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新版どこ行っきょん 短歌おまけ 森村 稔(著/文) - 書肆アルス
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新版どこ行っきょん 短歌おまけ (シンパンドコイッキョン タンカオマケ)

文芸
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発行:書肆アルス
文庫判
288ページ
並製
定価 800円+税
ISBN
978-4-907078-45-4   COPY
ISBN 13
9784907078454   COPY
ISBN 10h
4-907078-45-5   COPY
ISBN 10
4907078455   COPY
出版者記号
907078   COPY
Cコード
C0095  
0:一般 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2023年10月10日
書店発売日
登録日
2023年9月21日
最終更新日
2023年11月27日
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紹介

「若い頃は、しばしば「おまえ、どこ行っきょん」(どこへ行きつつあるのか)と、少年時代を過ごした阿波の徳島弁で自分に問うことがあった。――(本文より)」
腹を空かした少年時代(Ⅰ)、東京へ出てきた青年時代(Ⅱ)、我を忘れて働いた壮年時代(Ⅲ)を綴ったエッセイに、老年時代になってふと目覚め詠んだ短歌作品(Ⅳ)のうち、自伝ふう作品をチョイスして収録。文庫版で送る著者初の自分誌です。

目次

Ⅰ 腹を空かして
どこ行っきょん
入道雲
歌謡曲で育った
腹を空かして
充満の快
積み木で字を覚えた
初めて買った本
たった一度のキセル
デラシネの如く
女体の美
ええのん買うてやる
幻の国民学校
胸に突き刺さっている歌
本が好きな子ども
深夜の頭の旅

Ⅱ 東京へ出て
あの一言
奇遇1
奇遇2
ミノル
東京へ出て
初めてのコーヒーその他
ゲルピン時代
小説落選
就職のこと
社会人第一歩
社会人第二歩
アマチュアの特権
レイアウト
橘君にもらった猫
メモ哀話
自分だけの体験
伸びる新人
タバコをやめた
ザッチョマン
飽きっぽいか
スポーツだめ
たとえば、料理人
おれも職人だ
プロ根性

Ⅲ 我を忘れて
〝長のつくもの〟
 閉店閉口
独り酒讃歌
本を読む場所
あれはどうなったか
たまには本格読書
大いなる世代
遠くが見たい
アラン・ドロンから余談へ
男も喋りたい
樹木讃
朝の公園ベンチで

Ⅳ ふと目覚めて…短歌おまけ
ここに至りて
家族の記憶ー大阪に生まれて
郷里、徳島ー疎開先
あの日々ー大学進学
ホの字
著述生活
博報堂、リクルート、大学非常勤講師
わけても、リクルート

あとがき
新版あとがき
エディターズ・ノート

前書きなど

若い頃は、しばしば「おまえ、どこ行っきょん」(どこへ行きつつあるのか)と、少年時代を過ごした阿波の徳島弁で自分に問うことがあった。老境を迎えた今、そんな台詞が頭をかすめることもないではないが、多くの場合は、だれに迷惑をかけることもない〝その他大勢〟の一人として自分の世界に浸っていることができる。神様がくれる最高の贈り物。老年のたっぷりある時間を使い、アンチ・エイジングに対抗して、プロ・(賛)エイジングとでも言おうか、老後の安逸、加齢自足の哲学を追求する学派でも構想してみようかな。
ま、そんなことでも夢見て昼寝しようか。
 

版元から一言

2013年、小B6判の単行本『どこ行っきょん』を出版し、しばらく品切れ状態でした。
その『どこ行っきょん』から「自分についてのエッセイ」を選び、近年著者が詠んだ短歌のうち、「越し方に触れた短歌」約200首を新たに加え、新版として文庫サイズで刊行するのが本書です。

業績を上げてもどこか学生気分を残していて、ゆえに何事にも少し冷めている、そして面白いことには敏感で直向きな著者と、著者ゆかりの人たち。
昭和の企業人がおしなべて共通にもっていた核心のようなものが、『新版どこ行っきょん短歌おまけ』に見出せるかもしれません。
そんな願いを込めて送り出します。

著者プロフィール

森村 稔  (モリムラ ミノル)  (著/文

昭和10年大阪市生まれ。小学校3年生のとき、戦時疎開で徳島へ。徳島県立名西高等学校を経て、東京大学文学部美学美術史学科卒業。20代後半、博報堂を退社し、東大新聞研究所研究生に。リクルート創業期の仕事を手伝い、昭和38年、会社設立と同時に入社。社員番号4。編集部長、制作本部長、専務取締役などを経て、平成9年退職。リタイア後は、お茶の水女子大学でメディア論、東京経済大学で文章作法などの講師を数年間つとめた。
著書に『スペシャリスト時代』(実業之日本社)、『広告マンの世界』(天野祐吉氏との共著)、『仕事を活かすセンス』(以上、東洋経済新報社)、『昇進術入門』(文藝春秋)、『頭の散歩』(産業能率大学出版部)、『クリエイティブ志願』(青英舎、後にちくま文庫)、『朝の独学』(筑摩書房)、『ネクタイのほどき方』(同)、『自己プレゼンの文章術』(ちくま新書)、『青空は片思い』(書肆アルス)、『老童雑記』(同)など。歌集に『寝しなの歌』、『帰りしなの歌』、『須臾の残響』(同)。

旧版ISBN
9784907078041

上記内容は本書刊行時のものです。