書店員向け情報 HELP
出版者情報
書店注文情報
在庫ステータス
取引情報
グリーン・ニューディールを勝ち取れ
気候危機、貧困、差別に立ち向かうサンライズ・ムーブメント
原書: Winning The Green New Deal why we must, how we can
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2021年12月10日
- 書店発売日
- 2021年11月30日
- 登録日
- 2021年10月10日
- 最終更新日
- 2023年7月27日
書評掲載情報
2023-06-17 |
東京新聞
WEB版 評者: 私のオススメ本 「グリーン・ニューディールを勝ち取れ」芹ケ野瑠奈 |
2022-05-07 |
東洋経済オンライン ブックレビュー
評者: 北海道大学教授 橋本務 |
2022-04-12 | 日刊ゲンダイ デジタル |
2021-11-20 |
朝日新聞
朝刊 評者: 明日香 壽川(東北大学教授・環境政策) |
2021-11-20 |
朝日新聞
朝刊 評者: 明日香壽川(東北大学教授・環境政策) |
MORE | |
LESS |
重版情報
3刷 | 出来予定日: 2022-06-25 |
2刷 | 出来予定日: 2021-12-22 |
MORE | |
LESS | |
夏の参議院選挙の政策論争の基本文献ともいえます。気候危機・貧困・格差をめぐる「まっとうな」提言満載です。 |
紹介
大注目ベストセラー『朝日新聞政治部』著者、鮫島浩さん(ジャーナリスト・SAMEJIMA TIMES主宰)推薦!
本書はグリーン・ニューディールの政策集ではない。気候問題と格差問題を同時解決する政治闘争の設計図である
2018年10月、科学者たちは私たちが経済を化石燃料から脱却させなければ、壊滅的な気候変動に直面するまでに残された時間は12年に満たないと警告しました。
そして、今年、国際気候変動科学者の6次報告では、人間の産業活動の気候変動への影響は確定的なものとなり、2019年後半から1.5度に抑えることが削減目標の世界的スタンダードになっています。
上記の目標を達成するために「私たちはどのように行動すればよいか」そして「どのような社会にすればよいか」
気候変動は、社会的弱者を作り出し、気候災害や食糧危機などは、貧困・格差を拡大させていきます。また、単純に二酸化炭素を減らす社会にすればよいというわけには、いきません。産業のありかたを変化させることで、社会的に不利益を被る人々がでないようにする必要があります。グリーン・ニューディール政策ビジョンは、すべての人に経済的・人種的正義を保証しつつ、気候の大災害を回避するために経済を迅速かつ大幅に変革するというものです。
本書『グリーン・ニューディールを勝ち取れ』では、第一線で活躍する若者の活動家、ジャーナリスト、政策立案者、研究者が、気候変動の大惨事を回避するために変革的なアジェンダが必要な理由と、私たちの運動が勝つためにどのように組織化できるかを説明しています。本書は、社会運動団体のサンライズ・ムーブメントの共同創設者であるヴァルシニ・プラカシュ、グリーン・ニューディール政策の立案者であるリアナ・グン・ライト、ノーベル賞受賞経済学者のジョセフ・スティグリッツ、反グローバリゼーションのジャーナリストであるナオミ・クライン、国際的に有名な環境保護主義者のビル・マッキベンなどがエッセイを執筆しています。不平等や人種差別に立ち向かわなければ気候変動の危機を解決できない理由、政治的に可能なことを再定義し、化石燃料の億万長者の反対を押し切って運動を展開する方法、そしてグリーン・ニューディールによって私たち全員のために公正で繁栄する経済を構築する方法を学びます。
本書の大部分の著者は、アメリカでZ世代・ミレニアル世代とよばれるハイティーンから30代半ばまでの若者世代であることです。
目次
編者による序文 ヴァルシニ・プラカシュ ギド・ジルジェンティ
序章 部屋の中の大人たち ヴァルシニ・プラカシュ
第一部 彼らは、この危機の打開を望まない
第1章 今ここにある気候危機 デビッド・ウォラス=ウェルズ
パラダイス―その名のとおりの町でありますように ミケーラ・バトソン
第2章 火をつけたのは、私たちではない ケイト・アロノフ
第3章 最悪の時期における市場原理主義 ナオミ・クライン
第4章 気候崩壊を避けるためには人種差別をなくす取り組みが必要だ
イアン・ヘイニー・ロペス
第二部 グリーン・ニューディルのビジョンと政策
第5章 いかにして私たちはグリーン・ニューディールにたどり着いたのか?
ビル・マッキベン
第6章 グリーン・ニューディールの方針と原則 リアナ・グン=ライト
第7章 経済学からのグリーン・ニューディール推進論 ジョセフ・スティグリッツ
第8章 南部湾岸地域のためのグリーン・ニューディール
コレット・ピション・バトル
おカネには、陽に照らされて腐ってゆく牡蠣殻の山のようなにおいがした
ジェナイ・ルイス
第9章 グリーン・ニュー・ビンゴホール ジュリアン・ブレイブ・ノイズキャット
第10章 労働者にとってのグリーン・ニューディール メアリー・ケイ・ヘンリー
第三部 グリーン・ニューディールを勝ち取るために組織化(オーガナイズ)する
第11章 人々の力と政治的な力 ヴァルシニ・プラカシュ
一緒に海を分けて進む ジェレミー・オーンスタイン
第12章 私たちは光輝く―希望と歌による組織化― サラ・ブラぜビッチ
ダイアナ・ジェイ ビクトリア・フェルナンデス アル―・シニ―=アジェイ
アメリカの青空 サヤ・アメリ・ハジェビ
第13章 地球のための第三のリコンストラクション ウィリアム・J・バーバー二世牧師
第14章 アメリカの政治の次の時代 ギド・ジルジェンティ ワリード・シャヒド
第15章 抵抗運動から予備選挙へ アレクサンドラ・ロハス ワリード・シャヒド 2
第16章 ニューディールによる労働権の確立と、グリーン・ニューディールによる労働者 の復権 ロバート・マスター
組織化しよう、投票しよう、ストライキしよう ヴァルシニ・プラカシュ
原注
訳者解説 グリーン・ニューディールを勝ち取れ 朴勝俊
索引
編著者略歴
執筆者一覧
翻訳者一覧
目次
目次
編者による序文 ヴァルシニ・プラカシュ ギド・ジルジェンティ
序章 部屋の中の大人たち ヴァルシニ・プラカシュ
第一部 彼らは、この危機の打開を望まない
第1章 今ここにある気候危機 デビッド・ウォラス=ウェルズ
パラダイス―その名のとおりの町でありますように ミケーラ・バトソン
第2章 火をつけたのは、私たちではない ケイト・アロノフ
第3章 最悪の時期における市場原理主義 ナオミ・クライン
第4章 気候崩壊を避けるためには人種差別をなくす取り組みが必要だ
イアン・ヘイニー・ロペス
第二部 グリーン・ニューディルのビジョンと政策
第5章 いかにして私たちはグリーン・ニューディールにたどり着いたのか?
ビル・マッキベン
第6章 グリーン・ニューディールの方針と原則 リアナ・グン=ライト
第7章 経済学からのグリーン・ニューディール推進論 ジョセフ・スティグリッツ
第8章 南部湾岸地域のためのグリーン・ニューディール
コレット・ピション・バトル
おカネには、陽に照らされて腐ってゆく牡蠣殻の山のようなにおいがした
ジェナイ・ルイス
第9章 グリーン・ニュー・ビンゴホール ジュリアン・ブレイブ・ノイズキャット
第10章 労働者にとってのグリーン・ニューディール メアリー・ケイ・ヘンリー
第三部 グリーン・ニューディールを勝ち取るために組織化(オーガナイズ)する
第11章 人々の力と政治的な力 ヴァルシニ・プラカシュ
一緒に海を分けて進む ジェレミー・オーンスタイン
第12章 私たちは光輝く―希望と歌による組織化― サラ・ブラぜビッチ
ダイアナ・ジェイ ビクトリア・フェルナンデス アル―・シニ―=アジェイ
アメリカの青空 サヤ・アメリ・ハジェビ
第13章 地球のための第三のリコンストラクション ウィリアム・J・バーバー二世牧師
第14章 アメリカの政治の次の時代 ギド・ジルジェンティ ワリード・シャヒド
第15章 抵抗運動から予備選挙へ アレクサンドラ・ロハス ワリード・シャヒド 2
第16章 ニューディールによる労働権の確立と、グリーン・ニューディールによる労働者 の復権 ロバート・マスター
組織化しよう、投票しよう、ストライキしよう ヴァルシニ・プラカシュ
原注
訳者解説 グリーン・ニューディールを勝ち取れ 朴勝俊
索引
編著者略歴
執筆者一覧
翻訳者一覧
前書きなど
訳者解説 朴勝俊 より(以下、一部抜粋)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
グリーン・ニューディール提案の内容については,策定者の一人であるリアナ・グン=ライト(第6章)が詳述している.その一部を以下に引用しよう:
グリーン・ニューディールは,アメリカを急速にゼロ炭素経済に移行させるための,経済的総動員の10 カ年計画だ.その過程で,格差を大幅に是正し,迫害や抑圧の負の遺産を処理することによって米国経済を再生・再編するものなのだ.アメリカ連邦議会のグリーン・ニューディール(GND)決議には,以下の5 つの目標がある.
1 全てのコミュニティと労働者のための公平で公正な移行(a fair and just transition)を通じて,温室効果ガスの差し引きゼロ排出(ネットゼロ)を達成する.
2 何百万もの良質で高賃金の雇用を創出し,米国のすべての人々のための繁栄と経済的安全保障を確保する.
3 米国のインフラと産業に投資し,21 世紀の課題に持続可能な形で対応する.
4 きれいな空気や水と,気候とコミュニティの回復力,健康的な食糧,自然へのアクセス,そして持続可能な環境を,全ての人々に保障する.
5 最前線の脆弱なコミュニティに対する現在の抑圧を止め,未来の抑圧を防ぎ,歴史的な抑圧を補償して,正義と公平性を促進する.そこには,先住民や有色人種,移民,脱工業化地域,過疎地域,貧困層,低所得労働者,女性,高齢者,家を失った人々,障害者,若者たちのコミュニティが含まれる.
これを読めばその構想は明確であり,説明を要さないであろう.急速な気候危機対策を実現するためには,正義(ジャスティス)にかなった豊かな経済をめざす政策が不可欠なのである.
版元から一言
本書『グリーン・ニューディールを勝ち取れ』は、第一線で活躍する若者の活動家、ジャーナリスト、研究者が、気候変動の大惨事を回避するためには何が必要なのか、そして、それを実現するための方法論について多様な角度から論じています。
大部分の著者は、アメリカでZ世代・ミレニアル世代とよばれるハイティーンから30代半ばの若者世代で、社会運動団体サンライズ・ムーブメントの共同創設者であるヴァルシニ・プラカッシュ、グリーン・ニューディール政策の立案者であるリアナ・グン=ライトなどが執筆しています。また、ノーベル賞受賞経済学者のジョセフ・スティグリッツ、反グローバリゼーションのジャーナリストであるナオミ・クライン、国際的に著名な環境保護主義者のビル・マッキベンなども執筆陣に加わっています。貧困や人種差別に立ち向かわなければ気候変動の危機を解決できない理由とグリーン・ニューディールによって実現できる正義の経済を構築する方法を学びます。
関連リンク
上記内容は本書刊行時のものです。