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女は「おかしい!」を我慢できない 円より子(著/文) - CAPエンタテインメント
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女は「おかしい!」を我慢できない (オンナハオカシイヲガマンデキナイ) 女性のための政治スクールNEXT (ジョセイノタメノセイジスクールネクスト)

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四六判
価格 1,800円+税
ISBN
978-4-910274-09-6   COPY
ISBN 13
9784910274096   COPY
ISBN 10h
4-910274-09-X   COPY
ISBN 10
491027409X   COPY
出版者記号
910274   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
書店発売日
登録日
2023年7月31日
最終更新日
2023年9月16日
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書評掲載情報

2024-04-05 財経新聞  
2024-04-04 exciteニュース  
2024-04-03 徳島新聞Web  
2024-04-03 PC Watch  
2024-04-03 ノアドット  
2024-04-03 ニコニコニュース  
2024-04-03 LINEニュース  
2024-04-02 SANSPO.COM  
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紹介

国民民主党代表 玉木雄一郎推薦!
「おかしい!」じゃあ、自分で変えようと、妊娠出産、年齢、資金無し、知名度無しをものともせず、政治に挑んだふつうの女性たちの痛快な物語は、必ず次の時代を拓くだろう。スクールの30年は、円より子さんが理不尽と闘い続けた平成の政治史でもある。

目次

はじめに
序章  「女性のための政治スクール」と日本の政治

第1章 国政に身を投じたスクール生たち
     町の福祉を変えようと政治家に
     意欲のある女性たちを支援する女性
     追い風の民主党から国政に転身する
     差別された側から声を挙げる
     女性政治家のスター、小池百合子氏に挑む
     1年半、4000カ所で辻立ち
     財政・金融の大切さ
     政治スクールで学んだ女性の国会議員たち
     JAXA在籍のまま参院選に挑戦
     国会議員に必要なこと

第2章 平和を求める女性たち
     独裁者が始めた戦争で命を落とすのは市民
     ガンの手術を転機に政治の世界に
     北海道とユダヤ人を救った篠田さんの祖父
     岸田氏に核兵器禁止条約の批准を言い続けて
     目指すは広島県内の女性議員100人
     米下院議員バーバラ・リーさんのこと
     国民の恐怖心を煽り、利用してはならない

第3章 地方で声を挙げた女性たちキーパーソンと後に続く者たち
     日本新党の旗揚げに胸を震わせ
     スクールに皆勤、衆院選に立候補
     行政への不満を解消するために市議に
     2人目を産んだばかりで立候補
     男性につぶされないように秘密裏に準備
     女が女の力を信じることで
     
第4章 自分らしく生きる!と政治の世界に
      残りの人生を人のために使いたい
      子育て終えたら、パートで議員
      自然保護と精神障害への理解促進するために
      「勝手にやらせてもらいます」と選挙に
      市役所で定年を迎え、市議に転進

第5章 男女が対等に生きられる社会をめざして
      島根県職員になって受けたショック
      女性を自立させない仕組みを変える
      子育てしながら働ける環境を作るために
      とにかく早く選択制夫婦別姓を
      差別への怒りがふつふつと湧いて
      男女共同参画社会を根付かせるために
      しゃべりにしゃべって当選、DV対策に傾注

第6章、ジェンダーバッシングに負けずに
     ジェンダーバッシングが広がった2000年代
     政治家の非科学的な曲解に憤って
     「出産議員ネットワーク」を結成
     「物言う女性はたたかれる。でも、社会を変えたい」
     パートナーシップ証明書第1号で参院選出馬

第7章 人生の「小休止」から政治家に転進
     30代の大学生、卒業後の進路で市議を選ぶ
     無料の英語教室から始めて
     米軍基地のある町で出馬
     私も辞めなければ、あそこにいたのに…

第8章 ふつうの女性が議員になれる時代へ
     「みんなの会in日高」を立ち上げて
     頭の堅い行政を変えるために
     移住した安曇野で市議に転身
     音楽教師から三郷村村議に
     子育て中の女性も選挙に出られるように
     「ジャンヌ・ダルクの会」と『立て。女たちよ。』
     自主上映の仲間と手作り選挙で当選
     ふつうの女性が政治家になる姿を見て
     一生住むと決めた町を暮らしやすくしたい
     疑問を持ち、声をあげる勇気を持つ

第9章 私が見た激動の平成政治史
     細川さんが月刊誌で新党結党宣言
     「円さん、一緒に変えましょう」
     クオータ制と日本新党の党則
     「女性のための政治スクール」を開校
  自民党議員の造反で宮沢内閣不信任案が可決
    自民党が下野、細川非自民連立政権が発足
「ヤマザキジュンコって誰ですか」   
    女性の再就職時の年齢制限問題をめぐって
    銀行への公的資金注入を具申した中山素平さん
日本新党は解党、「スクール」は継続
新進党の“終わりの始まり”だった1996年衆院選
新進党は男の政党?!
    選択制夫婦別姓法案をめぐって
新しい民主党の結成と細川さんの議員辞職
「凄腕ですね、どんな手を使ったんですか」
盗聴法の強行採決で国会初のフィリバスター
国会初のフィリバスターと男性議員のヤジ
女性初の国対委員長代理に
脳梗塞で退陣した小渕首相と失言だらけの森首相
挫折した「加藤の乱」の失敗と小泉政権の誕生
9.11とテロ特措法の顛末
104歳で亡くなった加藤シヅエさんのこと
都知事選で石原氏に挑んだ「平和ボケ婆さん」
志のある人が立候補でき当選できる選挙制度に
「小沢に殺されるぞ!」と言った羽田孜さん
「トロイカ体制」で勢いを取り戻した民主党
衆議院候補者選びをめぐる党内の駆け引き
政治改革法成立から15年で実現した政権交代
議員立法でシベリア特措法案をつくったが・・・
官邸前のハンストを決意した梅雨の日
2011年3月11日と「森の長城プロジェクト」
党首会談で突然、解散を宣言した野田首相
悔みきれない歴史の「if」
「女の年寄りはいらない」のか
政権交代のある政治は平成と共に去ったのか
強姦罪の審議をめぐる忘れられない光景
女性の視点が少ないために

第十章 女性が政治に踏み出すための十のノウハウ
第1・「おかしい!どうして?」を強く打ち出す
第2・仲間をつくろう
第3・家族の説得、協力
第4・チャンスをつかむ
第5・地域事情を研究せよ
第6・自分の魅力、強みを知る
第7・自分なりの地盤をつくる
第8・工夫して人と会う
第9・セクハラ、パワハラ対策
   第10・選挙資金はどうする?

前書きなど

 日本は今、大きな転換点にある。防衛、金融、エネルギー、食糧、農林水産業、水などなど多くの分野で危機が迫っているが、なかでも深刻なのは急激に進む人口減少だ。2060年には2010年人口から32.3%減の8674万人になるという推計が、国立社会保障人口問題研究所から出されている。
 1人の女性が生涯に産む子どもの数を合計特殊出生率(TFR)という。2.10を超えていないと人口は増えないが、日本のTFRは現在、1.30しかない。人口が減ると、子どもを産める年齢の女性の数も減る。人口減少の「負のスパイラル」は加速する一方だ。
 にもかかわらず、国の存立にもかかわるこうした危機に政治が対応できているとは思えない。それが政治への諦めと不信を増幅させている。
 2021年衆院選の投票率は55.93%、2022年参院選は52.05%だった。今春2023年の統一地方選は、前半府県議会政令市議会が44.02%、後半の区議市議会投票率は44.26%、町村議会のそれは55.49%だ。いずれも最低かそれに近い。有権者の諦めや不信感の現れといっていい。
1993年、私は「女性のための政治スクール」を立ち上げた。当時も日本政治は不信のただ中にあった。「政治とカネ」の問題が政界を覆い、戦後ずっと政権を独占してきた自民党の政治は、明らかに袋小路に入っていた。
 「スクール」をつくったのは、「男の世界」である政治に女性の視点を入れて、制度疲労を起こした昭和型の政治を超克しようと考えたからだ。それから30年。紆余曲折を経ながらも「スクール」は続き、多数の女性議員を国や地方に送り出した。ただ、残念ながら、政治は依然として男の世界の色彩が濃く、政権交代という大変動を経てもなお、女性の視点の広がりは十分ではない。少子高齢化、そして人口減少は、その結果にも見える。
 とはいえ、諦めてはいけない。平成の30年を経て、全国の女性議員はじわじわと増えている。男女平等に向けた施策も次々とできている。男性による政治から男女が共につくる政治へのパラダイムシフトが近い将来に起きる可能性は間違いなくある。
だからこそ、いま必要なのは、これまでの総括とこれからの戦略ではないか。政治スクールの30周年を機に著したこの本は、そのための材料を提供することを狙っている。

 この本では、まず「女性のための政治スクール」の歩みをたどり、スクールが輩出した議員たちについて、幾つかのカテゴリーにわけて紹介する。彼女たちはどうして政治を志したのか。ハードルはどこにあり、どう乗り越えてきたのかを、具体的に見ていく。30年間に積み上げられた経験の数々は、将来に向けた貴重なレッスンになるに違いない。
 さらに、参院議員として私が目の当たりにした平成政治の動きを、女性の視点であらためて眺めてみたい。
 そのうえで、スクール生のたちの経験やアンケートへの回答を踏まえ、政治に関わりたい、政治家をめざしたいという女性たちのために、九つのノウハウを示す。
振り返れば、1992年に日本新党の結党にかかわり、政治の道に踏み出して以来、私は一日たりとも政治のことを忘れたことはない。もちろん、楽なことばかりではなかった。腹立たしいこと、嫌なことも山ほどあった。それでも、古希を超えてなお進み続けようと思うのはなぜか。
それは、人はみな平等で、自由に生きる権利を持つと信じるからだ。男女平等への道を拓こうと奮闘してきた女性の先達たちの後を継ぎ、その道を未来へとさらに伸ばしていこうと願うからだ。
 「女性のための政治スクール」の30周年を記念して編んだこの本が、令和の女性政治家たち、政治の道に進みたいと思う女性たちの役に立てば望外の喜びだ。温故知新。古きを知り新しいものをつくりだす旅に、さあ出掛けよう!

著者プロフィール

円より子  (マドカ ヨリコ)  (著/文

津田塾大学英文科卒業後、ジャパンタイムズや講談社で働く。北欧の取材をきっかけに、1979年ニコニコ離婚講座を主宰。3万人以上の女性たちの相談を受ける。
月刊誌週刊誌の執筆、テレビ出演多数。単行本は「主婦症候群」「妻たちの静かな反乱」「夫、あぶない」「ママの離婚」(いずれも、ちくま文庫)、「ターニング・ポイント」新潮社、「一人でも変えられる」日本評論社など40冊以上。
1992年、細川護煕さん(後に総理)が結党した日本新党に参加。93年から2010年まで参議院議員。その間、女性初の財政金融委員長、予算委員会筆頭理事や民主党副代表、東京都連会長などを務める。1993年女性のための政治スクールを開校し、現在、校長。ひとり親家庭の母の就労支援NPO顧問。国民民主党衆院東京17区総支部長。

上記内容は本書刊行時のものです。