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「生産と消費」から「ケアと自由」への転換 ― デヴィット・グレーバーが遺した指針 気候危機から脱するために
- 出版社在庫情報
- 不明
- 初版年月日
- 2026年2月6日
- 書店発売日
- 2026年2月6日
- 登録日
- 2026年2月2日
- 最終更新日
- 2026年2月2日
紹介
気候異変、生態系破壊、不平等拡大、米・中・ロの帝国化などの複合危機に対処するために、「コモンズ」と「ケア」をキーワードに「南」の視点と「北」の視点を架橋。
気候危機の被害大の「南」で、乱暴な開発に抗する民衆から、生態的場所に根ざすコミュニティベースの社会変革ヴィジョンが提起されている。これと、「北」の人々の運動 --- 気候正義、マイノリティ排除への抗議 --- を橋わたしすることが重要だ。
そのために本書では、(a)「ケア・コモンズ」の視点から「南」と「北」の女性の架橋を探るフェミニストたちの探究、(b)サパティスタ蜂起に触発され「コモンズ」の視点から民衆史を語り直した歴史家P.ラインバウの仕事を読み込んだ。そして(a)(b)をD.グレーバーの視点から捉え直し、“「生産と消費」から「ケアと自由」への転換”という彼が遺した指針の意味を解読。
<推薦 帯の言葉>
出口のない資本蓄積と軍事の向こう岸に
コモンズとケアの可能性を具体的に提示した本書は、
新しい関わりに踏み出す勇気を与えてくれる。
田中優子
(法政大学名誉教授・元総長)
はじめに怒りが、そして希望がわいてきました。
連帯し、これからの暮らしと世界をつくる灯の書。
江森真矢子
(一般社団法人まなびと 代表理事)
<3部作>
この本は、筆者の既刊本
『コモンズ思考をマッピングする~ポスト資本主義的ガバナンスへ』(2022年)、
『宇宙卵を抱く 21世紀思考の可能性』(2011年)(ともにBMFT出版)
に連なる3冊目の著作です。
本書には付論として、3部作を重ね合わせて整理した論考があります。
目次
序章 気候危機と不平等の拡大
第1章 資本主義的家父長制に抗するエコ・フェミニズム
─ M ・ミース&V・シヴァ
1 資本主義的家父長制の形成と「主婦化」
2 女性・自然・植民地の収奪と「サブシステンスの視点」
第2章 「新たなエンクロージャー」と「再生産コモンズ」
─ S・フェデリーチ
1 エンクロージャー・女性への暴力・生産労働と再生産労働の分離
2 アフリカにおける構造調整プログラム、魔女狩り、資本主義の精神
3 アフリカ、ラテン・アメリカにおける「新たなコモンズの構築」
4 「北」のフェミニストにとっての「再生産領域のコモンズ」
第3章 ヘラクレス vs 多頭のヒドラ
─ P・ラインバウ& M・レディカー
1 マグナ・カルタをめぐるイギリス王権と諸勢力の抗争
2 本源的蓄積と「多頭のヒドラ」の生成
3 小文字のcのコミュニズム
4 インドにおける森林政策とコモンズ
第4章 「生産と消費」から「ケアと自由」へのパラダイム・シフト
─D・グレーバー
1 「多頭のヒドラ」とサパティスタ
2 歴史家ラインバウのコモンズ観
3 「生産と消費」から「ケアと自由」へのパラダイム・シフトとは
4 「ケアの倫理」からの政治経済システムの再考
5 18世紀の「ラディカル・デモクラシー」と
サパティスタに触発された「新たなインターナショナリズム」
6 発展段階論的な歴史観からの脱却
7 パレスチナのコモンズ
8 ポスト資本主義への途の開拓
終章 気候危機と「水のコモンズ」
付論 “99%雑衆連合”のためのポスト資本主義への見取り図
上記内容は本書刊行時のものです。


