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現代の生老病死を考える 寿台 順誠(著) - 22世紀アート
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現代の生老病死を考える (ゲンダイノショウロウビョウシヲカンガエル) 信仰と学問の場をつなぐ生命倫理 (シンコウトガクモンノバヲツナグセイメイリンリ)

哲学・宗教
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A5判
縦210mm 横148mm 厚さ18mm
重さ 495g
279ページ
定価 2,700 円+税   2,970 円(税込)
ISBN
978-4-88877-164-1   COPY
ISBN 13
9784888771641   COPY
ISBN 10h
4-88877-164-2   COPY
ISBN 10
4888771642   COPY
出版者記号
88877   COPY
Cコード
C0012  
0:一般 0:単行本 12:倫理(学)
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2023年3月
書店発売日
登録日
2023年3月14日
最終更新日
2023年3月14日
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紹介

―「生まれる」とは、「生きる」とは、そして「死ぬ」とは―
仏教者として仏の道を歩みながら、社会活動や研究として平和や人権の問題に取り組んできた著者が、いよいよ「安楽死」や「尊厳死」をはじめとする生命倫理のフィールドに立つ。
「安楽死・尊厳死」をテーマに、「楢山節考」「高瀬舟」といった文学作品から具体的な裁判の事例まで取り上げ、文化論、法律論、仏教論の視点で生命倫理の難問に挑んだ、現代人必読の論考集。

目次

[目次]
第1部 信仰の場における生命倫理(正雲寺同朋会公開講座記録) 現代の生老病死 ――引き延ばされる老・病・死と操作される生――
はじめに
1.四苦八苦
2.現代の老
3.現代の病
4.現代の死
5.現代の生
おわりに
第2部 学問の場における生命倫理(学術論文集) ――死別と安楽死・尊厳死――
第1章 死別の倫理 ――グリーフワークと喪の儀礼――
はじめに
1.グリーフワークの起源と展開
2.日本における喪の儀礼の現状と行方
おわりに
第2章 自律から共苦へ ――日本における「安楽死・尊厳死」裁判の再検討――
はじめに
1.自律から苦悩へ
2.日本における「安楽死・尊厳死」裁判の再検討
おわりに ――〈共苦の親密圏〉の再構築に向けて――
第3章 安楽死の比較文化論を構想する ――小野清一郎の安楽死論の検討を通して――
はじめに
1.小野清一郎の安楽死論の意義
2.安楽死の比較文化論を構想する ――法治と徳治――
おわりに
第4章 安楽死の法的問題と仏教の倫理 ―小野清一郎の安楽死論と仏教的応報刑論―
はじめに
1.安楽死論
2.仏教的応報刑論
3.業論・道義的責任論に基づく安楽死論に向けて
おわりに
第5章 「諦め」としての安楽死 ――森鷗外の安楽死観――
はじめに
1.「高瀬舟」(1916年)の課題
2.鷗外と安楽死
3.「諦め(Resignation)」としての安楽死
おわりに ――〈「諦め」としての安楽死〉の生命倫理学上の意義――
第6章 安楽死論事始め ――森鷗外「甘瞑の説」の意義と問題点――
はじめに
1.「甘瞑の説」の背景
2.マルティン・メンデルゾーンについて
3.“Über die Euthanasie”(原文)と「甘瞑の説」(鷗外訳)
おわりに――「高瀬舟」再考――
第7章 尊厳死の物語として読む「楢山節考」
はじめに
1.「楢山節考」はどのような意味において尊厳死の物語なのか?
2.亡き母への鎮魂歌としての「楢山節考」
3.「楢山節考」における尊厳のありか
おわりに

著者プロフィール

寿台 順誠  (ジュダイ ジュンセイ)  (

寿台 順誠(じゅだい じゅんせい)

1957年 真宗大谷派正雲寺に生まれる。
1981年3月 早稲田大学第一文学部ドイツ文学科卒業後、僧侶として正雲寺に勤務
1982年3月 僧侶のかたわら同朋大学文学部仏教学科に編入学して仏教を学ぶ
1984年3月 同大学卒業後、関西のいくつかの寺院に勤めながら靖国問題·部落差別問題等に関する仏教者としての社会的諸活動
1990~1993年 参議院議員翫正敏の公設第一秘書を務め、平和と人権に関わる諸問題に関わる
1994年4月 横浜国立大学大学院国際経済法学研究科修士課程において国際関係法を学ぶ(1997年3月、同大学院修了)
1998年4月 一橋大学大学院法学研究科博士後期課程において憲法を学ぶ(2007年3月、同大学院退学)
1999年 浄土真宗本願寺派光西寺に入寺
2001年 同寺住職に就任、「学びの場」としての寺作りを模索
2021年12月 後継に住職を譲り、現在は同寺前住職となる
 

上記内容は本書刊行時のものです。