書店員向け情報 HELP
出版者情報
書店注文情報
在庫ステータス
取引情報
混沌の王
原書: LE ROI DU DÉSORDRE
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2021年9月27日
- 書店発売日
- 2021年9月29日
- 登録日
- 2021年7月16日
- 最終更新日
- 2024年11月15日
書評掲載情報
2021-12-09 |
紙魚の手帖
2021年12月号 評者: 村上貴史 |
MORE | |
LESS |
紹介
呪われた一族、屋敷、怪人、降霊会、雪の密室、変人探偵とワトソン役。「フランスの新本格作家」アルテ氏が好きなものだけを詰め込んだ、同好の士への最高の贈り物。本作で、美学者探偵オーウェン・バーンズがますます好きになりました。彼の言動や推理から目が離せません。そして、最後の一行の鮮やかさに脱帽!
―― 作家 大山誠一郎さん推薦!
●オーウェン・バーンズシリーズ第一作が待望の邦訳!
夜、白い仮面を目にし、鈴の音を耳にしたら用心せよ――
芸術家を目指す青年アキレス・ストックは、ロンドンで友人になった自称・名探偵オーウェン・バーンズから厄介な頼みを押しつけられる。自分の代役として、名門マンスフィールド家にまつわる呪いの調査をしてほしいというのだ。それも、依頼人の婚約者に成りすまして。
長女の婚約を巡って愛憎渦巻くマンスフィールド家に集まるのは、やり手の貿易商とその腹心の部下、美しき夢遊病患者に高名な霊媒師……と、一癖も二癖もある面々。そして彼らは一様に、毎年の聖夜に現れて一族の誰かの命を奪うという白面の亡霊「混沌の王」の影に怯えていた。それはいにしえの伝承でなく、三年前のクリスマスにも当主の息子エドウィンが、完全な密室の中で殺されたのだという。
そして「混沌の王」を呼び出し鎮めるための交霊会が開かれた夜、新たな殺人事件が発生し――過去と現在の二つの「雪密室殺人」が交差する、奇想と幻影の不可能犯罪ミステリ!
※短編小冊子「怪狼フェンリル」付き。
目次
1 死の鈴
2 奇妙な任務
3 雪のなかの人影
4 明かりが消えて
5 白い仮面
6 雪のなかの散歩
7 混沌の王
8 ドアがあいて……
9 霊よ、ここにいるのか?
10 オーウェンの指示
11 不可能犯罪
12 最終準備
13 赤いクリスマス
14 翼のはえた死神
15 ウェデキンド警部の捜査
16 アリアドネの糸
17 次はハリーが
18 湖の幽霊
19 足は語る
20 オーウェンの謎解き
21 触らぬ神にたたりなし
22 芸術の星のもとに
エピローグ
版元から一言
●本シリーズのカバーイラストはすべて著者自身の筆によるもの
―― ぜひコレクションに!
●本シリーズ既刊:
『あやかしの裏通り』
『2019本格ミステリ・ベスト10』(原書房刊) 海外ランキング 第2位
「週刊文春ミステリーベスト10」海外部門 第8位
『このミステリがすごい!2019年版』(宝島社刊) 海外篇 第6位
『金時計』
『2020本格ミステリ・ベスト10』(原書房刊) 海外ランキング 第5位
『殺人七不思議』
『2021本格ミステリ・ベスト10』(原書房刊) 海外ランキング 第3位
『混沌の王』
『2022本格ミステリ・ベスト10』(原書房刊) 海外ランキング 第9位
『吸血鬼の仮面』
『白い女の謎』
上記内容は本書刊行時のものです。