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誘惑者 上 ヘルマン・ブロッホ(著/文) - あいんしゅりっと
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誘惑者 上 (ユウワクシャ ジョウ)
原書: Der Versucher

文芸
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B6変形判
縦174mm 横120mm 厚さ24mm
576ページ
並製
定価 2,900円+税
ISBN
978-4-911290-02-6   COPY
ISBN 13
9784911290026   COPY
ISBN 10h
4-911290-02-1   COPY
ISBN 10
4911290021   COPY
出版者記号
911290   COPY
Cコード
C0097  
0:一般 0:単行本 97:外国文学小説
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2024年12月5日
発売予定日
登録日
2024年9月9日
最終更新日
2024年10月1日
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紹介

20世紀ドイツ文学を代表する作家であるヘルマン・ブロッホの死後に遺稿から編纂された長編小説をドイツ文学者・古井由吉が翻訳した言語芸術の最高峰ともいえる名作を復刊。本作の訳業は古井由吉が作家への道を歩むきっかけのひとつに。

山間部の山村で素朴に生活を営む人々。その村に都会から「誘惑者」が流れつき、しだいに村は「誘惑者」の妄想に浸透されていく。語り手である田舎医師を通して描かれる、村人たちの空疎な熱狂と荘厳なる自然。筑摩世界文學体系(1973年2月刊行)に収録の同名作品の復刊。コンパクトサイズ、1段組で読みやすく。

目次

◆誘惑者 上
語り手のまえがき
1章 漂泊者
2章 黄金
3章 夢
4章 思い出
5章 素朴
6章 不安

版元から一言

『誘惑者』はヘルマン・ブロッホの死後に、何度も改稿され未完成のままであった遺稿をある編集者によって編纂され発表された作品です。『誘惑者』という書名もその編集者がつけました。その編纂の内容から「大いに問題のある作品」(訳者解説より)とされ、現在では、のちに別の編集者によって編纂されなおし書名も違う作品が、研究者の間では認められており、『誘惑者』は日の目をみていません。その詳細については本書下巻に掲載の早川文人氏の解説を参照ください。とはいえ、ドイツ語の言語表現を極限まで突き詰めた「ヘルマン・ブロッホのひとつのまとまった作品」(訳者解説より)があり、それを古井由吉というドイツ文学者が日本語に翻訳し、またその翻訳作業が作家としての古井由吉に影響を与えた、ということから、ぜひ日本の読者に読み継がれて欲しいと願い、『誘惑者』を復刊することにいたしました。

著者プロフィール

ヘルマン・ブロッホ  (ブロッホ ヘルマン)  (著/文

1886年ウィーンでユダヤ系の裕福な紡績業者の長男として生まれ、実業家としての道を歩むも一転、1927年に工場を売却し、その後ウィーン大学で聴講生として数学、哲学、心理学を学ぶ。1931年から1933年に長編小説『夢遊の人々』を発表。1938年にナチスに逮捕拘禁されるも、拘束中に『ウェルギリウスの死』の執筆を続ける。ジェイムズ・ジョイスなど外国作家たちの尽力で解放後イギリスを経て、アメリカへ渡る。1945年に『ウェルギリウスの死』、1950年に『罪なき人々』を発表。プリンストン大学で群衆心理学を研究し、論文を発表。ノーベル文学賞候補となるも、1951年死去。『誘惑者』は生前には発表されず、遺稿を整理する形で1953年に全集に収められる。

古井 由吉  (フルイ ヨシキチ)  (翻訳

小説家、ドイツ文学者。1937年生まれ。東京大学大学院独語独文学専攻修士課程を修了後に、金沢大学、立教大学で教鞭を執る。1968年に最初の小説『木曜日に』を発表。1971年に『杳子』で芥川賞受賞。主な作品に『栖』『槿』『仮往生伝試文』など。ムージル『愛の完成』『静かなヴェロニカの誘惑』を翻訳。2020年に死去。

上記内容は本書刊行時のものです。