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出版者情報
取引情報
リンチ(戯曲)――三部作
- 初版年月日
- 2026年6月10日
- 発売予定日
- 2026年6月10日
- 登録日
- 2026年4月4日
- 最終更新日
- 2026年4月20日
受賞情報
第20回AAF戯曲賞大賞受賞(表題作)
紹介
【堺雅人(俳優)推薦! 戯曲と体を根底から突き詰める、類例のない作品集】
見ること、触れること、支えることは、
いつ暴力になるのか――
国家で、共同体で、家で
ゆがみ抗いながら発せられてきた言葉たちが
この感覚を、体を、劇をかたちづくる。
歴史と地形、政治とケア、侵略と生活が
苛烈に殺到する「現在」に生み出された
戯曲三部作、ついに刊行。
◯堺雅人(俳優)
この戯曲、僕はとてもじゃないが、ひとりで読めない。どんな声で、なにを思って喋ればいいか、わからないのだ。そもそも声にだして読んでいいセリフなのかも、わからない。
言葉の奥に劇的な世界がひろがっている予感がする。気になる。よみたい。理解したい。でも、本当によくわからない。
ここに書かれているのは、多分、仲間を必要とする言葉だ。ひとりでなく、みんなで読む文章。よんでいると、すぐに誰かの意見を聞きたくなる。自分の疑問をきいてほしくなる。調べたことを、だれかに話してみたくなる。みんなで相談したくなる。
この文章は、だから、ものすごく「演劇の言葉」なんだと思う。よみだした瞬間から、作劇は始まっているのだ、多分。
【収録作品】
「リンチ(戯曲)」
小豆島の安田おどり、聖火の沖縄入り、クリオン島のハンセン病患者隔離施設での女子寮襲撃、南洋群島――寝たきりの「お袋」と介護する「素人」のあいだで、帝国が忘れんとする島々の記憶が圧縮・断片化し、噴き出す。第20回AAF戯曲賞大賞受賞作。
「同伴(戯曲)」
知念正真の戯曲『人類館』が「さる軍団」たちの紐と跳躍のなかで再び開かれる。猿まわし、タミル移民、人種握手会、通天閣――観客席もトイレもキッズスペースもすべてが上演内部に取り込まれ、見ることの暴力が見る者自身の知覚のなかで起動する。
「加担(戯曲)」
農婦、主夫、推し、サポ、同志、パパ。関係名で呼ばれる人物たちの家のなかで、綿ふき病、腎不全看護、満洲の上下水道、イスラエルによる水の武器化、占領下の性暴力が交錯する。ケアと連帯が、暴力と同じインフラの上を流れていく。
【付録小冊子】
平倉圭(芸術学)、細馬宏通(行動学)
【著者】
羽鳥ヨダ嘉郎
「リンチ(戯曲)」で第20回AAF戯曲賞大賞受賞。
装釘・本文レイアウト:山本浩貴+h(いぬのせなか座)
装画:尼子騒兵衛「落第忍者乱太郎」より
目次
リンチ(戯曲)
同伴(戯曲)
加担(戯曲)
版元から一言
堺雅人推薦! AAF戯曲賞受賞作を含む戯曲三部作。見ること、触れること、支えることは、いつ暴力になるのか――小豆島から南洋群島、通天閣、ガザまで、農村芸能・植民地史・介護記録など異なる領域の知と苦しみを一つの戯曲に折り畳む。圧縮された言葉がケアと暴力の共有するインフラを露出させていく。歴史と地形、侵略と生活が苛烈に殺到する「現在」に生み出された、類例のない作品集。装画:尼子騒兵衛「落第忍者乱太郎」より。付録論考に平倉圭、細馬宏通。2026年6月、東京・早稲田にて関連フェスティバル開催!
関連リンク
https://inunosenakaza.com/Lynch-APlay
上記内容は本書刊行時のものです。


