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〈自己完結社会〉の成立 下巻
環境哲学と現代人間学のための思想的試み
- 初版年月日
- 2022年3月
- 書店発売日
- 2022年4月5日
- 登録日
- 2022年3月2日
- 最終更新日
- 2022年4月7日
紹介
◎現実社会と対峙する人間としての思想
生活空間のいたるところに浸透している高度にシステム化した社会装置。その中で消え去られる人間の存在意味。現実社会の中で、名状し難い痛苦な現実がより深く、生身の人間に襲いかかる。われわれは、こうした現実とどう対峙し得るのか、人間学から哲学的に論考する。さらに下巻では生活世界の構造転換を時代の推移とともに上向的に考察し、自己完結社会で「意のままにならない生」を生きていく術を哲学的に探る。
上巻・下巻、同時発行!
さらに詳しい内容については著者特設ページ
(https://schs.gendainingengaku.org/)も参照。
目次
第五部 〈有限の生〉と〈無限の生〉
第五部のための序
第九章 〈自己完結社会〉の成立と〈生活世界〉の構造転換
(1)「意味のある過去」と、「生きた地平」に立つことについて
(2)重厚な〈生活世界〉と〈社会的装置〉の萌芽
(3)構造転換の“過渡期”と〈旅人〉の時代
(4)〈郊外〉の成立と〈旅人〉の定住化
(5)「情報世界」の台頭と〈漂流人〉の出現
(6)〈自己完結社会〉の成立
(7)“時代”と人間の〈生〉
第十章 最終考察―人間の未来と〈有限の生〉
(1)〈無限の生〉と〈有限の生〉――「世界観=人間観」という視座
(2)〈無限の生〉と西洋近代哲学の深淵/
(3)〈無限の生〉の「無間地獄」
(4)究極の「ユートピア」――「脳人間」と「自殺の権利」
(5)〈有限の生〉とともに生きる
(6)〈世界了解〉①――人間の〈救い〉について
(7)〈世界了解〉②――人間の〈美〉について
(8)結論
補論一 残された課題としての〈文化〉への問い
補論二 学術的論点のための五つの考察
(1)「自由」の問題について
(2)「疎外論」の問題について
(3)「個と全体」の問題について
(4)「自己実現」の問題について
(5)「ポストモダン論」について
おわりに
付録一 『現代人間学・人間存在論研究』の発刊によせて
付録二 『現代人間学・人間存在論研究』第一号のための序
付録三 『現代人間学・人間存在論研究』第二号のための序
付録四 『現代人間学・人間存在論研究』第三号のための序
付録五 『現代人間学・人間存在論研究』第四号のための序
参考文献一覧
上記内容は本書刊行時のものです。