版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
句集  鄙の色 鈴木牛後(著) - 書肆アルス
.
【利用可】

書店員向け情報 HELP

書店注文情報

在庫ステータス

在庫あり

取引情報

取引取次:
地方小     ト・日・他     書店
直接取引:あり

出版社への相談

店頭での販促・拡材・イベントのご相談がありましたらお気軽にご連絡ください。

句集 鄙の色 (クシュウ ヒナノイロ)

文芸
このエントリーをはてなブックマークに追加
発行:書肆アルス
四六判
縦188mm 横128mm 厚さ15mm
重さ 240g
208ページ
セミハード
価格 2,000 円+税   2,200 円(税込)
ISBN
978-4-907078-49-2   COPY
ISBN 13
9784907078492   COPY
ISBN 10h
4-907078-49-8   COPY
ISBN 10
4907078498   COPY
出版者記号
907078   COPY
Cコード
C0092  
0:一般 0:単行本 92:日本文学詩歌
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2025年5月30日
書店発売日
登録日
2025年5月23日
最終更新日
2025年5月28日
このエントリーをはてなブックマークに追加

紹介

前句集『にれかめる』で牛飼詩人としてその名を全国に知らしめた著者の、現在までの集大成となる第4句集。2019年から2023年までの5年間を、白・黒・緑・銀・青の彩りに謳いあげました。

【自選12句】
春来る尾の有るものに無いものに
白樺の樹皮のしらりと春雪光
母牛の喰らふ春闇色の胞衣
蝦夷梅雨の牛の涎のやうな空
沖とほき息夏草を胸に漕ぎ
黒牛に黒い反芻熱波来る
いとど出てくる住み古りし貌をして
露に牛追ふ棒切れも露に濡れ
鹿の屍を穿る鴉の芯まで黒
吹かれをる枯蜘蛛足八本無欠
青空を重石と思ふ寒さかな
雪の夜の牛の眼の底知れず

目次

白樺の樹皮 二〇一九年
黒い反芻  二〇二〇年
緑の呼吸  二〇二一年
銀の凍   二〇二二年
青の深度  二〇二三年
 あとがき

前書きなど

本句集は、『にれかめる』以降の、2019年から2023年までの5年間に発表した句から372句を選んで編んだ。2023年までとしたのは、北海道から関東へ転居したのが2023年の11月ということで、区切りとしてちょうど良いと思ったからである。
(鈴木牛後/「あとがき」より)

版元から一言

俳句を作り愛好する皆さんには、漢字に読み仮名を振ることを嫌う傾向が、少なからずあるように見受けます。季語の中には難読と言われる熟語もあり、そういう言葉を常日頃から使いこなすわけですから、読者が「知らないだろう」「読めないだろう」と思うことは傲慢、という真情からでしょうか。ほぼすべての俳句作家が、句集に読み仮名を振ることはあえてしません。
しかし、本当にそれでいいのでしょうか。
本書はそんな傾向に一石を投じます。

著者プロフィール

鈴木牛後  (スズキ ギュウゴ)  (

1961年 北海道生まれ。
2009年 iモード俳壇「俳句の缶づめ」(夏井いつき選)に投句を始める。
2011年 「藍生」入会。
2012年 「第1回大人のための俳句を作ろうコンテスト」(現・百年俳句賞)最優秀賞受賞。
俳句集団【itak】の旗揚げに幹事として参画。
2016年 「雪華」入会。
2017年 藍生賞受賞。
2018年 第64回角川俳句賞受賞。
2019年 第34回北海道新聞俳句賞受賞(『にれかめる』にて)。
2023年 「藍生」終刊。
2024年 「アジール」に参加。

句集
『根雪と記す』(新装版)2014年 マルコボ.コム
『暖色』2014年 マルコボ.コム
『にれかめる』2019年 角川書店

上記内容は本書刊行時のものです。