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講座・ある文学史
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2026年9月4日
- 書店発売日
- 2026年8月31日
- 登録日
- 2026年4月18日
- 最終更新日
- 2026年9月28日
書評掲載情報
| 2026-10-02 |
週刊金曜日
2026年10月02日号/1586号 評者: 長瀬海 |
| 2026-10-02 | 軍事研究 |
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紹介
《文学とは何か……私はこれをシンプルに「人に生きる勇気を与える言葉」のことだと考えています。》(本文より)
某私立大学通信部で10年にわたって開かれた、まぼろしの集中講義、ここに史上再開講!
幕末~戦後、高度成長期以後まで、時代を生きた思想家・文学者たちと、救いを求める著者との対話を通して描く、ただ一つの「日本」「近代」文学史。
──文学史というものは、どこかに、絶対的な客観という形で存在しているものではない。
──この授業で私は、自分自身の文学史についての一つの像を示すように努力します。
でもそれは(略)、この講義をきいてくださるみなさんが、ご自身の文学史を編むための参考品を出してみたい、というモチーフに基づいています。そして、未来の私たち同士のキャッチボールへの一つのきっかけをつくることができたらと。そのことが、この講義に「ある文学史」というタイトルが付されているゆえんです。(本文より)
目次
はじめに 3
【1日目】
第1講 この列島で、文学はどのように始まったのか? 13
1 講義の主題と枠組み 14
2 自分の文学史を編むということ 21
3 太夫と才蔵のやりとりから 25
第2講 「見えない人」と「見える人」の対話はどのように成立したのか? 33
1 江戸と明治の分断線 34
2 「見えない人」と「見える人」の対話 40
3 顕教密教システムの成立と、それに対する抵抗と 48
第3講 漱石はいかにして流れに抗ったのか? 59
1 新たな抗いの起動──透谷と一葉 60
2 「子どもでなくなること」の次にくるもの──一葉から漱石へ 67
3 自分と自分がせめぎ合う場所──『こころ』という小説 76
【2日目】
第4講 『大菩薩峠』という小説はなぜ人を惹きつけるのか? 85
1 『大菩薩峠』との出会い 86
2 変貌する物語 95
3 カルマ曼陀羅とは何か 102
第5講 戦間期の不安のなかで、亀裂の受け皿はいかにしてつくられたか? 111
1「日は沈み鳥はねぐらにかへれども」 112
2「けれどもほんたうのさいわひは何だらう」──『銀河鉄道の夜』 118
3「修羅のさかひを行き惑ひ」──賢治、そして夢野久作 124
第6講 戦時期の試練は、私たちにどんな遺産をもたらしているのか? 131
1 中野重治「村の家」 132
2 転向の遺産 137
3 戦時下抵抗の形 143
第7講 戦後はどこからはじまり、どこで終わるのか? 151
1 玉音放送と微笑──ロベール・ギラン、伊丹万作 152
2 強い声と弱い声──太宰治「トカトントン」 156
3 瞥見、井伏鱒二の戦後──「普門院の和尚さん」、『黒い雨』 162
第8講 未熟な個は、どのようにして生きる勇気を受けとることができるのか? 169
1 なごやかになれない人──中村きい子『女と刀』 170
2 「光」と「闇」の分断に抗すること──村上春樹『風の歌を聴け』 177
3 「生きる勇気」の源泉への問い──金鶴泳「凍える口」 185
ふりかえって 192
注解 196
この講座の主な参考文献/この講座でとりあげた文献 199
上記内容は本書刊行時のものです。

