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超越への親密性――もう一つの日本文学の読み方―― Intimacy with Transcendence: A New Perspective on Japanese Literature テレングト アイトル(著/文) - 北海学園大学出版会
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超越への親密性――もう一つの日本文学の読み方―― Intimacy with Transcendence: A New Perspective on Japanese Literature (チョウエツヘノシンミツセイ モウヒトツノニホンブンガクノヨミカタ)

文芸
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A5判
縦216mm 横145mm 厚さ31mm
重さ 830g
528ページ
定価 6,500円+税
ISBN
978-4-910236-08-7   COPY
ISBN 13
9784910236087   COPY
ISBN 10h
4-910236-08-2   COPY
ISBN 10
4910236082   COPY
出版者記号
910236   COPY
Cコード
C3090  
3:専門 0:単行本 90:文学総記
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2023年3月31日
書店発売日
登録日
2023年3月14日
最終更新日
2023年3月14日
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紹介

「文学とは何か?」。著者の発した根源的な問いかけは、プラトン、ソクラテスを皮切りに夏目漱石、森鴎外、三島由紀夫に至るまで古今東西の「水脈」を縦横に辿り、文学における最大の秘密へと迫っていく。著者はこう綴る
〈文豪(*漱石、鴎外、三島)はいずれも作品、テクストを通じてわれわれの目に映る現実の皮相な世界を指し示しながら別の世界を表象し、いずれも意識の誕生や言葉の形成の瞬間を見つめながらそこから広がる認識の世界を提示し、しかもその世界をどのように表現し対処すべきかを示唆してくれているのである。確かに、それらの作品・テクストは、つねにわれわれ読者の読みに向かって開かれているが、この論集はそれに勇気づけられ、一貫してマテリアリズムへのアンチ・テーゼを提示したつもりでいる〉
文学が生まれてくる「創作源泉」は、インスピレーションか、それともリアリティかー-マテリアリズム(物質主義)に支配された昨今の文学研究に一石を投じるダイナミックな比較文学論!

目次

第一章 概念としての文学
 ──起源における東西詩学の伝統の相違をめぐって──
第二章 近代文学における自己省察の嚆矢――初期の漱石
 第一節  自己パロディと自己省察の構造――『吾輩は猫である』
 第二節  自己パロディの行方――夢「第七夜」とホイットマンの詩――
第三章 明治期のルネサンス人 鴎外の文学
 第一節  初期ドイツの三部作と翻訳における文学観
 第二節  海、太陽への問いかけと諦め──想起、あるいは「妄想」──
第四章 三島文学の深層構造──今までの研究概観を兼ねて──
第五章 東洋における修辞学の変遷
 修辞学における西洋と日本と中国──その受容と変容をめぐって
第六章 想像力の再発見と表象された海
 ──西から東への伝播と変容についての一スケッチ──
第七章 「蒙古の碑」を巡る日本の死生観
 ──その歴史背景と鎮魂と怨親平等について──

著者プロフィール

テレングト アイトル  (テレングト アイトル)  (著/文

1983年中国内モンゴル大学卒業。1987年渡日。1998年東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻(学術博士取得)。1999年北海学園大学人文学部准教授、2003年より同大学教授。2002年日本国籍取得。ケンブリッジ大学(クレア・ホール)終身会員。専門は比較文学比較文化。
著書に『三島文学の原型――始原・根茎隠喩・構造』(日本図書センター)、『詩的狂気の想像力と海の系譜――西洋から東洋へ、その伝播、受容と変容』(現代出版)、同書のKindle「改訂版」など、そのほか論文(日・中・英・蒙文を含む)多数。

上記内容は本書刊行時のものです。