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私を救った言葉たち 山口路子(著/文) - ブルーモーメント
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取引取次: 鍬谷
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私を救った言葉たち (ワタシヲスクッタコトバタチ)

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四六変形判
縦110mm 横170mm
288ページ
価格 1,800円+税
ISBN
978-4-910426-07-5   COPY
ISBN 13
9784910426075   COPY
ISBN 10h
4-910426-07-8   COPY
ISBN 10
4910426078   COPY
出版者記号
910426   COPY
Cコード
C0095  
0:一般 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2024年4月25日
発売予定日
登録日
2024年3月11日
最終更新日
2024年4月7日
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紹介

あなたはどんなふうに生きていますか?
考えて考えて、考えすぎて眠れない夜を過ごすことはありますか?
誰も自分のことをわかってくれないという孤独を感じることはありますか?
幸せにならなければ、という焦燥のようなものが胸にありますか?
傷つきやすい自分をもてあましていますか?


いままでの人生、何度もふらついて、何度も立ちつくして、何度もがくりと膝をついて、何
度もばたりと倒れて、何度も暗闇に落ちました。
そんな息苦しいさまざまな状況のなか、私を救ってくれたのは、数々の本、そこにある言葉でした。
立ち直る足がかりになった言葉、背中をやさしくなでてくれた言葉、そんなふうに感じるの
はあなただけではないとささやいてくれた言葉、綱渡りのセイフティネットのように、落下した私を守ってくれた言葉……。
 そんな言葉たちを、私と似たような感覚をもち、私と似たかんじで苦しんだり傷を負ったり暗闇のなかでもがいている人に届けたくて、本書を書きました。(ー序章より)

前向きに生きよう、が肌に合わない人。 
がんばれば夢は叶う、に嘘のにおいを感じる人。  
白と黒の間の無限の色彩を見たいと願う人…。 

不安定な自分の性質をなんとかしたい、とはもう思わない。ただ、それでも生き抜くための何かが欲しい、と願うあなたへ。
こころに寄り添う数々の言葉を収録した渾身のエッセイ集。

目次

はじめに 

幸福と呪縛
社交とドア
旅とたいせつな人
努力と真価
言葉と居場所
人生と脚本
不機嫌と礼儀
傷と香り
課題と呼吸
お金と雨の日のバス
劣等感と夜会
ファッションと後悔
沈滞と磁石
親友と笑い
感動と真実
若さと侮辱
恋愛と温度差
別れと傲慢
不在と恋のはじまり
匿名と創作
ハリと涙
逆境と大根
冬眠と薔薇
読書と才能
眠れない夜と明日
暗闇と自尊心
葛藤と命のストッパー
美しい愛の言葉
定命と微笑み

おわりに

前書きなど

はじめに

 あなたはどんなふうに生きていますか?
 考えて考えて、考えすぎて眠れない夜を過ごすことはありますか?
 誰も自分のことをわかってくれないという孤独を感じることはありますか?
 幸せにならなければ、という焦燥のようなものが胸にありますか?
 傷つきやすい自分をもてあましていますか?
 感受性が強くていろんな物事に反応し、疲弊してしまうときはありますか?
 いましていることが無駄な努力なのではないか、と不安になることはありますか?
 なにもかも終わりにしてしまいたい衝動におそわれることがありますか?
2*
 生き続けるということはたいへんなことです。
 いままでの人生、何度もふらついて、何度も立ちつくして、何度もがくりと膝をついて、何度もばたりと倒れて、何度も暗闇に落ちました。
 そんな息苦しいさまざまな状況のなか、私を救ってくれたのは、数々の本、そこにある言葉でした。
 立ち直る足がかりになった言葉、背中をやさしくなでてくれた言葉、そんなふうに感じるのはあなただけではないとささやいてくれた言葉、綱渡りのセイフティネットのように、落下した私を守ってくれた言葉……。

  そんな言葉たちを、私と似たような感覚をもち、私と似たかんじで苦しんだり傷を負ったり暗闇のなかでもがいている人に届けたくて、本書を書きました。
 あのころの私がどんな言葉に、どんな状況のときに、どのように救われてきたのか、その体験を語ることで、私と似た人たちの心に何かが残せるような、そんな本です。
3*
 たとえば「前向きに生きよう」といったことが中心にある人生の指南書では救われない人。「幸せになるためには……」と言われた途端、幸せって「なる」ものなの?という疑問がまず浮かんでしまう人。「がんばれば夢は叶う」と肩に手を置かれた途端、何を根拠にそれを言うのかと嘘のにおいを感じてしまう人。白か黒かではなく、その間にある無限の色彩を見たいと願う人……そういう人たちに向けた本です。

 言葉と出合い、その言葉を書きとめるようになってから三十年以上の月日が経ちましたから、その数は膨大です。
 ですから、この一年という月日、私が日々の生活をするなかで、友人との会話や街で見た光景などから思い浮かんだ言葉を選びました。その言葉から過去に導かれるまま、あの日あのとき、私がどんな状況でどんな言葉にどんなふうに救われてきたのかを綴りました。
4*
人生にはさまざまなシーズンがあり、経験を重ねるなかでは響く言葉も変わってきます。以前は響いたけれどいまはそれほどでもないという言葉もあるし、いつしか自分のなかから消えていった言葉もたくさんあるのでしょう。
けれど今回選んだ言葉は、毎日の生活のなかで思い浮かんだ言葉ですから、いま現在の私とともに生きている言葉、ということになります。

『私を救った言葉たち』というタイトルの本を手にとり、そして読んでくださったあなたの心に、何かが残せたら、と願います。救われたような心もちになる言葉、物語があったなら、それはもうこのうえない喜びです。

版元から一言

この本の刊行に際して

そんなのは綺麗事だよ、現実はそうはいかないんだよ。

 私がこの本を届けたいのは、一度でもこんな思いをしたことがある人です。
「ありのままのあなたが美しいんだよ」「努力はきっと報われるよ」
「ゆっくり寝て、しっかり 運動して、よく食べれば心も明るくなるよ」……
これらは、世の中にあふれる、とても美しい言葉たちです。
実際こころがとても健康な時は、このような言葉に元気付けられたこともありました。
けれど、そうでない時。この言葉たちはあまりにも美しすぎて、綺麗すぎて、現実ととても
かけ離れているように、私は感じていました。

 だからこそ、明るいことばかりではない現実を生き抜く上で、綺麗事ではなく、体温をおびてこころにとどめられる言葉が欲しい。人生というものを生々しくとらえた上で、地に足がついた言葉を知りたい。そんな思いからこの本をリクエストしました。

 今回の本は出版社ブルーモーメントとしても一つの大きな挑戦でした。
出版社ブルーモーメントは今まで、時代のアイコンとなった著名人の生き方を紹介する、
という立ち位置の作品を刊行してきました。
ですが、今回はこの本の著者である私の母が救われた言葉を紹介し、どんなときにどのように救われたのか、その体験を語るというエッセイの形をとっています。著者自身の思想や経験を前面に押し出した作品は出版社ブルーモメントとしては初めての刊行となります。どのような反響になるかが正直とても怖いです。

 母は、私よりもずっと繊細で、世の中の色々な物事に感受性が反応してしまうタイプで、そしてその感受性は、私からみるに嬉しいことや楽しいことよりも悲しいことや辛いことにより敏感に反応しているようです。
 そういう性質をもった母自身の経験や考えが書かれた本を同じようなこころの持ち主に届けたい。今までの刊行作品で取り上げてきたような「著名人の人生」からではなく、必死に生き抜いてきた同じ1人の人間からの方が、より伝わるのではないか…そう強く信じ、この作品を刊行します。

「身を削るようにして」とはまさにこのことだ、といった風に原稿に向かう母の背中をみながら「多くの人にこの本を届けてみせます」と約束をする日々が続いた数ヶ月。
 いまこうしてこの本を世に出せる喜びを噛み締めています。
多くの方にこの本が届くことをねがっています。

出版社ブルーモーメント 代表 竹井夢子

著者プロフィール

山口路子  (ヤマグチミチコ)  (著/文

山口路子(やまぐちみちこ)
1966年5月2日生まれ。作家。美術エッセイ、小説など著書多数。近年では、ひとり出版社ブルーモーメントから「生き方シリーズ」の刊行が始まる。また、大和書房より刊行の言葉シリーズ(『オードリー・ヘップバーンの言葉』『マリリン・モンローの言葉』『ココ・シャネルの言葉』『ジェーン・バーキンの言葉』『マドンナの言葉』『カトリーヌ・ドヌーヴの言葉』『サガンの言葉』など)が好評、『逃避の名言集』も話題となり版を重ねている。近著は『大人の美学 245の視点』『ピカソの言葉』『彼女たちの20代』。著者累計60万部を超える。

上記内容は本書刊行時のものです。