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血肉となる読書 斎藤 幸平(著) - あさま社
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血肉となる読書 (チニクトナルドクショ) なぜ読むことだけが人生を変えるのか (ナゼヨムコトダケガジンセイヲカエルノカ)

社会一般
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発行:あさま社
四六判
縦188mm 横129mm 厚さ30mm
重さ 350g
256ページ
定価 2,000 円+税   2,200 円(税込)
ISBN
978-4-910827-07-0   COPY
ISBN 13
9784910827070   COPY
ISBN 10h
4-910827-07-2   COPY
ISBN 10
4910827072   COPY
出版者記号
910827   COPY
Cコード
C0030  
0:一般 0:単行本 30:社会科学総記
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2026年4月29日
発売予定日
登録日
2026年2月21日
最終更新日
2026年3月31日
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紹介

SNSや動画メディアのタイパ・コスパの良い情報にばかり囲まれる現代。
ゆっくりと思考する「本」というメディアの価値はむしろ高まっているはずです。

しかし、読者の中には
「読んだだけ終わる」
「人生に活かせていない」
「時間がなくて本が読めない」
という悩みも多くあります。
本を読みこなし、血肉化した自分だけの読み方を獲得していくことは
先行きの見えない時代にあって、不可欠になっていきます。

そこで本書では、教養番組「100分 de 名著」( NHK E テレ)の
講師陣が「血肉となる」読書法をはじめて公開します。

・「語る」「線を引く」「付箋を貼る」
・「問いを持って読む」の本当の意味
・「柱リーディング」10年先を見据えた読書
・「違和感を抱いた一文を大事にする」
など、それぞれの半生を振り返りながら、
いかに本に人生を狂わされ、救われてきたかを赤裸々に語り明かします。

扱うテーマも、思想哲学(斎藤幸平氏)、文学/ケア(小川公代氏)、日本と中国の古典(安田登氏)と多彩。
読んで終わりではなく、読んだ本を知識・教養に変え、自分だけの実践的な知恵に変える読み方を提案します。

さらに「100分de名著」プロデューサーが講師陣の論説に解説を入れているので
より読みやすくわかりやすく理解を助けます。

「忙しくて本が読めない」「頭に残らない」などあらゆる世代のニーズに応える最強の読書論です。

目次

はじめに
第1章 第1章 本はどう読むのか
社会システムを理解する読み方 斎藤幸平 

⚫︎希望なき時代、それでも本を読む理由
⚫︎タイパのチープな知識では太刀打ちできない
⚫︎マルクスとの出会いで起きたコペルニクス的転換
⚫︎人の意識ではなく社会構造を変える
⚫︎壮絶な格差と貧困を目の当たりに──社会課題と読書体験が響き合う
⚫︎転機――マルクスのノートを「読む」
⚫︎「現実の問題とシンクロして、ラッキーだったね」への私の反論
⚫︎マルクスは使える──資本主義の問題を解決する読み
⚫︎名著は「わかったつもり」で終えずに読み返す
⚫︎100年前の名著を読め!──ノイラートの計画経済
⚫︎斎藤流・ 本を血肉にする読み方
■血肉の読書技法①|本は全ページ読み通さなくていい
■血肉の読書技法②|自分で引いたアンダーラインに引きづられない
■血肉の読書技法③|芋づる式に潜る
■血肉の読書技法④|連想ゲームの罠に気を付ける
■血肉の読書技法⑤|違和感を抱いた一文を大事にする
⚫︎新しい本を「面白い」と思えなくなったら
【世界を理解する3冊】
1・グレーバー『万物の黎明』
2・ジジェク『イデオロギーの崇高な対象』
3・萱野稔人『国家とはなにか』

【プロデューサーAの視点】 秋満吉彦
⚫︎マルクスってオワコン? 『資本論』からの発掘
   ⚫︎時代が変わると「読み」が変わる──サン=テグジュペリ『人間の大地』
   ⚫︎「異物」を呑み込む──ドストエフスキー『罪と罰』
⚫︎ 本が読めない時期の過ごし方

第2章 悪夢の読書術<ケアと文学・>
    社会の呪縛から自由になる読み方 小川公代

⚫︎生きづらさを抱えた人たちの言葉
⚫︎「女性である」という呪縛
⚫︎悪夢が私に告げたこと
⚫︎無意識からの手紙の受け取り方
⚫︎「ケアの倫理」を実践する──人生のガイドブック
⚫︎テニスボール事件と『女性の虐待』
⚫︎アダム・スミスが私のヒーローだったのに
⚫︎ネガティヴ・ケイパビリティと読書 物語が養ってくれる力
⚫︎文学だけが持つ、魂を癒す力
⚫︎小川流・本を血肉にする読み方
■血肉の読書技法①|マインドセット「読書の90%はしんどい」
■血肉の読書技法②|読み始めの「しんどい」を乗り越えるには
■血肉の読書技法③|「語る」「線を引く」「付箋を貼る」で読みが一段深く
■血肉の読書技法④|「柱リーディング」10年先を見据えた読書
■血肉の読書技法⑤|積ん読解消! 「本棚ビオトープ」のすすめ
【想像力を訓練する5冊】
キャロル・ギリガン『もうひとつの声で』
メアリ・シェリー『フランケンシュタイン』
ヴァージニア・ウルフ『ダロウェイ夫人』
ハン・ガン『少年が来る』
平野啓一郎『ある男』

【プロデューサーAの視点】 秋満吉彦
⚫︎なぜ「吸血鬼」に感情移入してしまうのか
   ⚫︎「ケア」から読む『ドラキュラ』
   ⚫︎「100分de名著」のコンセプトを発見!『フランケンシュタイン』
   ⚫︎井戸に水が満ちてくるのを待つ
⚫︎困難な本に出会ったら──自らを武装解除する読み方
   ⚫︎日蓮の死生観とは
⚫︎アイデアが発火する「本棚の編集」

第3章 AI時代に「古典」を血肉にする
古人の叡智にアクセスする読みこなし方 安田登

⚫︎シンギュラリティの時代に古典を読む意味とは
⚫︎「温故知新」―新しきが生まれる魔術的時間
⚫︎1000年前の人の感覚を味わう
⚫︎「問いを持つ」とはどういうこと?
⚫︎「原語で読む」人だけがたどり着ける場所
⚫︎「諸行無常」の深すぎる感覚
⚫︎孔子は「四十にて惑わず」とは言わなかった
 ■血肉の読書技法①|1000年前に読まれていたように読む
 ■血肉の読書技法②|古典の一文を反芻する、誰かに語る
 ■血肉の読書技法③|腑に落ちる状態になる
 ■血肉の読書技法④|身体を動かす、メモに書く
⚫︎本は「行動を起こす」ための最高のガイド
⚫︎「これまで手に取ったこともない本」を1冊だけ買う習慣を一年続ける
⚫︎古典は、人生の苦難の受け止め方も教えてくれる
【タウマゼインを味わう3冊】
・『論語』
・空海『般若心経』
・杜甫『杜甫全詩』

【プロデューサーAの視点】 秋満吉彦
⚫︎『平家物語』解説の舞台裏
   ⚫︎手放す効能──名著と「化学変化」が起きる
   ⚫︎本の選び方に偶然を取り入れる方法
   ⚫︎根底から揺り動かすもの──『チ。地球の運動について』
   ⚫︎「逃げたい」―取材先で『モモ』が教えてくれたこと
   ⚫︎漢方薬型と抗生物質型、2つの読書
   ⚫︎種をまき続ける

著者プロフィール

斎藤 幸平  (サイトウ コウヘイ)  (

1987年東京都生まれ。経済思想家・マルクス経済学者。ベルリン・フンボルト大学で博士(哲学)取得。カール・マルクスの研究において「ドイッチャー記念賞」を日本人初、歴代最年少で受賞した。『人新世の「資本論」』で脱成長コミュニズムを提唱し、2021年の新書大賞を受賞した。同書は世界9カ国で翻訳刊行されている。日本国内では、晩期マルクスをめぐる先駆的な研究によって「日本学術振興会賞」受賞。近刊は、『マルクス解体』(講談社)、『ゼロからの『資本論』』(NHK新書)、『ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた』(KADOKAWA)。

小川 公代  (オガワ キミヨ)  (

1972年、和歌山県生まれ。上智大学外国語学部教授(ロマン主義文学、医学史)。英国ケンブリッジ大学卒(政治社会学専攻)、グラスゴー大学博士号取得(英文学専攻)。著書に『ケアの物語 フランケンシュタインからはじめる』(岩波書店)、『ケアの倫理とエンパワメント』『ケアする惑星』(講談社)、『世界文学をケアで読み解く』(朝日新聞出版)、『ゴシックと身体 想像力と解放の英文学』(松柏社)、『翔ぶ女たち』(講談社)など。『別冊100分de名著 パンデミックを超えて』(共著、NHK出版)など。群像や医学界新聞などで連載中。

安田 登  (ヤスダ ノボル)  (

1956年千葉県生まれ。下掛宝生流ワキ方能楽師。20代で能の世界へ転身し、国内外の舞台で活躍。身体論や中国古代哲学にも精通し、「遊学塾」の主宰や、能のメソッドを用いた創作・演出、多数の著書を通じて、身体感覚と古典の再評価を行う。日本と中国の古典に描かれた“身体性”を読み直す試みも長年継続している。著書に『異界を旅する能』『身体感覚で「芭蕉」を読みなおす。』『能―650年続いた仕掛けとは』『あわいの力 「心の時代」の次を生きる』他多数。

秋満 吉彦  (アキミツ ヨシヒコ)  (

1965年生まれ。大分県中津市出身。熊本大学大学院文学研究科修了後、1990年にNHK入局。ディレクター時代に「BSマンガ夜話」「土曜スタジオパーク」「日曜美術館」「小さな旅」等を制作。その後、千葉発地域ドラマ「菜の花ラインに乗りかえて」「100分de日本人論」「100分de手塚治虫」「100分de石ノ森章太郎」「100分de平和論」(放送文化基金賞優秀賞)「100分deメディア論」(ギャラクシー賞優秀賞)等をプロデュースした。現在、NHKエデュケーショナルで教養番組「100分de名著」(毎週月曜22時25分/NHK Eテレで放送)のプロデューサーを担当。著書に、『「名著」の読み方』『行く先はいつも名著が教えてくれる』『名著の予知能力』他。

上記内容は本書刊行時のものです。