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民族曼陀羅 中國大陸 小松 健一(著) - みずき書林
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民族曼陀羅 中國大陸

発行:みずき書林
A4変型判
縦310mm 横227mm
264ページ
上製
価格 12,000円+税
ISBN
978-4-909710-00-0
Cコード
C0072
一般 単行本 写真・工芸
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月
2018年6月
書店発売日
登録日
2018年5月24日
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紹介

少数民族の暮らしと文化を撮り続けてきた写真家が写した〈本物の中国の暮らし〉〈中国の人びとの素顔〉そして〈民族の多様性〉

氏の写真にはきびしい生活をドキュメントしている中にも温もりがあり、写真を撮るときの感動が伝わってくる。――田沼武能(写真家・文化功労者)

目次

チベット族(蔵)
イ族(彝)
タイ族(傣)
カン族(漢)
プイ族(布依)
モソ族(摩梭)
サニ族(南路彝)
ホウェイ族(回)
トゥー族(土)
ハニ族(哈尼)
ミャオ族(苗)
ナシ族(納西)
ペー族(白)

解説・キャプション・地図・あとがき

前書きなど

 中国大陸へ通いはじめてから二十七年が経った。車と列車と船で大陸を走破した距離は、八万三二七〇キロメートル、地球の二周を優に廻ったことになる。
 現代中国では、漢民族と五十五の少数民族という分け方(資料参照)をしているが、それはあくまで行政上の都合であって、実際のその数は五〇〇ともそれ以上の民族がいるとも言われている。
 この広大な大陸を巡って、多種多様な民族が共に暮らしながら長い歴史、豊かな文化をそれぞれが独自に創りあげてきたことに感動し、深く興味を持った。それは時代、時代ごとに朝鮮半島や日本列島、ユーラシア大陸全体にも大きな影響を及ぼしている。
 僕はたかだか六十九年前、一九四九年に成立した現在の政権を見ただけで「中国」という国をステレオタイプ化した思考で判断することには大きな疑問を抱いていた。事実はまったく異なるのである。
 人口の多くを占める漢族をふくめて、大陸のあらゆる民族たちはおおらかである。重厚な歴史を積み重ね、幾多の過酷な境遇を乗り越えてきた民族はみな、大陸の悠久の時の流れのなかにどっしりと腰を据えているのだ。
 今回の取材は、中国全土をほぼ網羅した旅であった。深く日常生活の中に分け入って、環境や風土、民俗、宗教などが垣間見ることができる作品で構成した。何はともあれ、一九九一年冬から三十数回にわたり執念で敢行した旅ではあった……。

 初めて中国大陸を訪れた時には、民衆の持つパワーに圧倒された。日常がまるで日本の祭り日のような喧騒につつまれ、エネルギッシュに見えて疲れた。旅を重ねていくなかでようやくわかりはじめたことは、実は人びとはゆったりとした時を送っているということだ。

版元から一言

広大な中国大陸には、漢族のほかに55もの少数民族が生きている。
中国の奥地にわけいり、25年以上にわたって少数民族の暮らしと文化を撮り続けてきた写真家が、全30万カットに及ぶこれまでの全作品から代表作を精選し、詳細な自筆解説を付す。ニュースやインターネットでは知ることができない、〈本物の中国の暮らし〉〈中国の人びとの素顔〉〈民族の多様性〉が描かれる。
厳しい風土の中で自然と共生する民族を撮影することをライフワークとしてきた写真家による、中国大陸紀行の集大成。

著者プロフィール

小松 健一  (コマツ ケンイチ)  (

1953年岡山県生まれ。群馬県に育つ。現代写真研究所研究科(第1期生)卒。新聞記者などを経てフリーの写真家に。世界の厳しい風土の中で自然と共生する民族をライフワークに地球巡礼をしている。また、日本の近現代の文学、作家の原風景を切り口にして日本人の暮らしと風土や、沖縄、環境問題など社会的なテーマを追い続ける。
歌集『春ひそむ冬』で1983年度新日本歌人協会新人賞、『若きいのちへの旅―北の文学原風景』で1987年度緑陰図書選定、「琉球―OKINAWA」で第23回視点大賞(1998年)、『雲上の神々―ムスタン・ドルパ』で第2回飯田市藤本四六写真文化賞(1999年)、『カメラ紀行 文学の原風景をゆく』で2003年度学校図書館ブッククラブ(SLBC)選定図書、『ヒマラヤ古寺巡礼』で2005年公益社団法人日本写真協会賞年度賞、『決定版 広島原爆写真集』『決定版 長崎原爆写真集』で日本ジャーナリスト会議第59回JCJ賞(2016年)などを受賞。
著書に『写真紀行 三国志の風景』(岩波新書)、『秘境ヒマラヤ 父と子の旅』『ムスタンの真実』『チリ―嵐にざわめく民衆の木よ』『太宰治と旅する津軽』『宮沢賢治 雨ニモマケズという祈り』『心に残る「三国志」の言葉』『啄木・賢治 青春の北帰行』など多数。
個展は、ネパール国立アートギャラリー、国立パタンミュージアム、中国・成都市二西山房美術館をはじめ、国内外で多数開催。日本写真家協会(JPS)理事、協同組合日本写真家ユニオン(JPU)専務理事、日本リアリズム写真集団(JRP)事務局長などを歴任。
現在、公益社団法人日本写真家協会会員、協同組合日本写真家ユニオン会員、「反核・写真運動」事務局長、全日本写真連盟関東本部委員、日本ネパール写真交流協会会長、日本中国友好写真協会会長、日中写真交流協会顧問、写真研究会「風」主宰、俳句誌「一滴」同人など。
作品収蔵:中国四川大学、飯田市美術博物館、大分・空想の森美術館ほか。

上記内容は本書刊行時のものです。