素朴で平等な社会のために
ウィリアム・モリスが語る 労働・芸術・社会・自然
- ISBN
- 978-4-88416-272-6
- Cコード
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C0036
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一般 単行本 社会
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2019年11月15日
- 書店発売日
- 2019年11月20日
- 登録日
- 2019年10月28日
- 最終更新日
- 2020年6月18日
重版情報
6刷 | 出来予定日: 2021-01-18 |
紹介
デザイナーとして世に知られているウィリアム・モリスですが、その人生の後半を社会変革に献身したことは、あまり知られていません。工芸職人であり芸術家であるからこそ、すべての人間が地球上で楽しく美しく生きる平等な社会を願ったモリス。その実現をめざして、全国を駆けめぐっておこなった講演の代表的なものを、この本で取り上げました。
本書の翻訳にあたっては、ノーマン・ケルヴィン編集の『William Morris on Art and Socialism』、メイ・モリス編集の『The Collected Works of William Morris』22巻、23巻、メイ・モリス著の『William Morris:Artist, Writer, Socialist』2巻、フィリップ・ヘンダーソン編集の『The Letters of William Morris to his Family and Friends』所収の論文を底本としました。
目次
1 私はいかにして社会主義者になったか(1894年)
2 小芸術(1877年)
3 不当な戦争―英国の労働者たちへ(1877年)
4 民衆の芸術(1879年)
5 金が支配する世の芸術(1883年)
6 意味のある労働と無意味な労苦(1884年)
7 芸術の目的(1886年)
8 未来の社会(1887年)
各論文の背景と解説
訳者あとがき
前書きなど
モリスの講演は話し言葉ではなく、論文としても練り上げられた19世紀の英語なので、訳者の力不足から悩むところも多かったのですが、モリスの言いたいことが伝わるように、できるだけわかりやすい表現になるよう努力しました。モリスの独自性、現代に通じる意義を味わっていただくことができれば、これほど幸せなことはありません。
―「訳者あとがき」より