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新版どこ行っきょん 短歌おまけ
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2023年10月10日
- 書店発売日
- 2023年10月20日
- 登録日
- 2023年9月21日
- 最終更新日
- 2023年11月27日
紹介
「若い頃は、しばしば「おまえ、どこ行っきょん」(どこへ行きつつあるのか)と、少年時代を過ごした阿波の徳島弁で自分に問うことがあった。――(本文より)」
腹を空かした少年時代(Ⅰ)、東京へ出てきた青年時代(Ⅱ)、我を忘れて働いた壮年時代(Ⅲ)を綴ったエッセイに、老年時代になってふと目覚め詠んだ短歌作品(Ⅳ)のうち、自伝ふう作品をチョイスして収録。文庫版で送る著者初の自分誌です。
目次
Ⅰ 腹を空かして
どこ行っきょん
入道雲
歌謡曲で育った
腹を空かして
充満の快
積み木で字を覚えた
初めて買った本
たった一度のキセル
デラシネの如く
女体の美
ええのん買うてやる
幻の国民学校
胸に突き刺さっている歌
本が好きな子ども
深夜の頭の旅
Ⅱ 東京へ出て
あの一言
奇遇1
奇遇2
ミノル
東京へ出て
初めてのコーヒーその他
ゲルピン時代
小説落選
就職のこと
社会人第一歩
社会人第二歩
アマチュアの特権
レイアウト
橘君にもらった猫
メモ哀話
自分だけの体験
伸びる新人
タバコをやめた
ザッチョマン
飽きっぽいか
スポーツだめ
たとえば、料理人
おれも職人だ
プロ根性
Ⅲ 我を忘れて
〝長のつくもの〟
閉店閉口
独り酒讃歌
本を読む場所
あれはどうなったか
たまには本格読書
大いなる世代
遠くが見たい
アラン・ドロンから余談へ
男も喋りたい
樹木讃
朝の公園ベンチで
Ⅳ ふと目覚めて…短歌おまけ
ここに至りて
家族の記憶ー大阪に生まれて
郷里、徳島ー疎開先
あの日々ー大学進学
ホの字
著述生活
博報堂、リクルート、大学非常勤講師
わけても、リクルート
あとがき
新版あとがき
エディターズ・ノート
前書きなど
若い頃は、しばしば「おまえ、どこ行っきょん」(どこへ行きつつあるのか)と、少年時代を過ごした阿波の徳島弁で自分に問うことがあった。老境を迎えた今、そんな台詞が頭をかすめることもないではないが、多くの場合は、だれに迷惑をかけることもない〝その他大勢〟の一人として自分の世界に浸っていることができる。神様がくれる最高の贈り物。老年のたっぷりある時間を使い、アンチ・エイジングに対抗して、プロ・(賛)エイジングとでも言おうか、老後の安逸、加齢自足の哲学を追求する学派でも構想してみようかな。
ま、そんなことでも夢見て昼寝しようか。
版元から一言
2013年、小B6判の単行本『どこ行っきょん』を出版し、しばらく品切れ状態でした。
その『どこ行っきょん』から「自分についてのエッセイ」を選び、近年著者が詠んだ短歌のうち、「越し方に触れた短歌」約200首を新たに加え、新版として文庫サイズで刊行するのが本書です。
業績を上げてもどこか学生気分を残していて、ゆえに何事にも少し冷めている、そして面白いことには敏感で直向きな著者と、著者ゆかりの人たち。
昭和の企業人がおしなべて共通にもっていた核心のようなものが、『新版どこ行っきょん短歌おまけ』に見出せるかもしれません。
そんな願いを込めて送り出します。
関連リンク
- 旧版ISBN
-
9784907078041
上記内容は本書刊行時のものです。