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忘れられた「教育」!? 安彦 忠彦(著) - キーステージ21
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忘れられた「教育」!? (ワスレラレタキョウイク)

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A5判
縦210mm 横148mm 厚さ4mm
56ページ
並製
価格 900 円+税   990 円(税込)
ISBN
978-4-904933-23-7   COPY
ISBN 13
9784904933237   COPY
ISBN 10h
4-904933-23-0   COPY
ISBN 10
4904933230   COPY
出版者記号
904933   COPY
Cコード
C0337  
0:一般 3:全集・双書 37:教育
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2026年6月30日
書店発売日
登録日
2026年5月22日
最終更新日
2026年7月2日
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紹介

 本書は、「教育」は学校や大学だけで行われているわけではなく、親(保護者)が子供を一人前の大人にまで育てることを「教育」と呼ぶということをさまざまな視点から語りかけています。本書には「いくら情熱をかけて教育に臨んでも、親鳥と卵の中のひなの「啐啄(そったく)」と喩えられる、子供の側の内発的な意欲に触れなければ、その努力は無駄に終わるのです。」とあります。
 「教育」とは本来、内発的な意欲をもとに、子供一人一人を「自立」に導くことであり、そのことが固有の意味で「教育」であることを、改めて読者に理解してほしいとという願いが込められています。

目次

はじめに

1 「教育」と「しつけ」―個の自立―
⑴ 「しつけ」と「訓練」について
⑵「教化」(洗脳)について
⑶人間としての基礎と基本
⑷脳科学から見た子供の成長・発達の段階
⑸個性と個人差について
⑹公教育と私教育について

2 自然・社会・学問と人間(ヒト)の関係―「教育」のパラダイム転換の必要性―
⑴自然観について=征服・開発(搾取・収奪)の対象から管理・保全の対象へ
⑵人間観=「性善説」から性悪説に近い「矛盾説」へ
⑶学問(哲学・科学)観=「真理の発見・探究活動」から「真理への絶えざる追究過程」へ
⑷ 政治・経済・社会観=間接民主主義・利己主義・個人主義から直接・間接の民主主義・相互扶助主義・
集団的個人主義へ

3 「忘れられた」教育観と今後の展望―能力(自己)開発型から能力(自己)制御型への重点移動―
⑴現行の国家基準から見た「公教育」の実情とその転換
⑵ AI等による教育のデジタル化の在り方=直接体験との均衡ある統合
⑶「陰のある不完全な人間」観に基づく、謙虚で丁寧な教育観を!
⑷教育学の学びを振り返る=「原点回帰」による未来への展望
⑸能力(自己)開発型教育の一面性と能力(自己)制御型教育への重点移動

おわりに―長めのトリセツ―

参考文献

前書きなど

 忘れられた(忘れられている)「教育」とは何でしょうか。ニュースや新聞等で毎日のように報道されているので、「忘れられている」とは思えない上、何が問題なのかと思う人が多いと思います。でも、報道されている「教育」というのは、ほとんど「学校」での教育のことではないでしょうか。あるいはときに、産業界の人材(財)育成の視点から要求される大学での授業やゼミ指導のあり方だったりします。
 しかし、ちょっと一度立ち止まって考えてみましょう。実は「教育」は学校や大学だけで行われているわけではありません。親(保護者)が子供を一人前の大人にまで育てることを、人間だけでなく動物全体にまで広げて、「教育」と呼んでいるのです。つまり「自立」させることを固有の意味の「教育」と呼んできたのです。ところが、そのことを親も学校の教員も教育関係者も、往々にして忘れてしまっています。そこのところから、まず考え始めてみましょう。

版元から一言

「学ぶ」とは何か。「教える」とは誰のためにあるのか。
知識の量や効率だけでは測れない、“教育の本質”を改めて問い直します。
子ども、教師、保護者、そして社会全体が見失いかけている「本来あるべき教育」の姿を、多角的な視点から掘り下げます。
いま教育現場で起きている違和感の正体とは何か。
AI時代に、人間が学ぶ意味とは何か。
教育関係者のみならず、未来を考えるすべての人に読んでほしい一冊です。

著者プロフィール

安彦 忠彦  (アビコ タダヒコ)  (

安彦 忠彦
東京大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科博士課程1年中退。名古屋大学助教授、同教授、早稲田大学教育・総合科学学術院特任教授を経て神奈川大学特別招聘教授。2005年1月より第3期中央教育審議会委員(~6期)。専攻はカリキュラム学、教育課程論、教育方法、教育評価。博士(教育学)。
[単著]
『来たるべき時代の教育と教育学のために―能力開発から能力制御への重点移動―』教育版、2022年『私教育再生―すべての大人にできること―』左右社、2019年『教育史の中の内村鑑三』御茶ノ水書房など多数

上記内容は本書刊行時のものです。