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アンジェラスの鐘は鳴り続ける 鳥居 真知子(文) - 浪速社
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アンジェラスの鐘は鳴り続ける (アンジェラスノカネハナリツヅケル) 希望の聖カテリの鐘と共に (キボウノセイカテリノカネトトモニ)

児童図書
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発行:浪速社
B5判
縦257mm 横182mm 厚さ9mm
重さ 338g
32ページ
上製
定価 1,600 円+税   1,760 円(税込)
ISBN
978-4-88854-581-5   COPY
ISBN 13
9784888545815   COPY
ISBN 10h
4-88854-581-2   COPY
ISBN 10
4888545812   COPY
出版者記号
88854   COPY
Cコード
C0793  
0:一般 7:絵本 93:日本文学、小説・物語
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2025年12月1日
書店発売日
登録日
2025年10月31日
最終更新日
2025年11月15日
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紹介

長崎原爆から80年。
希望と平和を育む、アンジェラスの2つの鐘の音が復活!
“その音色と動画が、絵本の中で甦る” ●絵本初! 動画二次元コード付

◎長い年月の史実を辿り、様々な協力者の結晶で生み出された奇跡の絵本!
・100年前、アンジェラスの大小の鐘がフランスから、長崎の浦上天主堂に「愛のしるし」として贈られた。
・その20年後、長崎に原爆が投下され、小鐘は大破、大鐘は天主堂のガレキに埋もれてしまう。
・しかしその年のクリスマスイヴに、奇跡的に大鐘は無傷で発掘され、廃墟の街に再び癒しの音を響かせたのである。
・80年後の今年、米国の支援者達により、割れた小鐘の代わりに、新しい「希望の聖カテリの鐘」が寄贈され、双塔の鐘楼から2つの音色が響いた。

“今まで語られる事がなかった、史実に基づいた心に響く物語に、優しいタッチの水彩画が、その情景を醸し出す”

※子どもから大人まで、この感動を!
※大きな文字に、振り仮名付きで読みやすい!
※心に焼きつく素晴らしい絵!
※クリスマスプレゼントに最適!

前書きなど

 今年は、広島と長崎に原子爆弾が投下されて80年になります。
 私は幼い頃から、母が好きだった、長崎で被爆された永井隆博士をモデルとした、「長崎の鐘」の歌を聞いて育ちました。
 その「長崎」の「鐘」とは、浦上天主堂のアンジェラスの大鐘のことなのです。
 私は、この鐘について、深く知りたいと思い、浦上教会の歴史委員会委員長の山田博様と委員の山田一俊様に、お教えを賜りました。
 高見三明名誉大司教様のご高著『きょうも鳴り響く 平和の鐘』や、山田一俊様のご高論「アンゼラス(お告げ)の鐘/長崎の鐘」を、お送りいただきました。
 そこには、このアンジェラスの大鐘には、フランス語で銘文が彫られていて、その訳を見ると、「わたし」という一人称で鐘自身が語る言葉で表わされていました。その中で、「わたし」の名も、「マリア・ジョゼファ」と記されていたのです。アンジェラスの鐘には、魂が吹き込まれているかのように思えました。

 私は、このアンジェラスの鐘について、本として表わしたいと思うようになりました。
 ストーリーを考えた上で、どのような本にするかを思案しました。
 アンジェラスとは、天使という意味です。天使と共にある「わたし」と語る鐘「マリア」は、メルヘン的な情緒が感じられます。
 私は、優しいタッチの絵本で表わせたらと願うようになりました。その時に思い浮かんだのが、私が十数年前に絵画を習っていた時に、ずば抜けた才能で、次々と絵を描かれていた真宮恭子さんの水彩画でした。
 とてもオシャレでステキな水彩画、そして優しいタッチ。アンジェラスの鐘「マリア」も、きっと喜んでくれると思いました。
 昔から、長崎が大好きと言われる真宮さんは、私の願いを快諾して下さいました。しかも、画材も自前での、無償の協力を得るこができました。
 さらに、前作の『被爆した長崎医科大へ 神戸から』に共鳴して下さったAさんは、自分は文章も絵も表わせないが、平和のためにと資金援助を申し出て下さいました。
 そして、図書出版浪速社の杉田さんは、前回の本に続き、この絵本の刊行も引き受けて下さったのです。

 そのような中、浦上教会の山田一俊様から、割れたアンジェラスの小鐘の代わりに、新しい鐘を、アメリカの大学教授であられるジェームズ・L・ノーラン・ジュニアさんと支援者の方々が、贈られるというニュースを、教えていただきました。
 ノーラン教授のご祖父は、アメリカのマンハッタン計画に参加していた医師とのことでした。
 8月9日には、アンジェラスの大鐘と新しい小鐘が一緒に鳴らされることとなりました。小鐘は「カテリ」と名づけられました。
 原爆投下後80年ぶりに、アンジェラスの鐘が二つそろって、長崎の街に鳴り響きました。
 その鐘の音は、山田一俊様のご尽力により、録音して二次元コードによって、絵本で再現することが叶ったのです。
 また、作中の長崎の方言については、長崎大学RECNA客員研究員の平林千奈満さんに、ご指導をいただきました。 
 これら沢山の方々の善意の塊で、『アンジェラスの鐘は鳴り続ける』の絵本が完成したのです。

 真宮さんの絵は、素晴らしいです。
 長崎のアンジェラスの鐘と、その物語が、優しいタッチの絵画で具象化されて、人々の心に深く届きます。
 長崎のアンジェラスの鐘「マリア」は、アメリカから贈られた新しい鐘「カテリ」と共に、これからも、人類の世界平和と核兵器廃絶を願いながら、鳴り続けることでしょう。
                       2025年 秋   鳥居真知子

版元から一言

長崎原爆から80年。
希望と平和を育む、アンジェラスの2つの鐘の音が復活!
“その音色と動画が、絵本の中で甦る” ●絵本初! 動画二次元コード付
長い年月の史実を辿り、様々な協力者の結晶で生み出された奇跡の絵本!
“今まで語られる事がなかった、史実に基づいた心に響く物語に、優しいタッチの水彩画が、その情景を醸し出す”
※子どもから大人まで、この感動を!
※大きな文字に、振り仮名付きで読みやすい!
※心に焼きつく素晴らしい絵!
※クリスマスプレゼントに最適!

著者プロフィール

鳥居 真知子  (トリイ マチコ)  (

1951年三重県に生まれ、兵庫県の芦屋で育つ。
1974年甲南大学文学部卒業。結婚後、神戸に住む。子育ての合間に児童文学を書き、「おはようおじさん」が三木市立図書館でビデオ化される。
1992年甲南大学大学院入学。修了後、同大学と神戸山手女子短期大学で非常勤講師として勤め、退職後、再び児童文学を書き始める。
研究著書に『我々は何処へ行くのかー福永武彦・島尾ミホ作品論集』(和泉書院)、共著に『時の形見に』(白地社)、『南島へ南島から』(和泉書院)、『島尾敏雄』(鼎書房)。
児童文学としての著書に『赤い屋根』(BL出版)、『ピラカンサの実るころ』(読売ライフ)、『あした咲く花』(読売ライフ)、『アマゾンへ じっちゃんと』(海風社)、『アマミゾの彼方から』(海風社)、『被爆した長崎医科大へ 神戸から』(浪速社)がある。

真宮 恭子  (マミヤ キョウコ)  (

1952年大阪に生まれる。幼少期より、アマチュア画家であった祖父の影響で、絵画に親しむ。
1973年大阪音楽大学短期大学部ピアノ科卒業。
結婚後、神戸に住む。子育てを終えて、二科会森茂子氏に師事。
兵庫県展、神戸市展などに多数入選。上野の森美術館「日本の自然を描く」展に入賞。個展は三回開催する。

上記内容は本書刊行時のものです。