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引き続き、萌動社はマイペースです。

はじめまして。そしてお久しぶりです。
萌動社(ほうどうしゃ)の西園達之と申します。
版元日誌への登板は2007年1月以来となりますので、早いものでもう5年以上になりますか。
因みに、版元ドットコムへの入会は2006年7月です。

はじめての皆様に萌動社について簡単に説明させて頂きますと、スタッフ1名で好きな時に好きな書籍を作る、というスタンスで活動している版元です。そんなお気楽な活動スタイルですので、まともな営業活動をしたこともなければ、売上を気にしたこともありません。設立時に名刺を作ったのですが、これまで数枚しか消費していません。とても変わった版元ですね。

これまで出版している書籍は漢詩や比較文学など文学系の学術書、そして「萌えるシリーズ」というアニメや漫画ふうのキャラクタを起用した解説書になります。

最近の出版事情にはあまり詳しくないのですが、もう一般書や解説書にアニメや漫画ふうのキャラクタが登場するのは当たり前となった感じでしょうか。1990年代に出版社に企画を持ち込んでいた頃はなかなか相手にしてもらえませんでしたが、2000年代前半に小生のプロデュースした「萌えるシリーズ」(当初は毎日コミュニケーションズより発売)のヒットで類書もどんどん増えたのを記憶しています。今ではひとつの出版スタイル・出版ジャンルを創造できたのかな、と多少嬉しくもあります。

文学系の学術書についても力を入れて制作しており、国内外の大学から注文を頂いたり、お葉書やお手紙で感想を頂けたときには心が踊ります。

漢詩の作詩技法と鑑賞
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また、版元ではあるのですが、個人的に他の版元さんで発行している書籍や雑誌の制作をお手伝いさせて頂くこともあります。今のところ版元ドットコム参加の版元さんとのお取引は無いとは思いますが。

さて、冒頭で版元日誌への寄稿が5年振りであると書きましたが、振り返ってみるとこの5年は自分自身にとっても、我が国にとっても、世界全体にとっても激動の5年であったと痛感しています。金融恐慌、政情不安、大震災……およそ明るい話題が浮かんできません。

萌動社のことで云えば、2009年に電子書籍の発行・販売の停止をしたことが挙げられますでしょうか。電子書籍発行のパイオニアとして無料ダウンロードやポイントシステムなど独自に導入してきましたが、iPhoneやiPadの登場で市場も大きく変容しましたし、定期的なリリースだけでなく、販売システムの開発・維持(特にセキュリティ対応など)も含めて負担は大きく、小規模・個人の版元で続けていくのは難しい状況になりました。

しかしながら、このことは裏を返せば新しい出版の様態(流通、市場、読書スタイルなどひっくるめて)が出現したということでもあり、ある側面では本好きにとっては喜ばしいことなのかもしれません。個人的には紙が好きですけどね。

そうそう、そのiPhoneやiPadを世に送り出したSteve Jobs氏の逝去も大変驚きました。出版に携わる方には多いと思いますが、小生も予てよりのAppleファンです。街中でAppleのロゴマークを冠した製品を「一般の人」が持っているのを見るといまだに不思議な感じがしますし、時価総額が世界一になったというニュースもどこか別の企業の話のような気すらします。かつてはAppleユーザと云えば圧倒的マイノリティ、そしてAppleはいつ消えてもおかしくないどん底の企業でしたから。

先の見えない日本の状況はまだまだ続きそうですが、一人の本好きとして今後もマイペースで書籍の制作に携わっていきたいと考えています。次回、5年後(会員版元さんも増えているので周期は長くなっていきそうですが)にまた版元日誌へ登板するときには、Jobs復帰後のAppleのごとくこの5年は明るい話題が多かった、と書けることを願って。
 
萌動社 の本一覧

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