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#発言する女性として生きるということ
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2023年3月8日
- 書店発売日
- 2023年2月28日
- 登録日
- 2022年12月31日
- 最終更新日
- 2023年6月1日
書評掲載情報
2023-12-23 | SPUR 2024年2月号 |
2023-09-09 |
信濃毎日新聞
2023年9月9日 評者: ブルボン小林(コラムニスト) |
2023-06-08 | CREA 2023年夏号 |
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紹介
私たちは共に、絶えず声を上げ、
お互いを思いやり、
しっかりと手を携えて生きていける
韓国SFの話題作『となりのヨンヒさん』著者チョン・ソヨンによる初の邦訳エッセイ集
「この社会で女性として生きるには、
絶えず自分を奮い立たせなければならない。
自分の発するほぼすべての社会的発言に「女だから」という
フィルターをかけられることを覚悟しなければならない。
韓国で発言する女性として生きるということは、
そんな覚悟を持って、それでも次の世代のために
女性の居場所をひとつでも多く確保できるように、
発言し、主張し続けるということだ。
世間が耳を傾けずにはいられなくなるまで」
――本書より
目次
はじめに
第一部 信念を軽んじる世界で
第二部 発言する女性として生きるということ
第三部 私たちが物語になるとき
終わりに これが私の遺言
日本の読者の皆様へ
訳者あとがき
前書きなど
本書は、これまで私がさまざまな紙面に寄稿したコラム、エッセイ、解説を集めたものである。コラムとエッセイは、テーマや雰囲気が多少重複する数編を除いてはなるべくすべて載せることにした。韓国社会一般に関するテーマは第一部、フェミニズムに関するテーマは第二部に収録した。その他、拙訳書で書いた訳者あとがきと他の作家の小説に寄せた作品解説は、悩んだ末に数編のみを抜粋して第三部に載せることにした。読者が本書を読んだあと、私が翻訳または解説を手がけた書籍を手に取っていただくきっかけになればと思う。
本書には、私が専業作家として、兼業作家として、そして弁護士として書いたものがまんべんなく収録されている。長きにわたって書いてきたものを改めて読んでみると、文章を書く者として私が言いたいことと、一市民として誰かは言うべきだと思った言葉が幾度も重なっていた。それは幸いなことだと思う。さまざまな紙面で執筆しながら、悪意のある書き込みを目にしたり、見ず知らずの方から励ましの声をいただいたりもした。不思議なことだ。ごくプライベートな話もあれば、当時の社会情勢を色濃く反映したものもある。文章というものを通してここまで率直に自分をさらけ出すということは、やや怖くもあるが、やはり素晴らしいことだと思う。
そんな重みが本書を通じて読者のもとに届き、読者の人生に残ることを願ってやまない。
二〇二一年十一月
チョン・ソヨン
上記内容は本書刊行時のものです。