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起点としての80年代
- 出版社在庫情報
- 品切れ・重版未定
- 初版年月日
- 2018年7月7日
- 書店発売日
- 2020年8月5日
- 登録日
- 2020年7月28日
- 最終更新日
- 2020年8月19日
紹介
金沢21世紀美術館、高松市美術館、静岡市美術館による共同企画展「起点としての80年代」のカタログ。
出品作家は、石原友明、今村源、大竹伸朗、岡﨑乾二郎、川俣正、杉山知子、諏訪直樹、辰野登恵子、戸谷成雄、中原浩大、中村一美、日比野克彦、藤本由紀夫、舟越桂、松井智惠、宮島達男、森村泰昌、横尾忠則、吉澤美香。
[展覧会情報]
起点としての80年代
金沢21世紀美術館:2018年7月7日-2018年10月21日
高松市美術館:2018年11月3日-2018年12月16日
静岡市美術館:2019年1月5日-2019年3月24日
1970年代のコンセプチュアルでストイックな表現に対する反動から、80年代の日本では絵画や彫刻の復権が唱えられ、好調な経済状況を背景として、色彩豊かで伸び伸びとした筆遣いの「ニュー・ペインティング」などが広まりました。しかし、90年以降の美術は、むしろ「おたく」など80年代のサブカルチャーに影響を受けた表現が主流となります。そのため、それ以降、80年代の美術は参照されることが少なくなってしまいました。近年、「具体」や「もの派」など1970年代までの戦後日本美術に関する研究が国内外で急速に進んでいます。今こそ、70年代と90年代のはざまにある80年代の日本美術について深く見つめる時期に来ていると言えます。約30年を経た今日から振り返ると、80年代は、今日の美術において重要なインスタレーションという形式、作品制作への参加や社会との関係への意識、オルタナティブ・スペース、 メディア・アート、「美術」という制度を相対化する視点、日常性や軽やかさを大切にする感性などが新たに生まれた、充実した時代であったことがわかります。本展では今日の視点から80年代の日本の美術を見詰め直し、「起点」となる作品を紹介します。(展覧会チラシより転載)
目次
はじめに
鷲田めるろ「1980年代の日本美術における批判的地域主義」
牧野裕二「中原浩大とは何か――イメージ、持ち物、こども」
伊藤鮎「それぞれの、もう一つの起点――横尾忠則、大竹伸朗、日比野克彦の80年代」
以倉新「80年代についての一考察」
図版(章立て)
I. メディウムを巡って
II. 日常とひそやかさ
III. 関係性
IV. 記憶・アーカイヴ・物語
寄稿
峯村敏明「言語/制度/時として詩」
谷新「80年代日本/美術の成果――70年代のミニマリズムを超えて」
建畠晢「転換期としての80年代」
飯沢耕太郎「「日本写真」の1980年代」
北澤憲昭「汎化されたアヴァンギャルド――「美術の1980年代」試論」
小池一子「オルタナティブをめざすということ」
篠原資明「ヤワコいアートへ――関西ニューウェーヴ考」
島敦彦「1980年代遠望――メディア・アート周辺雑記」
年表
主要参考文献
出品リスト
上記内容は本書刊行時のものです。