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あり
青の国、うたの国
宮崎で暮らした6年半、毎月綴った“海のあお通信”
四六判
258ページ
価格
1,700円+税
- 出版社在庫情報
- 不明
- 書店発売日
- 2023年4月19日
- 登録日
- 2023年2月28日
- 最終更新日
- 2023年4月13日
書評掲載情報
2023-04-28 |
宮崎日日新聞
朝刊 評者: 中川美香/歌人俵万智さん 宮崎の魅力“凝縮” |
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紹介
7年前、石垣島から宮崎県に移住した彼女。そこは青い海と青い空、そして「短歌」が愛されている土地だった。
日向市出身の若山牧水が「樹は妙に草うるはしき靑の國 日向は夏の香にかをるかな」と詠んだように、宮崎は「青の国」であり、「うたの国」なのだ。
その暮らしは、ほんとうの意味での豊かさを感じさせてくれる。
美味しいものと、素敵な人たちと、生活に根づく文化。
そして短歌が常に身近にあった。
77の歌を起点に綴られた、宮崎日日新聞連載「海のあお通信」に加筆修正したエッセイ集。
装画は荒井良二。
前書きなど
新元号が「令和」と発表されるや、世にはちょっとした万葉集ブームが起きているらしい。大伴旅人の邸宅で、梅を題材にした和歌を詠み合った「梅花の宴」、その序文から元号がとられた。
たまたま先月、パリと東京で「万葉集」の話をしてきたところだった。直後にこんなに注目されて、万葉ファンとしては嬉しいかぎりだ。自分の名前の漢字を説明するとき、「万葉集のマンです」と言って分かってもらえる確率も、グンとアップしたことだろう。
短歌は、日記よりも手紙に似ている。日記だったら、書いて机の引き出しに仕舞っておけばいい。詩の形にして読んでもらうというのは、誰かに思いを届けたいから。つまり「万葉集」を読むということは、千年以上も前の人からの手紙を読むということ。
すごくないですか? それが残っていて、読めるなんて。
さらに、同じ五七五七七の形で、今の人たちが詠んでいるというのもまたすごい。
上記内容は本書刊行時のものです。