱さを克服するため、誰もが立場を超えて力を合わせることになる、そう信じたかったのだろう。

しかし、それから3年が経過した今、黒人とラテン系の人々はこのパンデミックのあいだに平均寿命が3年も短くなった。これは白人の3倍に当たる。あの時点で予想してしかるべきだったのだ。そして今こそ、利口になるべきだ」

著者プロフィール

トーマス・フィッシャー  (トーマス フィッシャー)  (著/文

米国イリノイ州シカゴ出身。ダートマス大学で学んだのち、ハーヴァード大学で公衆衛生の修士号、シカゴ大学で医学博士号を取得。シカゴ大学医療センターに入局後、救急救命医としてER(緊急救命室)に勤務。生まれ育ったアフリカ系アメリカ人の歴史が息づくサウスサイドのコミュニティに貢献している。差別と貧困にあえぐ患者たちに日々触れ、不平等な利益追求型の医療制度は社会を変革することでしか変えられないとの思いを強くし、2010年から1年間、オバマ政権下のホワイトハウス・フェローとして人種的・民族的な医療差別是正に取り組む。また、貧困層や非白人のための医療を改善する起業にも携わる。

宮﨑 真紀  (ミヤザキ マキ)  (翻訳

英米文学・スペイン語文学翻訳家。東京外国語大学外国語学部スペイン語学科卒業。主な訳書に、ブライアン・スティーヴンソン『黒い司法』、メアリー・ビアード『SPQR ローマ帝国史』、マイケル・ポーラン『幻覚剤は役に立つのか』『意識をゆさぶる植物』(以上、亜紀書房)、ニナ・マクローリン『彼女が大工になった理由』(エクスナレッジ)、ジョルジャ・リープ『プロジェクト・ファザーフッド』(晶文社)、マリアーナ・エンリケス『寝煙草の危険』(国書刊行会)、マネル・ロウレイロ『生贄の門』(新潮文庫)など。

上記内容は本書刊行時のものです。