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25年後の東浩紀 宮﨑裕助(著/文 | 編集) - 読書人
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25年後の東浩紀 (ニジュウゴネンゴノアズマヒロキ) 『存在論的、郵便的』から『訂正可能性の哲学』へ (ソンザイロンテキユウビンテキカラテイセイカノウセイノテツガクヘ)

哲学・宗教
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発行:読書人
新書判
362ページ
定価 1,500円+税
ISBN
978-4-924671-65-2   COPY
ISBN 13
9784924671652   COPY
ISBN 10h
4-924671-65-7   COPY
ISBN 10
4924671657   COPY
出版者記号
924671   COPY
Cコード
C0010  
0:一般 0:単行本 10:哲学
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2024年4月16日
最終更新日
2024年5月15日
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紹介

二〇二三年九月二日(土)、専修大学神田キャンパスで行なわれた脱構築研究会シンポジウム「25年後の『存在論的、郵便的』から『訂正可能性の哲学』へ――東浩紀氏とのディスカッション」の全記録に、加筆修正。第1部、第2部は当日の発表と質疑応答の順序をそのまま再現。第3部は『存在論的、郵便的』の解説篇として、同書を詳細に読み解く。第4部は読解篇であり、シンポジウムでは『訂正可能性の哲学』を中心にコメントをしていた編者(宮﨑)が、シンポジウムの討議を経て、あらためて『存在論的、郵便的』を読み、その論点を検討し直すもの。
「『存在論的、郵便的』で投げかけた問いみたいなものが、うまく自分の中で回収されないまま、ここまでずっと来てしまった。そういう意味では、今回『訂正可能性の哲学』を書いて、長い宿題をようやく終えた感じがしています。そのタイミングで、こういうシンポジウムが開かれるのは、本当に奇遇というか、タイミングがぴったりあったと思います。」(東浩紀)

目次

はじめに(宮﨑裕助)
第1部 シンポジウム・新世代セッション
Ⅰ 誤配と「再生産」 ―哲学、家族、大学(森脇透青)
  東浩紀氏の、森脇透青氏への応答
Ⅱ 郵便と正義―デリダ研究にとっての宿題(小川歩人)
  東浩紀氏の、小川歩人氏への応答
Ⅲ 誤配、自己免疫性、リュトモス(吉松覚)
  東浩紀氏の、吉松覚氏への応答
Ⅳ 「同じものだとみなさざるを得ない」ことの強制性について(大畑浩志)
  東浩紀氏の、大畑浩志氏への応答
討議 「誤配」「横断」から構想される哲学/いい共同体の作り方/柄谷行人の不在/今デリダを読み直すために/世界には経験性しかない/なぜルソーは『新エロイーズ』を書いたのか?/ノイズが民主主義の土台をつくる基礎となる/分析哲学への違和感/クワス算のパラドクス
/クワス算のパラドクス
第2部 シンポジウム・同世代/先行世代セッション
Ⅴ 現代民主主義の訂正可能性─『存在論的、郵便的』からみた『訂正可能性の哲学』の問題(宮﨑裕助)
  東浩紀氏の、宮﨑裕助氏への応答
Ⅵ 『存在論的、郵便的』への二五年後のコメント(佐藤嘉幸)
  東浩紀氏の、佐藤嘉幸氏への応答
Ⅶ 魔法使いの弟子たちはどこへ行くのか――誤配・訂正可能性・民主主義の未来(清水知子)
  東浩紀氏の、清水知子氏への応答
Ⅷ 25年の時を超えて読む『存在論的、郵便的』(檜垣立哉)
  東浩紀氏の、檜垣立哉氏への応答
討議 動物と人間の往復化/世界は様々な出来事に囲まれている/二〇世紀哲学史の闇/人間の人間性/後期デリダの動物論をどう考えるか/テーマパーク化された社会/物性と言葉性の重なり合い/見えるもの/見えないもの/デリダ派のダブルバインド/非意味的切断/二重の切断/「見取り図」としての哲学/キャラクター文学の起源/オタクのいる社会は平和な社会/伝統は引き受けざるを得ない/人間は、危機が起きたときに起源に戻る
第3部 『存在論的、郵便的』解説篇 
『存在論的、郵便的―ジャック・デリダについて』内容解説(森脇透青・小川歩人)
第4部 『存在論的、郵便的』読解篇 
郵便的訂正可能性について―東浩紀の『存在論的、郵便的』と『訂正可能性の哲学』のあいだ(宮﨑裕助)

著者プロフィール

宮﨑裕助  (ミヤザキユウスケ)  (著/文 | 編集

専修大学文学部教授。専門は哲学・現代思想。東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻博士課程修了。博士(学術)著書に『ジャック・デリダ――死後の生を与える』など。一九七四年生。

東浩紀  (アズマヒロキ)  (著/文

批評家・作家。株式会社ゲンロン創業者。著書に『存在論的、郵便的』『動物化するポストモダン』『訂正可能性の哲学』など。一九七一年生。

大畑浩志  (オオハタヒロシ)  (著/文

大阪公立大学文学研究科後期博士課程修了。博士(文学)。現在、大阪公立大学で研究員、また神戸大学ほかで非常勤講師。専門は英米圏の形而上学や心の哲学、科学哲学など。一九九三年生。

小川歩人  (オガワアユト)  (著/文

大阪大学国際共創大学院学位プログラム推進機構、COデザインセンター第一部門(学術と社会)特任講師。専門はジャック・デリダを中心とした二〇世紀フランス思想。一九九二生。

佐藤嘉幸  (サトウヨシユキ)  (著/文

筑波大学人文社会系准教授。専門は哲学・社会理論。著書に『権力と抵抗―フーコー・ドゥルーズ・デリダ・アルチュセール』、『新自由主義と権力』、『三つの革命―ドゥルーズ=ガタリの政治哲学』(共著)、『脱原発の哲学』(共著)。一九七一年生

清水知子  (シミズトモコ)  (著/文

東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科准教授。専門は文化理論・メディア文化論。著書に『文化と暴力―揺曳するユニオンジャック』『ディズニーと動物―王国の魔法をとく』。一九七〇年生。

檜垣立哉  (ヒガキタツヤ)  (著/文

専修大学文学部教授・大阪大学名誉教授、専門はは哲学・現代思想、現在動物論にかんする著作、フランス現代思想史にかんする著作を準備中。著書に『バロックの哲学 反─理性の星座たち』。一九六四年生。

森脇透青  (モリワキトウセイ)  (著/文

京都大学大学院文学研究科研究指導認定退学。批評家。現在、デリダについての博士論文を執筆中。著書に『ジャック・デリダ「差延」を読む』(共著)。一九九五年生。

吉松覚  (ヨシマツサトル)  (著/文

帝京大学外国語学部特別任用講師。専門はフランス思想、哲学。著書に『生の力を別の仕方で思考すること』。一九八七年生。

上記内容は本書刊行時のものです。