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トマス・ヴェンツロヴァ自選詩集 トマス・ヴェンツロヴァ(著) - 東京外国語大学出版会
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トマス・ヴェンツロヴァ自選詩集 (トマス ヴェンツロヴァ ジセン シシュウ)
原書: Tomas Venclova Poezijos rinktinė

文芸
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四六変形判
328ページ
並製
価格 3,900 円+税   4,290 円(税込)
ISBN
978-4-910635-23-1   COPY
ISBN 13
9784910635231   COPY
ISBN 10h
4-910635-23-8   COPY
ISBN 10
4910635238   COPY
出版者記号
910635   COPY
Cコード
C0098  
0:一般 0:単行本 98:外国文学、その他
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2026年7月28日
書店発売日
登録日
2026年7月10日
最終更新日
2026年7月16日
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紹介

激動の生涯をつらぬく代表作73篇、リトアニア語原典から初邦訳


廊下の鍵をかけるとき、心臓の
鼓動が乱れ、胸が重くなった。
確かに、その国において死は
偶然ですらあり得たのだ。
――「われらが人生の旅の半ばに」より

ソ連体制による精神の支配に対峙したヴェンツロヴァは、
一九七七年、この詩の直後、祖国リトアニアを離れ、亡命する。

反体制活動、亡命、祖国独立、そして帰還――
詩人の自選による73篇を、リトアニア語原典から初邦訳


ヴェンツロヴァは自ら認めるとおり、「ポスト・カタストロフィスト(大破局後の詩人)」である。ゆえに、戦争や全体主義による文明の崩壊を経験したのちに、その絶望を前提としながらも、なお言葉を紡ごうとする姿勢を貫いている。彼の詩には、宿命としての亡命や、「空虚ではあるが絶望的ではない世界」というテーマが顕著に現れる。壊れてしまった世界を嘆くだけでなく、その廃墟の中から新たな意味を見出そうとする――〔本書「訳者解説」(櫻井映子)より〕


境界線が分断の色合いを強め、重なり合う音律が途切れそうになる今の時代に、ヴェンツロヴァの詩はさらにその存在意義を増しているといえよう。亡命前にソ連で過ごした日々を振り返って、彼は次のように述べている――「詩の一行がどれほど輝くかを知った/それが真夜中の木々や雪をあかるく照らすことを」(「シェレメーチエヴォ空港、一九七七」)。
まさにそれと同じことを、私たちは彼自身の作品を通じて知るのである。〔本書序文「越境の詩学」(前田和泉)より〕

目次

 越境の詩学――『トマス・ヴェンツロヴァ自選詩集』に寄せて
    前田和泉(東京外国語大学教授 ロシア詩・現代ロシア文学)
 第一部 言葉
 第二部 越境
 訳者解説
 訳者あとがき

著者プロフィール

トマス・ヴェンツロヴァ  (トマス ヴェンツロヴァ)  (

1937年9月11日、リトアニアの港町クライペダ生まれ。ヴィルニュス大学卒業。ソ連時代に反体制活動により国外に追放され、1977年に米国へ亡命。その後は主にイェール大学で教鞭を執る。渡米後もリトアニア語で詩作を続け、バルト諸国および東欧を代表する詩人として国際的な評価を確立し、翻訳家・評論家・文学研究者としても活躍。リトアニア国家文化芸術賞、ズビグニェフ・ヘルベルト国際文学賞、バルト議会文学賞など国内外の主要な文学賞を多数受賞。リトアニアおよびポーランドの国家勲章を受章。主な著書に、詩集『言語記号』、『冬の対話』、『エウメニデスの木立』、『アンナ教会とベルナルディナイ教会の向こう 2016-2023年の詩』、エッセイ集『希望の形』などがある。

櫻井 映子  (サクライ エイコ)  (

名古屋大学文学部卒業。名古屋大学大学院文学研究科修了(文学博士)。日本学術振興会特別研究員を経て、現在、東京外国語大学・大阪大学リトアニア語講師。専門はリトアニア語学・リトアニア文学、バルト・スラヴ語学。リトアニア国家勲章を受章。主な著書に『ニューエクスプレスプラス リトアニア語』(白水社)、『リトアニアを知るための60 章』(明石書店)、訳書に『ロボットと蛾』(green seed books)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。