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おとぎ話と神話に隠された古代史の真実 関裕二(著) - 笠間書院
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おとぎ話と神話に隠された古代史の真実 (オトギバナシニカクサレタコダイシノシンジツ)

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発行:笠間書院
四六判
304ページ
並製
定価 1,800円+税
ISBN
978-4-305-71012-3   COPY
ISBN 13
9784305710123   COPY
ISBN 10h
4-305-71012-9   COPY
ISBN 10
4305710129   COPY
出版者記号
305   COPY
Cコード
C0021  
0:一般 0:単行本 21:日本歴史
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2024年4月25日
発売予定日
登録日
2024年3月4日
最終更新日
2024年3月27日
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紹介

お伽話を読み解くことで、古代史の隠された真実が解ける!
桃太郎、浦島太郎、かぐや姫、一寸法師、海彦山彦……誰もが幼きころから耳にしてきたお伽話。実はそのお伽話たちには古代史の謎を解き明かすヒントが散りばめられている。古代の日本の歴史が書かれているとされている『古事記』や『日本書紀』に登場する神話は、お伽話よく似ているものが多い。
子供のころに伝え聞いたお伽話は牧歌的だったが、それは現代人がお伽話の「凄み」を 見落としているからで、裏側には、「敗れた者たちの恨みつらみ」が、籠められている。 だから、お伽話の深層をのぞき見るだけで、古代史の解明につながるはずだ。 不思議なことに、お伽話は『日本書紀』や『古事記』の記事とよく似ている。たとえば、 『日本書紀』や『古事記』の中に、かぐや姫や浦島太郎の「そっくりさん」が登場する。 そして、そのそっくりさんたちは、神話や歴史のなかで、キーマンとなって活躍している。 海幸山幸神話では、籠(亀甲紋だから、亀のイメージ)に乗った天皇家の祖神が、海神 の宮に赴き、美女(女神)と快楽に溺れ、三年後にもどってきたとある。また神武東征説 話の中で、瀬戸内海に亀に乗った男が現れ、案内役を買って出ている。お伽話の浦島太郎 は、これら『日本書紀』に描かれた「浦島太郎もどき」をモデルにして、編み出されたの だろう・・・・。いったい、なんのために? かぐや姫にしても、『古事記』には「迦具夜比売命[かぐやひめのみこと]」が実在の 人物として登場し、しかも彼女の祖母は「竹野比売」で、「竹のお姫様」を名乗っている。 これはいったい何だ。かぐや姫にもモデルはいた・・・・。 さらに、近年考古学がヤマト建国の大筋を言い当てるようになって、『日本書紀』や『古 事記』の神話やヤマト黎明期の説話の中から、「隠された歴史」を再現できるようになっ てきた。神話や神武東征、ヤマトタケルなど、これまで荒唐無稽と思われていた物語の中 に、本当の歴史が残されていた可能性が高くなってきた。 お伽話と神話と考古がを組み合わすことによって、新たな歴史観が生まれるはずだ
歴史は時の勝者に都合よく改ざんされ、史実として残されてきている。お伽話には時の権力者に敗れ去った者たちをしのび、権力者を寓話になぞらえて糾弾するものが多い。お伽話を読み解きことで、古代史の隠された真実、秘められた謎が解けてくる。
【目 次】
はじめに
第一章 桃太郎と吉備津彦命伝説
「桃太郎」の原型は神話だった?
昔話の主役はみな「小さ子」「童子」
「桃太郎」が神がかっているのは桃のせい?
陰陽五行と桃
「桃太郎」の舞台は吉備?
吉備津彦命は四道将軍?
吉備津神社の鬼伝説
『雨月物語』にも登場する鳴釜神事
近畿地方の人びとは文明に抗った?
弥生時代後期の東海地方の発展
東のパワーを侮ってはいけない
北部九州に無関心だった吉備
吉備津彦が「桃太郎」のモデル?
吉備の反乱で吉備は衰退したか?
鬼ノ城は朝鮮半島系
百済系移民と百済の温羅
第二章 神話に登場していた浦島太郎とかぐや姫
浦島太郎は実在したと『日本書紀』はいう
『丹後国風土記』逸文の浦島太郎伝説
浦島太郎の原型はすでに八世紀に固まっていた?
『日本書紀』に登場する「浦島モドキ」
小さな違いはあるが天皇家の祖も「浦島モドキ」
神武東征に現れた「浦島モドキ」
ぼろをまとった椎根津彦は鬼?
椎根津彦は祟ると恐ろしい神
椎根津彦は海の民なのになぜ内陸部の国造に任ぜられたのか
ホケノ山古墳の謎
海の民の安曇氏がなぜ内陸部に暮らしていたのか
安曇野は交通の要衝
安曇の磯良丸は「浦島モドキ」
カグヤヒメハ実在の人物?
なぜ垂仁天皇の後宮がタニハ一色になったのか
タニハは緩やかに繋がっていた
ヤマト建国を背後から支えていたタニハ
第三章 『竹取物語』と神武東征の物語
なぜかぐや姫は賤しい者に育てられたのか
聖なる者が蔑まれていく
貴い神も鬼のレッテルを貼られた
成敗される熊襲と隼人
本当に人はまつろわぬ者だったのか
王家と隼人の本当のつながり
なぜ『日本書紀』は王家と隼人が同族と記録したのか
『日本書紀』とスサノヲとソガ氏
「桃太郎」や「浦島モドキ」が古代史解明のヒントとなるか
『日本書紀』はヤマト建国時に活躍した地域を神話から外した?
文字を使うようになって古い歴史は消えた?
九州に向かったタラシの王たち
伸ばしに伸ばした時間軸
ヤマト建国の考古学とぴったり重なる神功皇后
トヨたちのその後
神武東征への道のり
ヤマト黎明期に何が起きていたのか
おとぎ話の背景に隠れているヤマト建国の物語

第四章 一寸法師と神功皇后の奇妙な接点秘密
一寸法師は鬱屈した貴種の末裔
一寸法師が住吉の子という設定に意味がある
水と深くかかわる一寸法師
天寿を全うできなかった仲哀天皇
同じ事件なのに『日本書紀』と『古事記』の記事に差がある
恐ろしい住吉大神
住吉大神は自らゴシップ暴露した?
仲哀紀は応神の系譜を無視している
応神天皇の父は武内宿ね?
住吉大神と武内宿ねの接点
住吉大神は星?
住吉大神は太陽でもある?
天の香具山はヤマトの物実
畝傍山は天の香具山の代用になった?
『先代旧事本紀』が尾張氏を物部氏の系譜に組み込んだわけ
尾張の山が天の香具山
藤原氏が消そうとしたのは蘇我氏の祖がスサノヲでヤマト建国の英雄であったこと
宇佐八幡の謎
「八幡神」は負け組
おとぎ話に隠された古代史
第五章 権力者を糾弾するかぐや姫
隼人と蝦夷が八世紀に反乱を起こした理由
竹取の翁と斎部氏のつながり
物語の本質を冒頭で示している
『竹取物語』は藤原氏糾弾の書
帝の入内要請も断ったかぐや姫
前世の宿縁とかぐや姫
いざ、かぐや姫。穢き所にいかでか久しくおはせむ
かぐや姫のいないこの世を嘆く帝
かぐや姫に求婚した五人の貴公子は実在した
くらもちの皇子は謀略好き
くらもちの皇子のひとり芝居
高い位置に持ち上げられて転げ落ちた物部氏
天の羽衣の重要な呪具
蘇我馬子はもうひとりの「浦島モドキ」?
岡宮の意味
持統天皇の目論み
藤原不比等に利用されて嫌気がさしていた元明
元明はちゃぶだい返しをしたかった?
『竹取物語』は悲しい物語

目次

【目 次】
はじめに
第一章 桃太郎と吉備津彦命伝説
「桃太郎」の原型は神話だった?
昔話の主役はみな「小さ子」「童子」
「桃太郎」が神がかっているのは桃のせい?
陰陽五行と桃
「桃太郎」の舞台は吉備?
吉備津彦命は四道将軍?
吉備津神社の鬼伝説
『雨月物語』にも登場する鳴釜神事
近畿地方の人びとは文明に抗った?
弥生時代後期の東海地方の発展
東のパワーを侮ってはいけない
北部九州に無関心だった吉備
吉備津彦が「桃太郎」のモデル?
吉備の反乱で吉備は衰退したか?
鬼ノ城は朝鮮半島系
百済系移民と百済の温羅
第二章 神話に登場していた浦島太郎とかぐや姫
浦島太郎は実在したと『日本書紀』はいう
『丹後国風土記』逸文の浦島太郎伝説
浦島太郎の原型はすでに八世紀に固まっていた?
『日本書紀』に登場する「浦島モドキ」
小さな違いはあるが天皇家の祖も「浦島モドキ」
神武東征に現れた「浦島モドキ」
ぼろをまとった椎根津彦は鬼?
椎根津彦は祟ると恐ろしい神
椎根津彦は海の民なのになぜ内陸部の国造に任ぜられたのか
ホケノ山古墳の謎
海の民の安曇氏がなぜ内陸部に暮らしていたのか
安曇野は交通の要衝
安曇の磯良丸は「浦島モドキ」
カグヤヒメハ実在の人物?
なぜ垂仁天皇の後宮がタニハ一色になったのか
タニハは緩やかに繋がっていた
ヤマト建国を背後から支えていたタニハ
第三章 『竹取物語』と神武東征の物語
なぜかぐや姫は賤しい者に育てられたのか
聖なる者が蔑まれていく
貴い神も鬼のレッテルを貼られた
成敗される熊襲と隼人
本当に人はまつろわぬ者だったのか
王家と隼人の本当のつながり
なぜ『日本書紀』は王家と隼人が同族と記録したのか
『日本書紀』とスサノヲとソガ氏
「桃太郎」や「浦島モドキ」が古代史解明のヒントとなるか
『日本書紀』はヤマト建国時に活躍した地域を神話から外した?
文字を使うようになって古い歴史は消えた?
九州に向かったタラシの王たち
伸ばしに伸ばした時間軸
ヤマト建国の考古学とぴったり重なる神功皇后
トヨたちのその後
神武東征への道のり
ヤマト黎明期に何が起きていたのか
おとぎ話の背景に隠れているヤマト建国の物語

第四章 一寸法師と神功皇后の奇妙な接点秘密
一寸法師は鬱屈した貴種の末裔
一寸法師が住吉の子という設定に意味がある
水と深くかかわる一寸法師
天寿を全うできなかった仲哀天皇
同じ事件なのに『日本書紀』と『古事記』の記事に差がある
恐ろしい住吉大神
住吉大神は自らゴシップ暴露した?
仲哀紀は応神の系譜を無視している
応神天皇の父は武内宿ね?
住吉大神と武内宿ねの接点
住吉大神は星?
住吉大神は太陽でもある?
天の香具山はヤマトの物実
畝傍山は天の香具山の代用になった?
『先代旧事本紀』が尾張氏を物部氏の系譜に組み込んだわけ
尾張の山が天の香具山
藤原氏が消そうとしたのは蘇我氏の祖がスサノヲでヤマト建国の英雄であったこと
宇佐八幡の謎
「八幡神」は負け組
おとぎ話に隠された古代史
第五章 権力者を糾弾するかぐや姫
隼人と蝦夷が八世紀に反乱を起こした理由
竹取の翁と斎部氏のつながり
物語の本質を冒頭で示している
『竹取物語』は藤原氏糾弾の書
帝の入内要請も断ったかぐや姫
前世の宿縁とかぐや姫
いざ、かぐや姫。穢き所にいかでか久しくおはせむ
かぐや姫のいないこの世を嘆く帝
かぐや姫に求婚した五人の貴公子は実在した
くらもちの皇子は謀略好き
くらもちの皇子のひとり芝居
高い位置に持ち上げられて転げ落ちた物部氏
天の羽衣の重要な呪具
蘇我馬子はもうひとりの「浦島モドキ」?
岡宮の意味
持統天皇の目論み
藤原不比等に利用されて嫌気がさしていた元明
元明はちゃぶだい返しをしたかった?
『竹取物語』は悲しい物語

著者プロフィール

関裕二  (セキユウジ)  (

1959年、千葉県柏市生まれ。歴史作家、武蔵野学院大学日本総合研究所スペシャルアカデミックフェロー。仏教美術に魅了され奈良に通いつめ、独学で古代史を学ぶ。以後、古代をテーマに精力的に執筆活動を行っている。著書に『藤原氏の正体』、『蘇我氏の正体』、『神武天皇VS卑弥呼』、『ヤマトタケルの正体』など多数。

上記内容は本書刊行時のものです。