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ウイン苗族村のこだま 楊 仕芳(著) - 花乱社
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ウイン苗族村のこだま (ウインミャオゾクムラノコダマ)

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発行:花乱社
A5判
縦210mm 横148mm 厚さ12mm
重さ 380g
192ページ
並製
価格 2,000 円+税   2,200 円(税込)
ISBN
978-4-911429-23-5   COPY
ISBN 13
9784911429235   COPY
ISBN 10h
4-911429-23-2   COPY
ISBN 10
4911429232   COPY
出版者記号
911429   COPY
Cコード
C0098  
0:一般 0:単行本 98:外国文学、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2026年3月30日
書店発売日
登録日
2026年5月30日
最終更新日
2026年6月3日
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紹介

中国少数民族の“新しい声”──
広西・貴州省境の険しい山間に位置する烏英苗族村。外界と隔てられ昔ながらの生活を送っていた村に,2020年“双方二言語”政策の下,女性たちが標準語を学ぶための「夜間学級」が開かれる。党員・村の幹部らはミャオ語を学び,二つの言語の学びを通してこだまのように交流が生まれた。少数民族の女性たちが新たな知識を身につけ,希望を持って人生の再出発に挑んでいく実体験を取材した書。
【中国語原著『新声』を日本近世文学専攻の韓国人研究者が日本語監訳】

目次

 はじめに

Ⅰ 忘れられない響き
 人間味あふれる教室
 桂黔(広西と貴州)の境を越えて
 女子教育は要らない
 山の向こうのこだま

Ⅱ 教室に集う母親たち
 双方に二言語を
 心中を察する
 心底を表す
 母親に標準語を教える
 苗族娘たちの成長と歩み
 苗族の歌と古詩の出会い
 先生になった「生徒」

Ⅲ 新しい夢の始まり
 鳥は高山を越えて飛ぶ
 目に見える変化
 人生の再出発
 県境を越えた民宿は楽しさいっぱい
 海鳴りを聴く
 ウイン、世界を抱きしめる
 再び甦る「空巣の村」

 監訳者あとがき

前書きなど

 二〇二〇年三月のある夜、ついに夜学が始まった。夫は約束どおり言葉に偽りはなかった。その日の夕食を終えると、私に家事をさせず、もういいから早く着替えて身なりを整え、教室で恥をかかぬように、と急き立てたのだ。さらに彼は、私が勉強に行くのを応援しようと、わざわざ杆洞の市まで出かけ、新しい服を買ってきてくれたのだ。その新しい服に袖を通し、家の前の坂を下っていくと、夫は戸口に立ち、灯りを照らしながら、あのいつもの人懐っこい笑顔で見送ってくれた。谷間から吹き上げてくる風はひんやりと甘く、夜空には星々が散りばめられていた。すれ違う村人たちは、皆が親しげな笑みを浮かべてくれる。その瞬間ほど心が弾んだことはなかった。私はこの感覚が好きでならなかった。
(「教室に集う母親たち」より抜粋)

著者プロフィール

楊 仕芳  (ヤン シーファン)  (

トン族(侗族)出身の作家,中国作家協会の会員。『花城』,『山花』,『民族文学』などの文芸誌に作品を発表,著書:『夜明けは近い(而黎明将至)』,『故郷は他所に(故乡在别处)』,『光は村を抜けてゆく(阳光穿过我们村庄)』ほか。広西少数民族文学創作賞‘花山賞(花山奖)’,広西文芸創作‘銅鼓賞(铜鼓奖)’などを受賞。

朴 賛基  (パク チャンキ)  (監訳

1957年,韓国ソウルに生まれる。韓国外国語大学教育大学院修士課程修了。東京学芸大学大学院修士課程を経て,二松学舎大学大学院にて博士号取得。国立木浦大学校助教授,副教授,教授を経て名誉教授。現在,広西師範大学外国語学院特聘(特任)教授。専門は日本近世文学,特に朝鮮通信使と江戸文学との関わりを中心に研究,論文多数(80余編)。著書:『朝鮮通信使と日本近世文学』(宝庫社出版,2001年),『江戸時代の朝鮮通信使と日本文学』(臨川書店,2006年),『「航海献酬録」の訳注と研究』(宝庫社出版,2020年)ほか。

金 秀東  (ジン シュウドン)  (

1975年,中華人民共和国・延辺朝鮮族自治州竜井市に生まれる。2002年,延辺大学外国語言学・応用語学文学の修士学位取得。2011年,同大学にてアジア・アフリカ言語文学博士号を取得。延辺大学日本語専門准教授,大学院修士課程指導教員。学術著書1冊,翻訳書1冊を出版。省級・校級社会科学基金プロジェクト「意味類型論の視点から見た中日韓動詞の共起認知研究」などを行う。「言語類型論の視点から見た日韓複合動詞構造分析」などの論文を発表。2016年より日本語専攻における共産党支部の書記も兼任。

上記内容は本書刊行時のものです。