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スポーツ人類学 ニコ・ベズニエ(著) - 共和国
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スポーツ人類学 グローバリゼーションと身体
原書: Anthropology of Sport

発行:共和国
菊変型判
縦188mm 横150mm 厚さ28mm
重さ 500g
476ページ
並製
価格 4,500円+税
ISBN
978-4-907986-65-0
Cコード
C0036
一般 単行本 社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2020年9月20日
書店発売日
登録日
2020年8月24日
最終更新日
2020年9月18日
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紹介

人類学はスポーツとどのように切り結ぶのか? 東京オリンピックの延期/中止を前に、スポーツを文化的かつ体系的に考えるための1冊。われわれの日常生活に不可欠なスポーツをめぐって、蘭米英の研究者が、植民地主義、階級、ジェンダー/セックス、メガイベント、ジェントリフィケーション、ナショナリズムなどを切り口に豊富な実例とフィールドワークを駆使して分析し、「スポーツ人類学」を確立した画期的な著作。

目次

 日本語版への序文
 
序章
 
第1章 スポーツ、人類学、歴史
 
第2章 スポーツ、植民地主義、帝国主義
 
第3章 スポーツ、健康、環境
 
第4章 スポーツ、階級、人種、エスニシティ
 
第5章 スポーツ、セックス、ジェンダー、セクシュアリティ

第6章 スポーツ、文化パフォーマンス、メガイベント

第7章 スポーツ、ネーション、ナショナリズム
 
第8章 世界システムにおけるスポーツ

エピローグ 人類学にとってのスポーツ
 
 註
 
 謝辞
 
 訳者あとがき

前書きなど

〔……〕我々は、スポーツ全般が社会的、文化的、政治的、そして経済的なコンテクストとどのように関わるかを説明する多様な例が、日本には豊富にあることを知っている。だから我々は、古代から現代にいたる世界中のスポーツの実践に対する人類学的な視点を示す本書で、日本の例を多く用いている。一般的にスポーツは、余暇として、娯楽として、個人的に楽しむものと考えられているが、実際は、人が人生をいかに組み立てるか、あるいは社会がいかに機能するかのような重要かつ広く応用できる問題を提起する。スポーツは、人々の生活の私的側面から全世界を一つにするメガイベントまでのさまざまなレベルで機能するので、人々の生活がグローバルなプロセスにいかに織り込まれるかを理解するためのとても豊かなフィールドである。
 日本であれ世界のどこであれ、人類学的な理論と方法のレンズを通してスポーツを分析することは、こうした大きな問題を明らかにする際の手助けとなる。我々は、日本の読者が本書に、人間の状態に関するさらなる問題提起を導くさまざまな素材を見出すことを期待している。――「日本語版への序文」より

版元から一言

 本書では、スポーツとさまざまな事象との関係が精査され、分析されています。目次に掲げてあるとおり、それは植民地主義、帝国主義、階級、人種、エスニシティ、セックス、ジェンダー、セクシュアリティ、メガイベント、ナショナリズムなど、じつに多岐にわたっています。スポーツには「知」や「思想」が集約されているのだということを、本書は学ばせてくれます。また、これらの分析にはしばしば社会科学的な方法論が用いられるので、現代思想や社会学、国際関係論などの隣接諸領域を学ぶための入門書としても活用できるでしょう。

 なお、小社としては2021年に予定されている東京オリンピック/パラリンピックの開催には積極的に反対していますが、本書はあくまで人類学のスタンスで一貫しています。反対であれ賛成であれ無関心であれ、いまスポーツを考えるうえで必携必読の1冊であることは間違いありません。本書を通して、さまざまな議論が湧き出ることを願っています。480ページ近くもある大著ですが、それだけ充実した内容です。ぜひご一読ください。

著者プロフィール

ニコ・ベズニエ  (ニコ ベズニエ)  (

アムステルダム大学教授。専攻は、文化人類学。American Ethnologist 編集長(2016~19)。
著書に、Sport, Migration, and Gender in the Neoliberal Age(共著)Routledge, 2020など多数がある。

スーザン・ブロウネル  (スーザン ブロウネル)  (

ミズーリ大学セントルイス校教授。専攻は、人類学。
著書に、Experiential and Performative Anthropology in the Classroom: Engaging the Legacy of Edith and Victor Turner(共著)Palgrave Macmillan, 2020、Training the Body for China: Sports in the Moral Order of the People’s Republic, University of Chicago Press, 1995 など多数がある。

トーマス・F・カーター  (トーマス カーター)  (

ブライトン大学主任講師。専攻は、人類学。
著書に、Transforming Sport: Knowledges, Practices, Structures(共著)Routledge, 2018、In Foreign Fields: The Politics and Experiences of Transnational Sport Migration, Pluto Press 2011 など多数がある。

川島浩平  (カワシマ コウヘイ)  (

1961年、東京都に生まれる。ブラウン大学大学院歴史学研究科博士課程修了。博士(アメリカ都市史)。現在は、早稲田大学スポーツ科学学術院教授。専攻は、スポーツ史、アメリカ研究。著書に、Touchdown: An American Obsession(共著)Berkshire, 2019、『人種とスポーツ』(中公新書、2012)などがある。

石井昌幸  (イシイ マサユキ)  (

1963年、島根県に生まれる。京都大学人間・環境学研究科博士課程単位取得退学。現在は、早稲田大学スポーツ科学学術院教授。専攻は、スポーツ史、国際スポーツ文化論。著書に、『スポーツの世界史』(共著、一色出版、2018)などがある。

窪田暁  (クボタ サトル)  (

1976年、奈良県に生まれる。総合研究大学院大学文化科学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。現在は、奈良県立大学地域創造学部准教授。専攻は、文化人類学、カリブ海地域研究、スポーツ移民研究。著書に『「野球移民」を生みだす人びと――ドミニカ共和国とアメリカにまたがる扶養義務のネットワーク』(清水弘文堂書房、2016)などがある。

松岡秀明  (マツオカ ヒデアキ)  (

1956年、埼玉県に生まれる。カリフォルニア大学バークレー校大学院文化人類学研究科博士課程修了。博士 (文化人類学)。前・大阪大学コミュニケーションデザイン・センター招聘教授。著書に、『ブラジル人と日本宗教』(弘文堂、2004)、Japanese Religions in and beyond the Japanese Diaspora(共編著、Institute of East Asian Studies, University of California at Berkeley, 2007)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。