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生涯ロカビリーの途中ですが、僕、がんになっちゃいました。
- 出版社在庫情報
- 不明
- 初版年月日
- 2026年9月17日
- 書店発売日
- 2026年9月30日
- 登録日
- 2026年8月28日
- 最終更新日
- 2026年9月11日
紹介
大腸がん、ステージ4。いきなりの余命宣告1年──
絶望の淵から生還した、ロカビリー歌手による渾身のがん闘病記。
自覚症状をやり過ごしながらネットで調べれば、どれもこれも当てはまるのはもう「大腸がん」しかない。
不安と葛藤が限界に達したある日、僕はついに周囲に身体の不調を白状した。
そこから僕の日常は一変する。
入院、抗がん剤治療、つらい副作用。だが、食べる。
がんとの闘いはまず体力だ。痩せてなるものか。
抗がん剤の副作用がつらくても、ど根性で食べる!
それでも…ステージ4のがんの手強さはハンパない。
だけど僕の誓いは“ 生涯ロカビリー”。
まだこれからやらなきゃいけないことのために、僕はがんと闘うと決めた。
大丈夫、エルヴィスがついていてくれる!
目次
・もくじ
・はじめに
・プロローグ
【SESSION 1:ビリー、がんと向きあう】
ある日の告白/ヒーローの訃報/生まれて初めての内視鏡検査/身体の変調を言えなかった理由/やはり大腸がんだった/ステージ4診断と余命宣告/苦悶の内視鏡検査/初めての入院/67歳、初めての手術/ポート埋め込み完了!/眠れない夜
【SESSION 2:ビリー、がんと闘う】
抗がん剤投与開始/コウちゃん、頑張れ!/無事に退院、久々の帰宅/死ぬほどうれしい入籍!/新たな抗がん剤の追加/便秘、だるさに悩む/酷暑のなか、仕事をこなす/快便! マグちゃんありがとう!/副作用からの肌荒れ、口角のただれ/調子のよい日は食べたいものをしっかり食す/浜松にて、がんの後輩と熱唱!/娘との再会/舌先の痛みに苦しむ/腫瘍マーカーが下がる!/メンフィスいき、いよいよ近づく/厳しい暑さのなかでのロケ敢行/ライヴと妻が特効薬!/腫瘍マーカー、ひとケタに!/副作用はコウちゃんが頑張っている証/松山で久々の温泉とグルメを満喫/湯川れい子さんと幸せなひととき/副作用で舌の痛みがピークに!/人との縁に守られて/副作用はやっぱりつらいよ/渡米の前に指の激痛という試練
【SESSION 3:ビリー、メンフィスに立つ!】
ウェルカム、ビリー!/最高のステージ!/エルヴィスお願い!/仲間との最高&最良の一日/趣味はビリー諸川/旅の締めくくりはナッシュビル
【SESSION 4:ビリー、手術台にのぼる】
舞台『ロカビリーに恋をして』に出演/「長嶋茂雄さんお別れの会」のバス旅行イベントに参加/バースデー・ライヴで2時間熱唱!/弱音を吐きたい日だってある/NHKラジオ「ラジオ深夜便」に出演!/がん研有明病院での診断/兄こそ僕のヒーローだった/エルヴィスの母、グラディスのようだったオフクロ/いよいよ手術日が決まる/手術前、最後のライブ!/がんを切除!/12時間の手術を終えて/ああ、水が飲めた!
【SESSION 5:ビリー、生還す!】
ICUから一般病棟へ/リハビリに気合が入り過ぎる/気分爽快な夢を見た/モチモチうどんを完食!/入院生活は一喜一憂/がんとの向き合い方は人それぞれ/病院の先生方に見守られながら/退院目指してひたすらリハビリ!/ハワイ旅行に行くぞ!/ついに退院許可が!/入院最後の夜/そして朝がやってきた/妻は女神さま/僕らのカフェ《cafe LOVE ME TENDER》/いつもエルヴィスがいてくれた
・エピローグ
前書きなど
〝病は気から〟という心構えは絶対に大切だ。しかし、このポジティブな考えを根底で支えるのはやはりお医者さんの医療があってのことだと僕は実感する。がんは2~3日で完治に向かうような風邪とはまったく違う。気だけでは治らない、怖い病だ。それは経験した身だからこそ、よくわかる。
がんを小さくするため、16回打ち続けた抗がん剤の副作用は、カサカサ肌、手足のしびれとして今もしっかりと残っている。そんながんと闘うと決心したとき、がんに負けない! 必ず勝つ! という患者のポジティブな姿勢は当然のこと。患者自身も医師と医療を信頼し、患者と医師、互いの信頼関係を構築してこそ、初めてがんに立ち向かうことができると思うのだ。少なくとも僕はそうだった。
周囲でも、抗がん剤は自分には合わないからやめた。放射線治療はつらいからやめた。など、人それぞれ治療の方法と結果は異なる。抗がん剤も放射線治療もせず、食生活を改善しただけでがんが消えたという人もいた。
僕ははじめから抗がん剤一択だった。僕にはそれに耐え得る身体がもともとあったからなのか、結果的に実際に手術にまでこぎつけることができた。要するに、闘い方は人それぞれなのだと思う。だから、僕はそれらをとやかく言う気はまったくない。要は治ればいいのだから。ただ僕の場合は、医師たちの懸命な治療のおかげで、奇跡とも思える結果を得ることができた。その命の恩人たちに感謝しかない。
退院してから10日後、がん研究病院へ行き、初めて肝臓外科を受診した。先生は僕と妻が診察室に入るや否や開口一番に、
「いやあ、めちゃくちゃ抗がん剤が効いたんですねえ。目に見えるがんはすべて取り切れましたから」
と、やや興奮気味に、そして本当にうれしそうに話してくれた。この翌日、今度は大腸外科を受診した。そのときも、
「根治手術ができたと思いますよ。1年間、抗がん剤治療を頑張ったおかげだと思います」
と、やはり満面の笑みで言われた。
先生たちのこれらの感想を聞いて、僕も妻もうれしくないはずがない。もちろん、大喜びした。が、いっぽうで、だからこそ、今までの生活習慣を改めなければという強い意識が芽生えたのもまた事実だった。
僕はお酒も煙草もやらない。中学3年生のときに買った、いまだ僕のバイブルとなっているエルヴィスの伝記に彼が酒も煙草もやらないと書いてあったから、僕もずうっとそうしてきた。
肝臓を壊すと、まっさきに〝お酒の飲みすぎ〟が連想されるが、僕の場合は、脂こってりものを中心とした食生活、さらには運動不足、それによっての太りすぎがいちばんの原因だと認識している。
余命宣告までされたこの身体。生かされた事実を真摯に受け止め、これからは心を入れ替え、成人病の元になるような〝いけないこと〟はすべて見直すつもりだ。それらを用心することで、がんにならないばかりか、心臓疾患や脳卒中、動脈乖離などほかの病気への予防にもつながることを今回の大病で悟ったからだ。
版元から一言
67歳の現役ミュージシャンであり、敬愛するエルヴィス・プレスリーに関する書籍の上梓や寄稿で知られるビリー諸川氏による、がん闘病記です。
横浜のケーブルテレビに17年続く番組を持っており、タレントとしても活躍されている氏ですが、文京区でカフェを経営される中で、ついこの2026年8月に決まったエルヴィスゆかりの地であるアメリカのメンフィスと文京区の姉妹都市提携の立役者ともなりました。
2026年の年明けに、ステージ4のがんであることを公表してからの手術の末、がん部位の摘出に成功。その奇跡とも言える治療の過程が記録されています。
現役のロックンローラーが等身大で立ち向かった闘病の記録は、60代からの「がん世代」の心に響いてくれることと思います。
上記内容は本書刊行時のものです。
