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Kingdom of Sally
網代幸介作品集
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2026年9月26日
- 書店発売日
- 2026年9月26日
- 登録日
- 2026年5月7日
- 最終更新日
- 2026年9月26日
紹介
「Kingdom of Sally」は、網代幸介が10年かけて記録した、もうひとつの世界「サリー王国」の物語と130点以上の作品を収録した作家初の本格作品集です。
書き下ろし物語『Kingdom of Sally』全10章(約2,900文字、日英バイリンガル)を軸に、ペインティング・ドローイング・陶・木彫・粘土・タロット・人形など多領域にわたる作品を有機的に結び、ひとつの大きな世界像を立ち上げます。
目次
Prologue
1. Utsuro
2. The Goddess of Darkness
3. Toto the Hero
4. The Tower of Oshia
5. The Kingdom of Sally
6. The God on Earth
7. Sayonara
8. What Remained
Epilogue
Biography
※物語本文は日英併記。各章のあいだに2017年から2026年までの作品130点以上を収録。
前書きなど
(本書「Prologue」より)
夜が深くなると、
レネットは祖母のことを思い出します。
小さな居間の、少しきしむ椅子。
火のそばで、ゆっくりと語ってくれた声。
「これはね、むかしむかしの話だよ」
祖母はそう言って、
いつも同じ話をしてくれました。
ほんとうのことかどうかは、
だれにもわかりません。
けれど、その話はなぜか心に残るのでした。
レネットは祖母のまねをして、
静かに、語りはじめます。
「はじめ、世界は『うつろ』と呼ばれる、
終わりのない闇でした」
古い建物の一室だけが、
夜更けになっても、
ぽつんと明かりをともしていました。
As the night grows deeper,
Reinette finds herself thinking
of her grandmother.
A slightly creaking chair in
a small living room.
A voice that spoke slowly, by the fire.
“This is a story from long, long ago,”
her grandmother would say,
and she would always tell
the same tale.
No one knows whether
it was true or not.
Yet, for some reason,
the story lingered in her heart.
Imitating her grandmother,
Reinette begins to speak softly.
“In the beginning,
the world was an endless darkness
called ‘Utsuro.’”
Only a single room in an old building
remains lit, even late into the night.
版元から一言
biscuit gallery では2021年から網代幸介さんの作品を紹介してきました。絵画、陶、木彫、タロットと、展示のたびに違う形で現れる作品が、どれもひとつの王国の断片であることを一冊で見せたいと考えたのが、本書のはじまりです。
収録したのは2017年から2026年までの作品130点以上。そのあいだに、網代さんが書き下ろした物語全10章を挟んでいます。物語は日本語と英語の併記です。
造本はA4判の糸かがり上製本です。表紙は細布のクロス装で、表・裏・背の三面につや消しの金で箔を押しています。
初版は500部限定です。書店様とは直接取引でお取引しています。ご注文・ご相談は info@biscuitgallery.com までお寄せください。
上記内容は本書刊行時のものです。





