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ITアーキテクトとエンジニアのための金融ITシステム入門 遠藤 正之(著/文) - 科学情報出版
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ITアーキテクトとエンジニアのための金融ITシステム入門 (アイティーアーキテクトトエンジニアノタメノキンユウアイティーシステムニュウモン) 巻次:エンジニア入門シリーズ

ビジネス
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A5判
288ページ
定価 3,600円+税
ISBN
978-4-910558-37-0   COPY
ISBN 13
9784910558370   COPY
ISBN 10h
4-910558-37-3   COPY
ISBN 10
4910558373   COPY
出版者記号
910558   COPY
Cコード
C2033  
2:実用 0:単行本 33:経済・財政・統計
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2024年12月13日
書店発売日
登録日
2024年11月12日
最終更新日
2024年11月14日
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紹介

本書は、金融関係のIT システムに関わる方々に、昨今の動向も含めて、幅広く金融IT システムの概要を理解していただくことを目的に、執筆されたものです。個々のIT システムを構築する場合、社外や組織外を含めた他のIT システムとの連携を考慮した設計が求められています。本書を活用することで、そのような観点を踏まえたIT システムの企画開発に繋がるはずです。
1章では金融、金融システムについて、基礎的なことから解説し、その仕組みを理解することを目的とした章となっております。
2章から6章は各金融機関に焦点を当てた解説となっております。銀行、決済システム、証券会社、保険会社、クレジットカード会社を扱っており、それぞれの仕組み、特徴を事例も交えながら丁寧に解説されています。
7章では、金融業界におけるAIの利用について、どのような場面で活用されているのか、またどういった注意点があるのか表を活用しつつ解説されています。
8章は近年注目されているブロックチェーン技術について基本から解説し、どのように金融業界と関わっているのか学ぶことができます。
9章は金融において大変重要な、セキュリティ技術について事例や対策についてまとめられており、エンジニアの方々にとっても知っておくべき知識がまとめられております。
10章では、大きな問題となっているマネー・ローンダリングについてそのお金の流れや各国の対応について一から学ぶことができます。

目次

まえがき
1章 金融ITシステムとリスクマネジメント
1.1 金融、金融システム、金融ITシステム
1.2 金融ITシステムのリスク
1.3 リスクマネジメント
1.4 事業継続計画とオペレーショナル・レジリエンス
1.5 システム障害対策の4つの観点
1.6 金融ITシステム関連の民間団体

2章 銀行のITシステム
2.1 預金取扱等金融機関
2.2 銀行の3大業務
2.3 銀行の3大機能(資金仲介機能、信用創造機能、資金決済機能)
2.4 勘定系システムと地方銀行のシステム共同化
2.5 クラウド化の進展
2.6 その他のサブシステム
2.7 インターネットバンキングとAPI開放
2.8 銀行システム障害事例
コラム:都市銀行、地方銀行、第二地方銀行、信用金庫、信用組合の相違点
コラム:「楽天は銀行を持てるが、銀行は楽天を持てない」

3章 金融機関の決済ネットワーク
3.1 内国為替の仕組み
3.2 全銀システム(全国銀行データ通信システム)
3.3 日銀ネット(日本銀行金融ネットワークシステム)
3.4 CD/ATMネットワーク
3.5 外国為替の仕組み
3.6 ことら送金・少額決済
3.7 個人信用情報機関
3.8 決済ネットワークシステム障害事例
コラム:キャッシュレスの相互運用性

4章 証券会社のITシステムとネットワーク
4.1 証券の4大業務
4.2 業務系システム
4.3 対外接続系システム
4.4 情報系システムなど
4.5 オンライン証券
4.6 証券決済の仕組み
4.7 証券取引所
4.8 証券保管振替機構
4.9 清算機関(日本証券クリアリング機構)
4.10 証券取引所のシステム障害事例

5章 保険会社のITシステム
5.1 保険会社と保険のカテゴリー
5.2 生命保険
5.3 生命保険会社のネットワークシステム
5.4 損害保険
5.5 損害保険会社のネットワークシステム

6章 クレジットカード会社のITシステム
6.1 クレジットカードの仕組みと業務
6.2 クレジットカード会社のITシステム
6.3 PCIDSS(クレジットカードの情報保護)
6.4 EMV3Dセキュア(不正利用対策)

7章 進むAIの活用
7.1 AIの金融業務活用
7.2 オンラインレンディング
7.3 ロボアドバイザーサービス
7.4 生成AIの活用
7.5 金融生成AI実務ハンドブックとガイドライン
コラム:長期・分散・積立

8章 ブロックチェーンの活用とWeb3
8.1 ブロックチェーンと暗号資産
8.2 ステーブルコイン
8.3 デジタル証券(セキュリティ・トークン)
8.4 CBDC
8.5 DAO
8.6 NFT
コラム:FinTechから金融DXへ

9章 情報セキュリティ
9.1 脅威の高まり
9.2 不正送金
9.3 内部不正
9.4 サイバー攻撃
9.5 多要素認証
9.6 セキュリティ・バイ・デザイン
9.7 金融分野におけるサイバーセキュリティに関するガイドライン

10章 マネー・ローンダリング対応
10.1 AML(アンチマネー・ローンダリング)
10.2 FATF勧告と対応
10.3 eKYC(デジタルでの本人確認)

あとがき
索引

著者プロフィール

遠藤 正之  (エンドウ マサユキ)  (著/文

静岡大学 情報学部教授  
慶応義塾大学 システムデザイン・マネジメント研究所研究員
1983 年早稲田大学政治経済学部卒業。同年三菱銀行( 現・三菱UFJ 銀行) に入行し、2015 年9 月まで32 年半勤務。うちシステム部に約16 年在籍し、第3 次オンライン開発、東京三菱銀行システム統合、三菱東京UFJ 銀行システム統合などの超大規模プロジェクトに、主に推進マネジメントの立場で参画した。2015 年10 月から静岡大学に転じる。
2011 年 9 月中央大学大学院戦略経営研究科修了( 首席)、経営修士( 専門職)、2015 年3 月慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科後期博士課程修了、博士( システムデザイン・マネジメント学)。専門は金融情報システム、FinTech、情報システムのマネジメント。著書に『 金融情報システムのリスクマネジメント』( 日科技連出版社)、『金融 DX、銀行は生き残れるのか』( 光文社) がある。

上記内容は本書刊行時のものです。