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希望ではなく欲望
閉じ込められていた世界を飛び出す
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2022年11月30日
- 書店発売日
- 2022年11月25日
- 登録日
- 2022年10月19日
- 最終更新日
- 2024年6月10日
書評掲載情報
2024-12-22 |
読売新聞
朝刊 評者: 金承福(出版社「クオン」社長) |
2023-09-01 | 世界 2023年9月号 |
2023-01-18 | 統一日報 第7527号 |
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紹介
生きる資格のない人間などおらず、誰でも堂々と欲望を抱いていいのだ
社会的に認められた職業や地位にある人々が作り出す世界と、
就職はおろか外出すらままならない友人たちが閉じ込められている世界。
その二つの世界の狭間に立ち、行き来しながら、考え、弁論し、表現する――。
作家、弁護士、パフォーマーなど多方面で活躍するキム・ウォニョンの自伝的エッセイ。
「この本は、人生の綱渡りの秘訣を紹介するような自己啓発書ではありません。
綱渡りをするくらいの勇気を出さないと社会の構成員として認めてもらえなかった人たちについての証言です。
20代だったわたしは証人としてこの本を書きました」
(日本語版序文「綱の上で」より)
●著者キム・ウォニョン インタビュー
「作家、キム・ウォニョン――書き、踊り、欲望せよ」
http://cuon.jp/info/2594
-共生を学ぶ舞台のうえで-特別取材!【キム・ウォニョンさんインタビュー】
https://wel-bee.com/interview-kimwonyong/
●キム・ウォニョンの本 続々と邦訳刊行!
2021年韓国出版文化賞受賞作
『サイボーグになる―テクノロジーと障害、わたしたちの不完全さについて』
キム・チョヨプとの共著|岩波書店|2022年11月刊行
2018年「今年の人権書」受賞作
『だれも私たちに「失格の烙印」を押すことはできない』
小学館|2022年12月刊行
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K-BOOK PASSは“ 時差のない本の旅”を提案するシリーズです。
この一冊から小説、詩、エッセイなど、さまざまな
K-BOOKの世界を気軽にお楽しみください。
目次
日本語版序文 綱の上で
改訂版序文 欲望することを恐れないならば
はじめに ちっぽけで弱い存在の、大胆で熱い告白を熱望する
一 ガラスのような身体、棘のような心
地下鉄に乗った障害者
見えない存在
わたしは骨形成不全症だ
月明かりだけが差し込んでいた思春期
学びが開いてくれた新しい世界、けれど窮屈な世界
希望と限界のはざま
風景になった人たち
舞台の上、わたしが世の中に姿を現す瞬間
十七歳の春
わたしの心と身体が一つになるまで
二 全身全霊で世界の中へ
脱出を夢見る
外の世界のとてつもない高さ
「特殊」の世界と「一般」の世界
「許可」してもらわなければならない権利
スーパー障害者になること
一番違ったけれど一番親しかった友人、チョン・ミョンニュン
三 新しい身体の記憶づくり
墜落するものには「車輪」がある
ずっとこんなふうに生きていくわけにはいかない
地下鉄の線路の上に横たわった人たち
身体は変えられないが社会は変えられる
障害を克服した障害者?
わたしの身体は治らなかったが、癒えた
「カミングアウト」が引き出した変化
四 二つの世界のはざまで
カントを読む、物乞いをする障害者
分離された世界
非正常の世界の地獄のような話
展示される人たちと見物する人たち
優越感、その残忍な快楽
共に雨に打たれる連帯
五 わたしは「セクシーな」障害者でありたい
直立歩行のセクシーさについて
クールな人間ではなく、ただの人間ではだめなのか
「僕の脚を見てくれ」
運命に素直に従わない身体
「悪い」身体の叫ぶ自由
自分の人生なら熱く
六 水槽の中の脳、主人公になる
いまだに靴紐も結べないけれど
車椅子の上のマクベス
夢の大きさ
客席を舞台に変える、勇気ある人々
わたしに与えられた自由の重さ
無力な二十代、そして八十八万ウォンの障害者
「でしゃばるな」という古びた命令の前で
わたしとあなたの身体のための証言
おわりに わたしたちには怒りが必要だ
あとがき そして十年後
付 録 障害者問題について深く読む
参考文献
訳者あとがき
関連リンク
●日本語版序文「綱の上で」
●著者キム・ウォニョン インタビュー
「作家、キム・ウォニョン――書き、踊り、欲望せよ」
上記内容は本書刊行時のものです。