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直接取引:あり
生類の思想
体液をめぐって
発行:かたばみ書房
四六判
縦188mm
横127mm
288ページ
上製
価格
2,700 円+税
2,970 円(税込)
- 初版年月日
- 2025年9月25日
- 発売予定日
- 2025年9月25日
- 登録日
- 2025年7月20日
- 最終更新日
- 2025年8月6日
紹介
体液の分泌はいつも、思考の始まりに先行する。
大気・海洋・土壌汚染、アレルギーの増加、日常化する暴力、奪われる睡眠時間……
高速回転する世界で、それでもなお、考えるために――
歴史学が見落としてきた「体液」を根拠に、「人間」を根源から定義しなおし、
もうひとつの人間の精神のあり方を描きだす。
歴史と思想の交差点で編みなおされた、生きるための思想。
目次
はしがき
Ⅰ わずらう
体液をめぐる思考――生類の思想が編み直されるところ
慢性と急性――人文学的省察
「自己する」の不調――アレルギー時代の人文学的考察
Ⅱ あそぶ
家庭科の哲学――「人間する」を遊ぶ
墨色と泥色の記憶――かこさとしの絵の淡い濁りについて
子どもの商品化に抗する思想
いま環境について考えるとはどういうことか
Ⅲ はぐくむ
農業技術への問い――ハイデガーの概念「はぐくむhegen」について
土の思想をめぐる考察――脱農本主義的なエコロジーのために
さつまいもと帝国日本
賢治と道子をつなぐもの――「植物医師」と硫安
Ⅳ たべる
培養肉についての考察
食の闇について
人間チューブ論――食のダイナミズムを考える
エディブル・プラネット
Ⅴ まじる
「規則正しいレイプ」と地球の危機
表皮の脱領域的考察
もれる――膜が食い破られること
「たかり」の思想――食と性の分解論
あとがき
上記内容は本書刊行時のものです。