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在庫あり
取引情報
取引取次:
地方小 ト・日・他 書店
直接取引:あり
句集 鄙の色
四六判
縦188mm
横128mm
厚さ15mm
重さ 240g
208ページ
セミハード
価格
2,000 円+税
2,200 円(税込)
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2025年5月30日
- 書店発売日
- 2025年5月27日
- 登録日
- 2025年5月23日
- 最終更新日
- 2025年5月28日
紹介
前句集『にれかめる』で牛飼詩人としてその名を全国に知らしめた著者の、現在までの集大成となる第4句集。2019年から2023年までの5年間を、白・黒・緑・銀・青の彩りに謳いあげました。
【自選12句】
春来る尾の有るものに無いものに
白樺の樹皮のしらりと春雪光
母牛の喰らふ春闇色の胞衣
蝦夷梅雨の牛の涎のやうな空
沖とほき息夏草を胸に漕ぎ
黒牛に黒い反芻熱波来る
いとど出てくる住み古りし貌をして
露に牛追ふ棒切れも露に濡れ
鹿の屍を穿る鴉の芯まで黒
吹かれをる枯蜘蛛足八本無欠
青空を重石と思ふ寒さかな
雪の夜の牛の眼の底知れず
目次
白樺の樹皮 二〇一九年
黒い反芻 二〇二〇年
緑の呼吸 二〇二一年
銀の凍 二〇二二年
青の深度 二〇二三年
あとがき
前書きなど
本句集は、『にれかめる』以降の、2019年から2023年までの5年間に発表した句から372句を選んで編んだ。2023年までとしたのは、北海道から関東へ転居したのが2023年の11月ということで、区切りとしてちょうど良いと思ったからである。
(鈴木牛後/「あとがき」より)
版元から一言
俳句を作り愛好する皆さんには、漢字に読み仮名を振ることを嫌う傾向が、少なからずあるように見受けます。季語の中には難読と言われる熟語もあり、そういう言葉を常日頃から使いこなすわけですから、読者が「知らないだろう」「読めないだろう」と思うことは傲慢、という真情からでしょうか。ほぼすべての俳句作家が、句集に読み仮名を振ることはあえてしません。
しかし、本当にそれでいいのでしょうか。
本書はそんな傾向に一石を投じます。
上記内容は本書刊行時のものです。