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「現代の国語」はなぜ嫌われるのか
高校国語の歴史研究と実態調査が示す新たな可能性
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2022年5月31日
- 書店発売日
- 2022年6月3日
- 登録日
- 2022年4月2日
- 最終更新日
- 2023年4月14日
書評掲載情報
2022-10-24 | 日本教育新聞 2022年10月24日号 |
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紹介
──新科目「現代の国語」を、実り豊かなものにするために。
戦後以来の課題、「話すこと・聞くこと」「書くこと」指導は、なぜ高等学校国語科で充実せず、その克服のためには何が必要なのか。本書は、過去の国語科目の歴史研究と実態調査を通して、戦後の「新教育」以来、高等学校の国語教育が抱える課題を分析し、授業実施案を含めた解決策を提示する。高校新科目「現代の国語」の意義を明らかにし、実践の形を探る一冊。
目次
はじめに
第1章 「現代の国語」教科書に小説を載せてはいけないのか
第1節 小説を収録した教科書が検定に合格
1 「現代の国語」の誕生
2 小説を5点載せた教科書が採択数トップ
3 第一学習社の「チャレンジ」
4 「文学軽視」への反響
5 出版社の苦悩
第2節 「現代の国語」ができるまで
1 必履修科目を二つに分けることは決まっていた
2 平成14年「これからの時代に求められる国語力について」
3 「現代の国語」学習内容例に存在した「文学作品等を読んで批評する活動」
4 言語活動例から消えた「文学作品等を読んで批評する活動」
5 「小説を載せてはいけない」ことの意味
第2章 「現代の国語」の先輩たち
第1節 戦後「新教育」が伝えること
1 「現代の国語」と類似する「新教育」
2 高等学校では実現されなかった「新教育」
3 「新教育」と大学入試問題の不接続
4 指導が難しい「言語編」
第2節 「国語表現」と「現代語」が伝えること
1 「国語表現」・「現代語」の誕生
2 「進学校」に開設されにくい「国語表現」「現代語」
3 転用される「国語表現」
4 短命だった「現代語」
第3章 「現代の国語」の課題と可能性
第1節 「現代の国語」はなぜ嫌われるのか
1 小説が扱えない
2 「進学校」になじまない
3 指導・評価がしにくい
4 国語科教員の専門性が生かせない
第2節 「現代の国語」の可能性
1 問題解決のための提案
2 価値ある「現代の国語」の創出のために
おわりに
本書に寄せて(横浜国立大学名誉教授 府川源一郎)
上記内容は本書刊行時のものです。