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災害の記憶をつなぐ 大学女性協会(編集) - すぴか書房
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災害の記憶をつなぐ (サイガイノキオクヲツナグ)

社会一般
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発行:すぴか書房
四六判
縦188mm 横130mm 厚さ15mm
重さ 260g
216ページ
定価 1,800円+税
ISBN
978-4-902630-31-2   COPY
ISBN 13
9784902630312   COPY
ISBN 10h
4-902630-31-1   COPY
ISBN 10
4902630311   COPY
出版者記号
902630   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2023年5月21日
書店発売日
登録日
2023年1月20日
最終更新日
2023年5月11日
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紹介

発災直後の体験、その後の生活対処、支援、気づき、教訓・・・・・・。風化させてはならない災害の記憶。
昭和、平成の大災害を知る女性たちが次世代へ語り継ぐ。大学女性協会の事業として取り組まれ、50代~90代(阪神淡路大震災当時60代)の70名を超す会員の寄稿を収録。防災対策、被災者支援、復興事業のいずれにおいても不可欠な女性(ジェンダー)の視点による発言集。災害は「忘れたころにやってくる」のだとすれば、災害への備えの第一は、災害の歴史とともに被災体験の事実を「忘れないこと」でなければならない。

目次

まえがき
第1章 東日本大震災の記憶 2011年3月11日午後2時46分、宮城県で
幻のクリスマスローズ  谷地森涼子
津波に巻き込まれた我が家  相澤富美江
世界が終わる!  松山裕美子
美容院から飛び出した私  佐藤満里子
美しい音楽に励まされて  松山寿美子
64歳での人生のリセット  黒澤和子
流された能楽鑑賞  島原洋子
大きな災害と小さな私 ライフラインがすべて停止する中で   若菜令子
13階の我が家の被災  中村陽子
3分続いた大きな横揺れ  斎藤 歩
茨城県で、東京、神奈川県でも
大地震と原発事故 150キロ離れた茨城県でも  静間敏子
ブーツをはいて室内を歩く  加藤実穂子
日常が止まった瞬間 大河ドラマが突然、緊急地震速報に   伊藤眞理子
東日本大震災で逝った友  嶋田君枝
『キャッツ』観劇の日に 困ったときは相見互い  鷲見八重子
帰宅難民は免れたけれど  渡部由紀子
その後の日々
車を13時間運転して高齢の父の許へ  秋光正子
被災地の知人をたずねて  庄子穎子
報道の向こう側  平田恭子
震災後に迎えた学会発表  中屋紀子
物不足、食料不足の日々と日本人の品格  青木洋子
広がる支援の輪
赤いブレスレット アメリカからの支援の輪  小関和子
すばやかったドイツの救援・支援活動  ウィルヘルム 菊江
福島原発避難者の支援チームの一員として  今高博子
遠く離れた岡山からの支援ネットワーク  片岡雅子
大学生への義援金  中島美那子
世界をつないだ災害  向後紀代美
復興への道のり
「被災地へピアノをとどける会」  渋谷由美子
震災50日後の美術館トーク  加藤光子
復興の日々に思うこと  井上典子
石巻市、東松島市の5年後  佐々木澄子

2011.3.11 記憶のアルバム あのとき、私は
大正生れの母は強かった 藤谷文子
家族の帰路のこと 嶋田君枝
婦選会館で一夜を過ごして 房野 桂
靴が歩きやすかったお陰で 木村和子
帰宅難民になって 矢島多恵子
いちばん困ったこと 溝渕ひろ子
高層ビルのウィークポイント 鷲見八重子
甲州街道にあふれる帰宅者の群れ 窪田憲子
明治神宮に泊まった夜 庄司ヨシ
崩れた石灯籠 佐々木澄子
からだの急変と思いきや 西村寿美子
『脂肪の塊』そのままの光景 小合 忍
夏みかんの木の下で 児林英子
ガソリンの残量が少なくて困った 中村礼子
瓦屋根は瓦解、ブロック塀は倒壊 幡谷哲子
お風呂の残り湯が活きた 高坪冨美子
分け合って食べた一斤の食パン 飯田久子
ワインのビンが割れて 安 久子
2週間続いた断水 小林れい子
東名高速を西日本から救援隊が次々と 鷲崎千春
出張先の大阪で 加藤恵津子
到着した成田空港の不気味な静けさ・ 横須賀典子

第2章 阪神淡路大震災の記憶 1995年1月17日午前5時46分、兵庫県で
亡き妹への手紙  三木谷節子
築120年の我が家が、一瞬のうちに  岡田貴代江
1分弱で変貌した、まわりの景色  松村和子
家族が3か所に別れて暮らす日々  樋口由美子
その後の10年
根づいたコミュニティ活動 震災10年を迎える宝塚  杉本和子
朝の時間が止まった記憶は鮮明に残っているのに  加藤啓子
西宮の今 もう10年も経つのに  松村和子
神戸の惨状からはや10年  飯田嘉壽子
神戸復興10年の道のり  後藤安子

第3章 自宅を避難所にした経験  関東・東北豪雨/常総水害(2015年9月)
●長谷川典子氏(元常総市長)にきく
鬼怒川が決壊した!
自宅を避難所に提供
避難生活の問題点と心構え
防災対策への提言
情報の発信と共有
忘れないために

第4章 災害の歴史、被災の記憶
中越地震(2004年)の記憶 地元住民の底力 山あいの地での避難生活  大渕智絵
新潟地震(1964年)の記憶
火柱を上げる石油タンク 12日間続いた石油コンビナート火災  髙橋令子
我が家の襖戸に残る津波浸水の跡  田代信子
狩野川台風(1958年)の記憶 親戚が家ごと流され全滅 伊勢湾台風(1959年)と並ぶ恐怖の記憶  窪田憲子
土地に刻まれた歴史を学ぶ
渥美半島、伊良湖岬を襲う地震と津波 古代から記録に残る災害の歴史  端本和子
関東大震災の遺物 神奈川県座間市の語り伝えと石碑  渡部由紀子
自らの記憶を振り返る わが人生における災害体験史  笠間昭子

第5章 来たるべき災害に備える
教訓と戒め
地震と津波から得た教訓  相澤冨美江
平穏な日々を無駄にしない  飯岡絹子   
経験を風化させない 災害の実情を次世代へ伝える  野村君代   
届けられなかったパンの缶詰  栗田富美子 
経験を学びに
役に立った前回の経験  菊地昌枝
家庭での備え、挫けない心  平田恭子
災害を忘れずに生きる  加藤光子
茨城新聞「時論」より・・・行政の重要さ再確認 避難所生活体験/震災体験を次世代に 市民アンケートの教訓/行政と協働し減災へ 災害時の女性の視点 松本由美子
新たな取り組み
災害とジェンダー 少女と女性のための防災ブック作成とワークショップ  櫻井彩乃
ご遺族へのケアと支援 JR福知山線脱線事故(2005年)の救援活動を原点に、看護師として  久保田千景
くまもと未来への復興人材育成事業  岡本美和

第6章 未来へつなぐ 国をこえて、世代をこえて
世界に向けて
大卒女性インターナショナル世界大会(2019年、ジュネーブ)で 減災のためにできること  平田恭子
アジア大学女性連盟第9回総会(2012年、バンコク)で Flight from Fukushima 福島からの遁走  穐田信子
被災高校生への奨学支援
奨学生から届いた手紙
保育士の資格取得をめざしています/上京して大学生に/ユニバーサルデザイナーの夢に向けて/一人前の消防士になって支援に報いたい/看護学校を無事卒業/夢中で取り組んでいる今がいちばん楽しい/大学に現役合格しました/保育園から内定を頂きました/地元の幼稚園に就職が決まりました/来年はアメリカの大学へ/臨床心理士をめざします/「支えてもらっている」を力に/支援によって人生を変えることができた  
奨学生のその後 アンケート

あとがき


                                 

著者プロフィール

大学女性協会  (ダイガクジョセイキョウカイ)  (編集

「すべての女性が輝く明日のために」をモットーに、女性の高等教育の向上、男女共同参画社会の推進、国際協力と世界平和を目指して活動するNGO(非政府組織)。国連と歩調を合わせた啓発・提言活動と、女性を対象とした奨学・奨励事業など、さまざまな活動を行なっている。
沿革:Japanese Association of College Alumnae(JACA、大学婦人協会)として1946年創設。初代会長は藤田たき(後に労働省婦人少年局長)。1949年改称、Japanese Association of University Women(JAUW、大学婦人協会)に。1954年、International Federation of University Women (IFUW、国際大学女性連盟;1919年創立、本部:ジュネーブ。現「大卒女性インターナショナル」)加盟。2008年、大学女性協会(JAUW)に改める。2012年より一般社団法人大学女性協会。

上記内容は本書刊行時のものです。